
ドラム教室のみっきーです。
個人レッスンや教則本でドラムレッスンをしてます。
Youtubeチャンネルもよろしくお願いします!
「ドラムを始めたい!… でもどうやって?」
「ドラムが叩けるようになりたい!…何を練習すればいいの?」
せっかくドラムを好きになったのに、こんな悩みでつまずくのはもったいないですよね。
練習方法が曖昧で、練習しても上達しない…。
こんな状況になるのも、ドラムの講師としてはとても歯がゆいです。
ということで!
この【初心者のためのドラムはじめてガイド】は以下の悩みや方法についてまとめています。
- ドラムの始め方
- もっと上達したい方
- ドラムを叩いているが、イマイチ伸び悩んでいる人
- 練習しているが、上達を実感できない人
- 色々と調べているが、どのやり方が効果的なの?と悩んでいる人
- プロがやっている基礎・練習方法が知りたい人
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目次
- 1 【Step1】ドラムの「始め方」と「知っておきたい予備知識」
- 2 【Step2】まずは自宅で練習してみよう|とにかく振ってみよう!
- 3 【Step3】いざ!スタジオで本物のドラムを叩いてみよう!
- 4 【Step4】リズムパターンを叩いてみよう!
- 5 【Step5】もっと叩きたい!と思ったら動画や教則本、そしてレッスンもね。
- 6 上達のコツ①:フォーム・叩き方・セッティング
- 7 上達のコツ②:初心者がやるべき練習方法
- 8 上達のコツ③:教則本を上手に活用すれば練習効率UP&練習パターンが無限に広がる!
- 9 上達のコツ④:ドラムが上手くなるには 「効果的な練習」がポイント
- 10 上達のコツ⑤:初心者も知っておくべきドラマー意識
- 11 上達のコツ⑥:聴いて「引き出し」を増やすのも練習なのだ!
- 12 ドラムに必要なもの・かかるお金の基礎知識
- 13 もっと上達しよう!脱初心者を目指せ!
- 14 まとめ:独学よりも習ったほうが早くて効果的な場合もあるよ。
【Step1】ドラムの「始め方」と「知っておきたい予備知識」
「ドラムを触ったこともなくて、なにもわからない!」という方もいると思います。
- ドラムを全くやったことがないし、触ったことすらない
- というか、むしろ知識ゼロ
- でも、これからドラムを始めたい!…けど
- 何から手をつければいいのかわからない。
- そんな状態でも始められるの??
そんな方もご安心ください!
このガイドでは、どんな流れで「はじめてドラムを叩く」という所まで行き着くのか?も含めて解説しています。
もう叩いたことあるぜ!という方も、知らなかった予備知識などがあるかもしれませんよ〜。
ということで、早速はじめましょう!
必要なものを揃えよう
まずは「何があればいいの?」という素朴な疑問にお答えします。
ドラムセットを買う必要は全くありません。
ドラムを叩くために絶対必要なものは「スティック」だけです。
とりあえずスティクさえあれば、ドラムを叩くことができます。

初心者にオススメなのは「5A」という規格(太さ・長さ)のスティック。
色々なメーカーから5Aのスティックが発売されているので迷いますが、メジャーなのはVicFirthというメーカーです。
最初はVicFirthを買っておけば間違いなし!
スティック以外で必要なもの
しかーし! ドラムをはじめる(上手くなる)にはもう少しグッズがあった方がいいです。
具体的には、
- 練習パッド(必須度:★★★)
スティックがあっても、何を叩けば…?という疑問がありますよね。
そんな時のドラマーの相棒!それが「練習パッド」なのです。
詳しくは次のステップで解説します。 - メトロノーム(必須度:★★★)
ドラムはバンドの中では「リズムを支配」する指揮者のような役割りです。
そんな指揮者がテンポ狂いまくりでリズムがガタガタだったら、もう大変なことになります。
メトロノームで一定のテンポをキープして身体に・心に刻み込みましょう! - 鏡・全身鏡(必須度:★)
ドラムを叩く時には「自然な動き・フォーム」が大切です。
伸び悩んでいる方は叩き方がよくない…というケースもあります。
そんな「自分が叩いている時の動き」を客観的にチェックするためには「鏡(できれば姿見鏡)」が最適!
この3つは自宅練習のために持っておくと良いでしょう。

練習パッドはどれがいいの?…と最初は悩むはず!
とりあえず、最初はスタンド付きのコンパクトなやつを買っておくのがよいでしょう。
これまた色々とありますが、オススメは「Pearl社のTP-6N」です。
ちょっとマニアックな理由ですが「スタンドのネジ径の汎用性が高い」のでスタンドを使いまわしできるのがポイント高い。
基本用語やドラムの情報を知ろう!
「ドラム」といっても、色々なパーツで構成されています。
スネア、バスドラム、ハイハット、ペダル…など、色々な専門用語・固有名詞が出てきます。
その他、ドラムに関連する用語も色々あります。
最低限の用語は理解しておくのがよいです。
このWEBサイトでも「はじめに知っておきたい用語」をピックアップして紹介しています。
情報収集も重要|簡単に情報Getできるからこそ取捨選択が必要なのだ!
ドラム練習をインターネットのヤホーで調べると、たくさんの情報が出てきますよね?
これらの「情報の質」を見極めるのも、ネット時代の上達には重要なスキルです。
見極める手っ取り早いポイントは、
- 誰が書いているのかわからないもの(わからないWEBサイト)
- ランキングになっているもの(ランキングの根拠・元データが不明なもの)
- 自分で撮った写真が全然ないもの
↑この辺のWEBサイトは「他のサイトからの寄せ集め記事」かもしれないので、ちょっと微妙です…。
そもそもドラマーが書いてるの?って記事もチラホラ…。
まあ悪くはないんだけど、実体験・自分の想いが込められていないというのが一番のダメポイントですね。
(この辺は、私のブログから結構パクられた事があるので個人的な恨みも入っています…)
あと、もう一つ大事なこと。それは…
ドラムの叩き方・上達方法・コツ…これらに正解はありません。

そうなんです。「これが正解!」ってのは無いのです。私の解説も「私の経験で得た、私なりに納得したコツ」です。
なので「自分が納得できて、やれそうだ!と思うこと」を選ぶのがいいと思います。
【Step2】まずは自宅で練習してみよう|とにかく振ってみよう!

さて、ドラムを始めるために最低限必要なスティックを買ったら、いよいよドラムを叩いてみましょう。
…とその前に、
まずは「自宅で叩く(スティックを振る)練習」をしてみましょう。
本物のドラムを叩く前に、まずは「練習パッド」で「叩き方」を知っておいた方が幸せになれます。
せっかくの生ドラムを叩く機会なので、しっかり準備してからの方が効率がいいです。

練習パッドを使って練習するのがベストですが、まだスティックしか買ってない人はどうするか?
とりあえずは、「ソファー」でも「椅子」でも「枕」でもなんでもいいです。
とにかく打面がちょっと柔らかめのものを叩いてください。
少し打撃感のある「芯が硬め」のもので、かつ「表面はふんわり気味」がベターですね。
私は「少年ジャンプにタオルを巻いた自家製練習パッド」を愛用していました。
その自家製の少年ジャンプ練習パッドをソファとか枕の上に置いて叩いてましたね。(そうすると、家族から苦情が来ない)
叩きかた(握り方・振り方・基本フォーム)を知ろう
さあ、スティックと練習パッド(叩くもの)が揃ったらいよいよ練習開始です!
最初は細かいことは気にせずトコトコ叩いてみてください。…どうでしょう?叩くの楽しいですよねー。
ですが、なにかギコチナイ…、もっと綺麗に叩きたい!と思ったら次のステップです。
まずは、「スティックの握り方」と「スティックの振り方」を習得しましょう。
スティックは、強く握りすぎても、フワフワのダルダルに持ってもいけません。
スティックの握り方
基本的にはリラックスして力まず、でもスティックがコントロールできるように親指と人差し指で支点を作ってあげましょう。

親指と人差し指でつまんだら、残りの3本の指は優しく包み込むように。
スティックがグラグラしないように「軽くそえる」イメージで柔らかくホールドしてあげてください。
あくまで軽〜くそえるのがミソです。ギュッと握ると余計な力が入ってしまい、繊細なコントロールや速く叩く事ができなくなってしまいます。
スティックを、うまい棒を食べる時みたいに(リレーのバトンを持つ時みたいに?)手のひら全体で握りしめるのはよくないです。

スティックの振り方
スティックは自然な動きで振ることが大切。
まずはリラックスしてスティックを振り上げましょう。
そして、そのままスティックの重さを利用しながらシュパッ!と叩きます。
こん棒で殴るみたいに、おりゃ!っと力をいれる必要はありません。
腕をブンブン振る必要もありません。
ポイントは「手首を柔らかく使う」ということ。
そして、スティックの先端の重み・遠心力を感じて振ること。
「ムチを振るような」「バドミントンのスマッシュをするような」…そんな感じで、手首を使って自然な振る動作をしてくださいね。

ドラムは「叩く」と言いますが、実際にバチコーン!と叩きつけているわけではありません。
スティックをシュッと「振る」。
叩くのではなく、ムチをパシッと当てる…みたいなイメージです。
いきなりその通りに叩けるわけではないので、上手くできなくても心配しないでください。
練習の積み重ねで、徐々に身につくものです。
練習パターンを叩いてみよう(メトロノームに合わせて)
基本の「スティックの振り方」を理解したら、いよいよ「練習パターン」に挑戦です。
ここで「ドラムの練習って何をやるの?」という疑問があると思います。
色々と練習パターンはありますが、私が考える基本の練習は…
「4分音符、8分音符、16分音符」をちゃんと叩く練習。
はい、ズバリこれ↑です。
あえて大雑把にいうと、ドラムのリズムは「4分音符、8分音符、16分音符」の組み合わせで構成されています。
その「4分音符、8分音符、16分音符」が正確に叩ける(叩き分けできる)様になることが、基本と考えています。
もちろん、32分音符とか3連符とか、色々な音符があります。それらを組み合わせた「ビート」の練習とか、「フィルイン」の練習とか、やるべき事はたくさんあります。
でも、全ての基本は「各音符を正確に叩ける」ことが土台になっているので、「まずは」音符を正確に叩く練習から始めるとよいのです。
いきなり凄いビートが叩けるわけではありません!
最初はトコトコ・タカタカ、基本的なパターンからスタートします。まあ、どんな事でもそうですよね。最初は基本から…です。
素朴な疑問:足の練習はどうするの?
さて、手は練習を始めました。…が、ドラムは手だけではありません。
そう、足も使うのです!
では「足の練習」はどうやってするの?という疑問があります。
実は…足の練習は自宅では難しいのです。
足も手の練習パッドと同じような感じで、「足用の練習パッド」があります。こんなやつ↓
でも、足の練習パッドは騒音を考えるとなかなか導入は厳しいところ。
足でドンっと踏むので、アタック音ではなく「振動音」がかなり響きます。
子どもが激しく走り回るくらい(それ以上)のドタドタ音が上下左右の部屋に響いてしまいます。
近所迷惑など住宅事情を考えると、なかなかできないのです…。
なので、とりあえず足は実際のドラムを叩くときに練習しましょう。
まず、自宅での練習は「手の動き・フォーム」に集中ですね。
【Step3】いざ!スタジオで本物のドラムを叩いてみよう!
さて、ここまでで「叩く」ということのスタートラインに立ちました。
いよいよ、ドッキドキの本物ドラムセットを叩きましょう!
ここで、生のドラムセットはどこで叩けるの?という疑問があります。
ドラムセットは「練習スタジオ」という貸しスタジオ(時間貸し)があるので、そこを利用します。
練習スタジオって何?どうやって使うの?、スタジオへ何を持っていけばいいの?
…という方はこちらを参考にしてください↓
1. まずはセッティングをしてみよう
はじめて目にする本物のドラムセット。
とにかく叩いてみたいと思いますが、その前に「セッティング」をしましょう。
セッティングとは「ドラムセットの配置を自分に合わせる」作業です。
人によって、背の高さ、足の長さ、腕の長さ…色々と体格が違います。
車に乗るときも、自分の体格に合わせてシートを調節しますよね。自転車も自分に合わせてサドルを調節しますよね。
それと同じで、ドラムセットの位置や高さも自分の体格に合わせて調節してあげてください。
2. いざ!叩いてみよう!ドッキドキの瞬間です。
セッティングが決まったら、いよいよ叩きましょう!
叩いてみよう-1:まずはドラムの音を体感せよ!
まずは、細かいことは何も気にせず「思いっきり」色々な太鼓を叩いてみましょう。
ドラムは大きな音が出ます。最初は大きな音にビックリすると思いますが、誰も見ていませんので気兼ねなくバシバシ叩いてください!
音にビビって表面だけポコポコ叩かずに、音が裏まで突き抜けるイメージで「撃ち抜いて」ください。
どうでしょう? スパーン!ズドーン!ドゥーン!と気持ちいい音が出ませんか?
これがドラムの音なんです!気持ちいいでしょう!

強く叩いたら壊れちゃう?という不安があるかもしれません。しかし、ドラムはそうそう壊れるものではありません。
表面の皮が破けるかも⁈と心配するかもしれませんが、余程の事がない限り破けないので安心してください。
ちなみに表面の皮(ヘッドと言います)は消耗品なので、いつかは破けるもの。なので破けても練習スタジオの人に言えば「あ、それじゃすぐに代わりのものをお持ちしますね〜」と優しく対応してくれるので大丈夫ですよ。(もちろんお金を取られる事はありません。)
叩いてみよう-2:練習パターンを叩いてみよう
ドラムの音を体感したところで、ここからが本番。いざ練習を始めましょう!
まずは、自宅でやった練習パターンを叩いてみましょう。
叩く場所は「スネアドラム(通常、スネアと言います)」です。
スネアはこれのこと↓

叩き方(握り方、基本フォーム)を意識して、練習パターンをやってみましょう。
- スティックの握り方:スティックの持ち方は基本が大切
- 基本フォーム・叩き方:ドラム上達の第一歩。スティックの振り方・叩き方の基本を身につける!
- 練習パターン:ドラム基礎練習:スティックコントロール – その1【連載 全4回】
叩いてみよう-3:タムも使ってみよう
せっかく本物のドラムセットを叩いているので、スネア以外の太鼓「タム」も叩いてみましょう。
まずは、1つずつポンポンと叩いてみましょう。
慣れてきたら、今度は思い切って強くドン!っと叩いてみましょう。
そうすると、タムの音の響きやふくよかな鳴りを体感できると思います。(この鳴りが気持ちいいのです!)
ついでに、タムを使ったトレーニングもやってみましょう!
2. バスドラを踏んでみよう|バスドラムを踏む!
さて、いよいよ足の出番です。
自宅では、練習が難しい足のトレーニング。しっかりと踏む感覚を習得しましょう!
まずは、何も気にせず「思いっきり」ドン!と踏んでみましょう。
カカトを上げて、足全体で踏みつける感じです。
空き缶を踏み潰すくらいの勢いでドゥーン!と踏んじゃいましょう!
どうでしょう?重低音の腹に響く音が出ましたか?
このズンズンくる感じがたまらんのです。
足の踏み方は、「最初のうちは」足全体で踏みつけるイメージでオッケーです。
その際、以下の事が無いように気をつけましょう
- 体が後ろにのけ反っちゃう(重心がブレる)
- 足と一緒に手も上がっちゃう
- 足にずーっと力が入りっぱなしになっちゃう

ちなみに、この時の左足は「ハイハットのペダルを踏んだ」状態にしておいてください。
踏んだり上げたりすると、ハイハットが開いたり閉まったりします。
しっかり踏んで、ハイハットを閉めた状態にしておいてくださいね〜。
踏む時の注意点-1:後ろにのけ反っちゃう / 手も一緒に上がっちゃう場合
足を踏む時(足を上げた時)、体が後ろに「のけ反る」または「手も一緒に上がっちゃう」という方は、バランス(重心)が上手くとれていないです。
おそらく、右足でバランスをとっている(体を支えている)ので、その右足を上げちゃうとバランスが崩れるケースが多いです。
以下の点を気にしてみましょう。
- 重心を下(お尻)、を意識する
- 左足を踏ん張る(斜め前に力を入れるイメージ)
特に左足がミソです。
「左足」と「左のお尻」と「右のお尻」の3点でしっかりバランスをとるイメージを持ちましょう。
そうすると、右足が自由になります。
踏む時の注意点-2:足に力が入りっぱなし / うまく力が入らない場合
足に「力が入りっぱなし」になってしまう方、または「力がうまく入らない」という方は、「少し斜め前に力を入れる」というイメージで踏んでみましょう。ブレーキを踏むイメージ(かな?)
3. 手と足を使って練習パターンを叩いてみよう。
今度は、手と足を両方使って叩いてみましょう。
急に難しくなると思います。手と足がつられて一緒に動いたり、手を気にすると足ができなくなったり…。
ここがドラムの最初のカベです!頑張って練習しましょう!
【Step4】リズムパターンを叩いてみよう!
はじめてのビートは、ずばり「8ビート」でしょう!
ロック・ポップスの基本ビートです。というか、(大げさですが)大抵の曲は8ビートを叩いておけば間違いないです!
8ビートはこんなパターンです。

音はこんな感じ↓
譜面の読み方は、こんな感じ↓

8ビートに挑戦-1:右手のパターン
右手は「ハイハット」を、8部音符で刻みます。
ハイハットはこれ↓

左足はしっかり踏んだ状態で、チッチッチとタイトに鳴らしましょう。
8ビートに挑戦-2:左手のパターン
左手は「スネア」を叩きます。
2拍目と4拍目に、ズバッと叩きましょう!

8ビートに挑戦-3:右足のパターン
右足の「バスドラム」は、1拍目、3拍目に入れます。

叩けない場合は段階的にやってみよう!|手足がつられてしまう場合
8ビートをすんなり叩ける人もいますが、手と足がつられて一緒に動いちゃうなど、頭と体の回路が大混乱して、えらい騒ぎになる人もいます。
人によって出来るペースは様々なので、すぐに出来なくても心配しないでください。
出来ない場合は、以下の点をチェックしてみましょう。
速いペースで叩いていないか?
まずは、ゆっくりから始めましょう!
焦っていきなり速いテンポで叩こうとしていませんか? 1音1音、ゆっくり確認するように叩いてみましょう。
手だけで叩けるか?
出来ないことを分解してみましょう。
まず足のことは考えずに、手だけでパターンが叩けるか?をチェックしましょう。

足と左手だけで叩けるか?
次に、今度は「右足(バスドラム)」と「左手(スネア)」だけで叩けるか?をチェックしましょう。

「足と左手」に「右手」を追加してみよう
上の「右足(バスドラム)」と「左手(スネア)」のパターンを叩きます。
そのあと、途中から右手を参加させてみましょう。
ゆっくりから始めれば叩けるようになるはずです!
【Step5】もっと叩きたい!と思ったら動画や教則本、そしてレッスンもね。
はい。ここまで「はじめてドラムを叩くまで」の第一歩をご紹介しました。
ドラムを始めたばかりの段階では、自宅での基本練習パターンが中心になります。
それをやりつつ、練習スタジオで手足を使った練習パターン、ビートの練習をしていきましょう!

もっと練習パターンが知りたい!色々なビートのバリエーションが知りたい!という方は、ぜひ個人レッスンを受けてみてくださいね。(←宣伝です)
ということで、入門編はここまで。
ここからは「上達のコツ」として、もう少し詳しく解説したり、練習のヒントや効果的な練習方法、更には「意識」についてまでご紹介していきます。
上達のコツ①:フォーム・叩き方・セッティング
初心者がキチンと習得しておきたいことはズバリ「フォーム・叩き方」です。
そして、初心者が見落としがちなのが「セッティング」。
セッティングが悪いと、フォームも悪くなってしまうもの。
そうなんです!セッティングとフォーム・叩き方は連動しています。
例えば、自転車のサドルがすごく高かったり、ハンドルの位置が変だと自転車がうまく乗れないですよね。
ドラムセットも同じで、セッティングが変だと、変なフォームで叩いてしまってうまく叩けません。
ということで、フォームや叩き方に関する「初心者向けの基礎」を解説した記事を紹介します。
スティックの握り方、叩き方
まずはココから!
スティックを握らないと何も始まりません。
まずは「スティックの握り方」をしっかりマスターしましょう。
初心者は、どうしてもスティックの握り方が雑になりがちです。
そして、もう一つのポイントは「正しく叩く」です。
叩き方、スティックを「どう振るのか?」が重要です。
- 正しく握る
- 安定した軌道でスティックを振る
スティックをちゃんと持つことが、 安定したストロークの第一歩です。
ドラム椅子の座り方・高さ
そもそも、どうやってドラムの椅子に座るのか?
漠然と座っていませんか? ドラム椅子の高さは合っていますか?
ドラムは両手両足を使って演奏する楽器です。そのため、ドラム椅子の高さは「体のバランスを保つ」ためにとっても重要です、
バランスの乱れは、リズムの乱れ!
自分にあった適切な高さでセッティングしましょう。
ペダルの踏み方
手のストロークと同様に、ペダルは踏み方によってサウンドが大きく変わります。
足の使い方、足首の使い方、ペダルを踏む位置など…コントロールするための基本がたくさんあります。バスドラムの踏み方は奥が深く、バスドラムのサウンドを意識する事が大切です。
ドラムのセッティング方法
初心者にありがちなのは「セッティングが全然合っていない」という問題。最初は間違っているのか?合っているのか?わからないですよね。
でも、セッティングはとても重要!
「自分に合っていないセッティング」では「安定したドラミングができない」ことに繋がります。
脱・初心者の第一歩は「セッティングがちゃんとできる」と言っても過言ではないかも!?
ちなみに、私のセッティングは「かなり低め」です↓
上達のコツ②:初心者がやるべき練習方法
叩き方や椅子の高さがバッチリキマったら、いよいよ本格的な基礎練習の開始です!
ヤミクモに叩くだけでは、効率的に上達はしてきません。練習の目的・意図(この練習はなんのためにしているのか?)をしっかりと把握して、基礎練習に取り組むことが上達の近道です。
初心者が取り組むべき基礎練習は、主に2つのパターン(目的・意図)があります。
- フォーム・叩き方をしっかり固めるための基礎練習
- 正確に叩く・リズムキープするためのストローク練習
フォーム・叩き方をしっかり固めるための基礎練習
特に初心者の場合は、フォームを身につけるための基礎練習が重要です。
速く叩いたり、複雑なパターンを叩くのは、安定したフォームを土台にして上達します。 叩き方を身につけるための練習なので「速く叩く」必要はありません。
スティックの軌道や手首・腕の使い方など、フォームを確認しながらじっくり練習することがポイントです。(練習の意図を履き違えると効果が薄いです。)
初心者が上達するには、最初は「ちゃんと叩けるようになる・ちゃんとスティックを振れる」ことを目指してください。
正確に叩く・リズムキープするためのストローク練習
フォームの土台作りと並行して、しっかりとリズムキープをして叩く基礎練習も大切です。
いくら綺麗なフォームで叩いても、リズムがガタガタでは意味がありません。
正しいフォームで、かつ、正確なリズム(タイミング)でストロークできる様に練習すると良いでしょう。 「正確なリズムで叩く」事が練習の意図です。
ここでも「速く叩く」必要はありません。「正確に叩けるようになる」ことがゴールです。(練習の意図を履き違えると効果が薄いです。)
こちらはYoutubeと連動企画です↓
初心者におすすめのウォーミングアップ
練習を始める前に、体を温めることも大切です。
練習するぞ!これから叩くぞ!という頭の切り替えにもなります。
Youtubeでドラム動画を公開しています。
ついでにチャンネル登録してもらえると喜びます↓
LINK:YouTubeチャンネルはこちら
上達のコツ③:教則本を上手に活用すれば練習効率UP&練習パターンが無限に広がる!
ドラムを独学で学ぶ方法の一つに「教則本」があります。
でも、教則本ってたくさん種類があるし、そもそも必要なのか?…初心者にはわかりにくいですよね。
教則本の種類と、活用のヒントを紹介していますので、見てくださいね↓
練習パターンの教則本
実は…私も練習パターンのドリルを作っています!
叩き方の教則本ではなく、「練習パターン」と「練習の進め方」に特化した教則本です。
- 教則本は難しくて最初の1ページしかできない!
- 教則本を買ったけど、どう練習したらよいのか?使い方がわからない!
と悩んでいる方のために、練習パターンを練習の意図・解説付きでまとめました。
基本練習が大切!とわかっているものの『結局、何をすればよいの?』『毎日続けるためのネタが無い…』と悩む方が多いです。
そんな「練習のネタが欲しい!」という方が迷わずに取り組める『日々の練習メニュー』になっています。
上達のコツ④:ドラムが上手くなるには 「効果的な練習」がポイント
練習しているけど、上手くならない…。そんな悩みを抱えている方が多いです。
実は、いくら練習しても「精度(質)の低い」練習方法では効果が薄くなってしまいます。
「何のために・何を練習するのか?」ということが、上達の重要な要素なのです!
しっかり集中して、練習時間がキチンと上達に結びつく「質の高い練習」の心得をご紹介します。
毎日スティックに触る
まずは、毎日練習すること。とにかくココからです!
初心者は、なかなか上達しないもの。
それは仕方ないとして、困ったことに初心者ほど「練習しないとガッツリ下手になる」傾向があります。 練習して3歩進んでも、練習をサボると3歩下がります。
せめて3歩進んで1歩下がるくらいだと嬉しいけど、現実はほぼゼロに戻るのです…。
なので、可能な限り毎日練習しましょう。少しでもいいです。最悪スティックを握るだけでもいいです。
とにかくスティックの感覚、振る感覚を欠かさず脳にインプットしてください。
「基礎練習の時間」と「好きに叩く時間」を区別する
どうしても「好きなことを、好きなように叩きたい」と思いますが、「練習は練習、自由に叩く時は自由に」と切り分けて取り組んでください。
自由に叩くのは、実はあまり効率的に上達しません。
自由に1時間叩くよりは、練習糸を明確にした基礎練習を20分やったほうが、上達につながりやすいです。
ガムシャラに筋トレするより、トレーナーの指示でトレーニングした方が効率が良いイメージ。(かな?)
メトロノームは必須
練習には、メトロノームを必ず使うこと!
正しいリズムを叩くためには、正しいリズムのガイドが必要です。
メトロノームを使わないで練習すると、あやふやなリズム感のクセがついてしまいます。
そうなると「リズムが狂っている事に気づかない」という、かなり困った状態に仕上がってしまいます!
メトロノームを使うと機械的なドラミングになって、独特の「ゆらぎ」が無くなるのでは?
…安心してください。
感情を込めて演奏にラブ注入すれば、おのずとオリジナリティある「ゆれ」のドラミングがドドスコできます。(これは、初心者からちょっと先のハナシです。なので、まずは正確にリズムコントロールできる様になりましょう)
そもそも、メトロノーム自体の使い方がわからない!という方は「メトロノームの使い方」を解説した記事を書いていますので、そちらを読んでみてくださいね!

メトロノームは、高いものから安いものまで色々ありますが、最低限の機能は高いくても安くても一緒です。
私も一番安いメトロノームを愛用しています。
あと、スマホアプリでもオッケー。無料で十分使えますよ!
余裕のあるテンポから始める
まずは「ゆっくりのテンポで叩く」というのが鉄則です。勢いだけで速く叩くのは意味がありません。
自分が楽だと感じる速さでスタートすることで、
- メトロノームに合っているか
- 音のツブが整っているか
- フォームは乱れていないか(力んでいないか)
など、色々なことを確かめながら叩けます。これが重要なのです。
ちょっとでもメトロノームとズレたり、リズムが揺れたり、音にムラがあったら、その時点で「もう一回集中してやり直し!」という厳しい判断基準でトレーニングをしましょう。
「できた」の目安を正しく持つ
「練習してもなかなか上達しない…」というアナタ!
「できていないのに、できたと判断してしまう(練習をやめてしまう)」パターンではありませんか?
練習は「できた(叩けている)という状態になる」ことが、「最初のゴール」です。
(次のゴールは、それを長時間継続する、テンポを上げて叩けるようになる…などに発展していきます。)
実は、練習パターンが「できた(叩けている)」と自己判断するのは難しいのです。
一番の理想は、「できている/できていない」がしっかり判断できる講師に習うのがベストです。私の様な…(←宣伝です)
ここでは、セルフチェックする時に大切なポイント(チェックの目安)をご紹介します。
「できる」の目安:
- メトロノームに「キッチリ合っている状態」で
- ツブが整った音を
- 叩き続けることができる
「メトロノームの音」「自分の音のツブ」
これらをキッチリと聞いて集中して叩くように心がけましょう。
できた練習パターンも継続反復
基礎練習は「できたら終了(もうやらなくてよい)」というモノではありません。
キッチリできている練習パターンも、周期的に・継続的に反復練習してください。
アスリートと一緒ですね。
上達のコツ⑤:初心者も知っておくべきドラマー意識
フォームや叩き方、日々の基礎練習も大切ですが、いい演奏をするためには「楽器を演奏する」ということに対する『考え方』も大切です。
「うるさいだけ」の迷惑ドラマーにならないためにも、音楽への向き合い方、音を出すことの責任感などの意識について考えてみてはいかがでしょう?

「演奏する」という事への向き合い方・考え方って、なかなか普通のドラム教室では教えるのが難しいと思います。
講師それぞれの考え方もあるし、講師のセンスと言うか音楽性に大きく左右されるもの。
だから「音を出す・聞かせる」の様な本質的な部分については、なかなか教えてもらえないんじゃないかなぁ…と思います。
でも、その本質の部分を知った時の充実感というか、音楽の視野が広がる感じは何とも言えないもの。
ちょっとカッコよく言うと「人生がより豊かになった。音楽の聞き方が変わった!」って感じです。(…って、色々な生徒さんに言われます。)
上達のコツ⑥:聴いて「引き出し」を増やすのも練習なのだ!
いくらテクニックを磨いても、何を叩くか?が湧き出ないと「音楽を演奏する」ということにはなりません。
そう! 聴いたことが無いもの・知らないものは演奏できないのです。
CDを買ってもよし、ラジオを聴いてもよし、YouTubeでゴニョゴニョしてもよし、Apple musicなどの定額制サービスに入ってもよし。
とにかく色々な音楽を聴きまくって、音楽の引き出しを増やすことも練習の一つです!
おすすめの音楽マイニング
私は「Apple Music」の定額制サービスを使っています。
あと「Amazon Prime」に入っているので「Amazon Prime Music」も使っています。

最近は有料の「Youtube Premium」に乗り換えました!
音楽のYoutube Musicが使えるので、これ超便利でオススメです。
Youtubeが広告無しで見れるし、音楽も聞けるし、文句なし!
家族がいるならファミリープランですね。これに入れば家族でPremiumが適用されるので、子どもには感謝されますし、定額制に入る言い訳?になります。
定額制サービスの良いところは「プレイリスト・ラジオ・リコメンド」があること!
似たような雰囲気の曲を集めたプレイリストがあったり、「これを聴いた人はこっちも聴いてるよ」とリコメンドしてくれるので、「知らなかった楽曲・ミュージシャンに出会える」のです。
どうしても「持ってる曲・聴きたい曲」に偏りがちですが、リコメンドを掘っていくと新たな発見があるので楽しいですよ。
何を聞いたらいいの?の解決にも
よく「Jazzを聴きたいけど何を聴けばいいの?」みたいな質問をされます。
これ、ずばり「Apple Music(とかAmazon Primeとか)のプレイリストを聴いて気に入った演奏のリコメンドをマイニング!」で解決します。
プレイリストには「王道」の楽曲が入りがちです。
だからこそ、定額サービスに用意されているプレイリストをとりあえず聴けば大ハズレは無いです。
気に入った曲やミュージシャンが見つかれば、あとはそこから掘って掘って掘りまくれば、どんどん興味の枝葉が伸びていきます。
定額制サービスは月額利用料がかかりますが、引き出しを増やす参考書代と考えれば安い投資だと思いますよ。
是非、マイニングしてくださいねー!
実際にはどうやってるの?具体的にプリーズ!というご質問にお答えしました。
私の好きなミュージシャンも紹介していますよ↓
ドラムに必要なもの・かかるお金の基礎知識
ドラムをはじめるにあたり、避けては通れない必要なお金と機材のハナシ。
これからドラムを始める!という方は、「なにを買えばいいのか?」「いくらの初期投資がかかるのか?」と悩むところです。
ドラムを始めるために必要なモノやお金に関する記事はこちら↓
さらに、ドラムを始めると自分の機材が欲しくなってきます。
でもドラムセットを買うのは、値段はもちろん、置く場所や使う機会を考えると、あまりオススメできません。
ドラム機材は、何から買っていけば幸せになれるか?の記事はこちら↓
電子ドラムを買おう!という方もいると思います。電子ドラムの選び方や電子ドラムを使った練習に関するまとめ↓
練習パッドや電子ドラムの「騒音対策」はどうすればいいの?の記事はこちら↓
もっと上達しよう!脱初心者を目指せ!
初心者の基礎をしっかりと身につけたら、次のステップは「脱・初心者」です。
では、なにを根拠に「おら、初心者じゃねぇ!」と胸を張って言えるでしょう?
ドラムの初心者とは?「どこまでが初心者なの!?」
“初心者”と言うけれど、どこまでが初心者なのか?!をハッキリさせておきましょう。
「初心者」という表現は、始めて〇〇年くらい…みたいな期間をイメージしがちですが、今回のテーマで言う”ドラム初心者”とはズバリ…
「ドラムの演奏がなんだか下手に聞こえてしまう人」→初心者。
はい。ドラム歴ではなく、ちゃんと叩いている(つもり)だけど「ヘタに聞こえる」という方が初心者というのを一つの目安としています。
ドラムがヘタに聞こえる理由
ちゃんと楽譜通りに叩いているが…
でも、なんか違う、下手に聞こえる!? WHY!!!?
これ、初心者レベルから抜け出せないパターンです。
そもそも、ドラムが下手っぽく聞こえてしまうのはナゼなのか?
それには、以下の理由が考えられます。
- 要所でリズムが乱れる
- 出す音が雑、汚い、ツブが整っていない
ずばり、これらは以下の基本中の基本(基礎の土台)が影響します。
- 無駄な力みがない、効率的なフォームで叩く
- リズムに合わせて正確に叩く
- 音のツブを整えて叩く
初心者の悩みは、基礎の土台を固めることで解消できます。
ドラムの「グルーヴ」について考察しました。グルーヴはリズム・パターンやテクニックではありませんよー。
講師や信頼できる情報との出会いも大切
ドラム教室の生徒さんには「ドラム歴は長いけど、ずっと独学だった」という方も多いです。
レッスンを受けるきっかけは「今まで独学だったから、一度しっかりと基礎のレッスンを受けてみたかった」という理由です。
そんな生徒さんが私のレッスンを受けてよく耳にすること、それは…
- もっと早くに知っておけばよかった
- そんなコト、意識したこと無かった
という(教える立場としては非常に嬉しい)言葉です。
そうなんです、ドラムを習うのは「どこで」というよりも「誰に」ということが重要!
よい先生なり、WEBでも信頼できる情報源に出会えるか?で、上達やドラムを楽しめるかどうかの深さが変わってきます!(その責任感をちゃんと持っている講師を見つけましょう!)
そして、もう一つよく聞く言葉、それは…
「今までのクセが、なかなか抜けないな〜」
です。
そうなんです。叩き方、動作、フォーム、リズムの感覚というものは、一度身についちゃうとなかなか抜けません。
最初にどれだけ「理想的な叩き方、動作、フォーム」「正確なリズムの感覚」、さらには「演奏に対する意識」を持って取り組むか?
それによって、その後に身につくモノが大きく変わってしまうのです。
まとめ:独学よりも習ったほうが早くて効果的な場合もあるよ。
以上で「初心者向けのドラムのはじめ方」は終了です!
ここで紹介している内容が全てというわけではありません。
むしろ「ほんの入口程度」の内容ですが、初心者がドラムを練習していくためのガイドになれば嬉しいです。
ドラムを叩きたい!上手くなりたい!という方は、色々調べて独学であれこら悩み続けるなら…、
その時間を「練習」に費やした方が効果的ですよね。
でも、間違えた練習・叩き方をしたくない!…そんな方は、ズバリ「習ったほうが絶対いい!」と断言しちゃいます。
ぜひ、私の個人レッスンを受けてくださいねー!
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\ミュージシャン御用達!/