ツービートと聞いて『ビートたけし』を真っ先に連想する方、わかります。しかし、ここでは音楽用語の2ビートのおハナシ。

2ビートとは、2拍を基本としたリズムパータンのこと。

そもそも、「ビート」って厳密な定義はないと思うけど、基本的な考え方は、、

「どうノリを感じるか?」

はい、これが重要だと思います。

8ビートなら8を感じる。16ビートなら16を感じる。

↑この辺は、ハイハットの刻み方(8分音符とか16分音符)で表現できるので、わかりやすいですね。

そして、2ビートの場合は、ノリ全体で「2を感じる」ってイメージです。

2ビートの王道パターンはコレ!ってのは無いので、色々なジャンルで「2のノリ」を見てみましょう。

Jazzの2ビート

ジャズドラムといえば「4ビートでしょ?」と連想する方も多いでしょう。でもJazzドラムのフレーズは4ビートだけではありません。

というのも、4ビートはあくまで「ノリの一つ」。Jazzにも2ビート(のノリ)があります。

実際に2ビートのJazzフレーズを聴いてみましょう。

Drummer’s Guide to Big Band: Jazz Two Beat with hi hat

「ゆったり、散歩をしている様なスウィング感」の2ビート。とても心地よいです。

2ビートは「2 Feel」という言い方をします。
そう、大切なのは「2を感じるビート」ってイメージなのです!

特に聴いて欲しいのが「ベースのフレーズ」です。
1拍目と3拍目に「ボ〜ン、ボ〜ン…」と心地よくベースが鳴っています。この「ボ〜ン、ボ〜ン…」を「い〜ち、に〜ぃ、い〜ち、に〜ぃ」と2を感じながら聴いてみましょう。

Jazz Drum Lesson of the Month: The Forgotten 2 Feel

こっちもわかりやすい「1,2。1,2」と『2を感じる』ビートですね。スネアがいい音してます。

Gary NovakのJazzドラミング

一応、比較のために4ビートも聴いてみましょう。ここでは「4を感じて」くださいね。

私が最もリスペクトするGary Novak(ゲイリーノヴァック)さんのJazzプレイです。せっかくだからドラム・ソロも交えて。

相変わらず音の洪水。正直どう叩いてるのかサッパリわからん。。。

ちなみに、ベースの前に油断した感じで座っているのは、ドラマーのJimmy Cobbさんですね。リラックスしすぎ。。

カントリーの2ビート

カントリー系のジャンルも、2ビート(2を感じるフィーリング)のグルーヴが多いです。

誰でも知っているのは「カーペンターズのTop of the world」でしょう。軽快な2ビートのリズムが心地よいです。

しかし、本当に名曲ですね。いつ聴いても色あせずに感動します。音楽の素晴らしさを実感。

ラグタイム、マーチの2ビート

2を感じる、2拍(2拍子)といえば行進曲・マーチでしょう。よく考えると、足は2本なので、行進曲は2ビートって納得。

ラグタイムとは、マーチ風のバッキング(左手のパターン)に、シンコペーションの効いた軽快なフレーズを乗せた音楽ジャンルのこと。

聴けば「あー、あれね!」となります。個人的にはディズニーランドを思い出します。

Scott Joplin – The Entertainer

ラグタイム。「The Entertainer」は、一度は聴いたことがあるはず。なんだか無人島で料理がしたくなります。

こんなオムニバス盤をひとつ持ってるとよいかも↓

Willie “The Lion” Smith

こちらもラグタイム。斜めにかぶったハットに咥え葉巻、うーん、かっこいい。絶対に目とか鼻が煙で痛いはずなのに…でも演奏は軽快。

Radetzky March – Karajan

これはマーチ。誰もが1度は聴いたことがある「Radetzky March」。巨匠カラヤン氏の指揮でご堪能ください。

演奏とオーディエンスが一体になっているのが楽しそうです。やっぱりライブはジャンルを問わずエンターテイメントなんですね。

ディスク6枚組って!お得すぎる…↓

ドリフのオチテーマ – 盆回り

ドリフのオチや転換で使われるアレです。「盆回り」っていう曲名らしい。これも2で感じられるから2ビートと言ってもいいのかな? 途中の8ビートがスリリングでグッときます。

超高速!ブラストビート

ブラストビートは、エクストリームメタルの爆速限界突破フレーズのアレです。とにかく「圧」がもの凄い。心臓の悪い方、高血圧、妊娠中の方は、用法用量を守ってお聴きください。

うーん、中毒性が高い。。。

ビートは「ノリ」です。

ジャズからエクストリームメタルまでご紹介しましたが、ポイントは「ノリ」ってこと。

2ビートはもちろん、8ビートでも何でも、「このビートだから」⇒「こう叩かなきゃダメ」という事はありません。

「〇〇ビート」の様な名前が付いているのは、コミュニケーションの便宜上と考えましょう。

コトバに惑わされず、「ノリ」「グルーヴ」を大切に!

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