『ちゃんと間違えずにドラムは叩いてる、でも何か違うんだよな〜。なにか良くない、しっくりこない…。いったい何がいけないんだろう?』という経験、ありませんか?
そんな悩みを持っている方は、エモーショナルにドラムを叩く!というスキルを磨くべし。
ただ楽譜通りにドラムを叩くだけじゃ、演奏に面白味がありません。
自分の叩くドラムに、熱いエモーショナルなハートを注ぎ込む。そして、エモーショナルなフレーズとエモーショナルなサウンドが、エモーショナルに調和して、エモーショナルな表現を持つドラミングへと昇華します。
目指すところは「音楽を奏でる」ドラマーになること。
そこで、エモーショナルなドラムを叩くために大切な3つのポイントを、エモーショナルにご紹介〜。
メリハリのレンジを広く持て!
これはテクニック的な問題。ざっくり言えば「大きな音と、小さな音のレンジ(大小の幅)を大きく・幅広く持て!」ってことです。
例えば…
静かな環境で大きな音を出したら超ビックリします。逆にガヤガヤと騒がしい所で大きい音を出しても、ビックリ度合いは小さいですよね。
暗い所で、豆電球をつけたら眩しいけど、明るい所で光ってもそんなに眩しくないですよね。
…なんか、あまり例えになっていない気がするけど、要は高低差(レンジの幅)が大きければ大きいほど「違いがハッキリする」ということです。
そして、レンジの幅が大きければ大きいほど、「表現のパターンが増える」こともポイントです。
レンジ幅が狭いと「大、小」の2パターンしか表現できないが、幅が大きいと「大・中の上・中・中の下・小」みたいに多くの表現ができる(表現がしやすくなる)。
『そんなのあたり前じゃん、やってるよ!』という方も、意外とできていないことが多いです。これって、自分では大小のメリハリをつけているつもりでも、レンジが狭いので伝わってないパターン。
エモーショナルな表現の引き出しを蓄積せよ!
いくらメリハリのついたドラムが叩けても、フレーズや感情などのインスピレーションが乏しいと、何の意味もありません。いわゆる「何も思いつかない。何のヒラメキもない」って状態ですね。
美味しいものを作りたければ、美味しいものをたくさん食べる。美しい絵を書きたいなら、美しいものにたくさん触れる。要は自分の内側にあるハートを磨く、引き出しを増やすってことをしないと、何も湧き出てきません。
そのためには、良質なモノ・一流のものに触れて「自分の引き出し」をどんどん増やしていく事が大切です。
ハート磨きについては、こちらのエントリーで語っています。
⇒レベルアップしたいなら知っておきたい大切なこと
また、いいフレーズを叩いても音が悪いと全てが台無しになります。
いわゆる「伝わらない」ってやつですね。せっかく熱いハートでエモーショナルなフレージングでも、音が悪い(いい音が出せていない)せいで、ハートが全く音に乗っからない。そんなパターンもよくあります。
「いい音の大切さ」については、こちらのエントリーで語っています。
⇒いいドラマーは出す音が違う!アメリカに行ってわかったこと。
人に聴かせる意識を持て!
ドラムを通じて自分のハートを共有する。これって凄いことです。
ドラムに限らず、他の楽器でも絵画でも何でも、クリエイティブなことって、他の人のハートを揺り動かす力があります。
そして、それが音楽をやっていてヤミツキになる所でもあるんですねー。
その時に大切なのが、聴いてくれる人にハートを伝える意識を持つということ。自分だけが果ててしまうのは、単なる自己満足。聴いてくれる人と共有する気持ちを持ってプレイする。そうすると相手のことも考える、相手の反応も察知できる、状況に合わせた表現のキャッチボールができると思います。
そのためには「間違えずに叩くぞ!」みたいな自分のためではなく、「お客さんに伝えるぞ!一緒に楽しむぞ!」という入口から入りましょう。
ライブの打ち上げ(反省会)で、「今日は、あそこで間違えちゃったよー」とか言っているようじゃ、まだまだ若い!
「あそこで盛り上げきれなかったな。」「あの曲で、奥のお客さんまで掴みきれなかったな」みたいな反省ができると、一皮むけそうって感じですね。
まとめ
はい、今回のテーマは「エモーショナル」でした。
単にエモーショナルという言葉を使いたかっただけ?!…というのもありますが、「ただ楽譜通りに叩く」から「自分のハートを表現する」という演奏スキルのステップを目指すと、ドラムを叩くことがもっと楽しくなります。
是非、ドラムを「奏でる」魅力をエモーショナルに感じてください!
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