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『一番好きなドラマーは?』と聞かれたら、即答するのが「Gary Novak(ゲイリー・ノバック)」です。
私、Garyさんの大ファンなのです。ものすごく影響を受けています。
なんせ、10数年レギュラーグリップ(Jazz風の持ち方)にこだわっていた私が、Gary Novakを見たその日からマッチドグリップ(普通のRock風の持ち方)に即チェンジしたくらいです。
それくらい、最初にゲイリーさんを見た時の衝撃はすごかったのです。
Gary Novak(ゲイリー・ノヴァック)さんってどんなドラマー?
日本ではあまり知られていないかもしれません。大抵は「え?誰それ」と言われます…。
でも、チック・コリア エレクトリックバンドⅡ、アラニス・モリセット、ロベン・フォード、マイケル・ランドウなど、ジャズ/フュージョンからポップス、ロックまで幅広いジャンルのアーティストと演奏している第一線として活躍するファーストコールのセッションドラマーなのです。以後、お見知りおきを。
ジャズ/フュージョン分野での主なコラボレーション
色々なアルバムに参加しているので、AIに代表的なものを抽出してもらいました。
- チック・コリア(Chick Corea): 1992年から1997年末までチック・コリアのバンドに在籍しました。ジョン・パティトゥッチやボブ・バーグらとのアコースティック・クァルテットや、チック・コリア・エレクトリック・バンドで活躍し、アルバム『Time Warp』(1995年)などの録音にも参加しました。
- アラン・ホールズワース(Allan Holdsworth): 伝説的ギタリストのアラン・ホールズワースの代表作アルバム『The Sixteen Men of Tain』(2000年)に参加したほか、デイヴ・カーペンターらとのトリオでも活動しました。
- ボブ・バーグ(Bob Berg): サックス奏者ボブ・バーグの『Another Standard』(1997年)への参加をはじめ、デヴィッド・キコスキやエド・ハワードらとのクァルテットで約10〜11年間にわたりバンド活動を行いました。
- その他のジャズ/フュージョン名手たち: ジョージ・ベンソン、メイナード・ファーガソン、リー・リトナー、マイケル・ランダウ、ロベン・フォード、ジミー・ハスリップ、デヴィッド・サンボーン、アニタ・ベイカーなど多数の巨匠と共演しています。
Youtubeに動画がいっぱいあるけど、CDとして個人的なおすすめはこれかな(聞きやすい)↓
ポップス/ロックおよび大型ツアーでのコラボレーション
ジャズ/フュージョン系のイメージが強いですが、ポップスなどの歌ものにも参加しています。
個人的に印象的なのは、やはりアラニス・モリセットのバンドに参加したこと。
「テイラー・ホーキンスの次のドラマーとしてGary Novak!?マジで!!」…とビックリしたのを覚えています。
- アラニス・モリセット(Alanis Morissette): 1990年代後半から大規模なアリーナツアーのドラマーとして帯同し、ヒットアルバム『Supposed Former Infatuation Junkie』(1998年)や『Under Rug Swept』(2002年)のレコーディングにも参加しました。
- イタリアのトップポップアーティスト: 2009年以降、エロス・ラマゾッティ(Eros Ramazzotti)をはじめ、チェザレ・クレモーニ(Cesare Cremonini)やティツィアーノ・フェッロ(Tiziano Ferro、2023年のサン・シーロ・スタジアム公演など)といったイタリアのポップスターのスタジアムツアーや録音で重要なドラマーとして親しまれています。
- その他のメジャーアーティスト: デヴィッド・クロスビー、ルーファス・ウェインライト、コリン・ベイリー・レイ、リサ・マリー・プレスリー、マイケル・マクドナルド、アンドリューW.K.など多彩なアーティストと共演を重ねています。
そんなGary Novakのオススメ動画はこちら↓
恒例の”みどころ”
Gary Novakの魅力は、手数と手足のコンビネーションを織り交ぜた怒涛のフレージングです。
とにかく圧倒的な音数で、グングン迫ってくる。しかも、それが繊細で全然耳障りじゃない。
ストロークがめちゃくちゃ速い!でも、ものすごく手首が柔らかい点に注目です。
体全体の動きも、しなやかで柔らかいですね。そして「上体が安定している」というのも見逃せません。
基礎がしっかりしていて、お手本になります。
ハッキリ言ってどう叩いているかわからない!
Gary Novakさんのプレイは、ハッキリ言って「どう叩いてるか、さっぱりわからん!」です。
何度も生で(しかも超至近距離で)見たけど、全くわからん!
とにかく速いし、複雑だし、独特の手順なので、「スゴすぎる…」ということしか解明できていません。。
圧倒的な手数とグルーヴで押し切るドラムソロ
テーマが終わった[3:00]くらいから、怒涛のドラムソロがあるが、これが凄いっす。
グルーヴを軸として、「圧倒的な手数」と「トリッキーな仕掛け」を織り交ぜたドラムソロを展開します。
このグルーヴをベースとしたドラムソロって、すごく難しい。
超かっこよくて気持ちいいグルーヴを出しながら、フィルやリズム的な仕掛けを混ぜていくプレイは、テクニックはもちろん「かっこいいセンス」が必要。これって失敗すると悲惨なのです。お客さんから見たら「え、今って何の時間?ドラムソロなの?それとも間奏?何かの間違い?」と思われちゃう。
足数と手足のコンビネーション
手数というか、ストロークの速さに注目しがちだが、Garyファンから言うと「足数」と「手足のコンビネーション」が魅力です。
よく聞くとわかるが、足(ベース・ドラム)がすごくかっこいい(気持ちよい)。そして足数がかなり多いことに気づきます。
さらによ〜く聞くと、手と足のコンビネーション・フレーズを多用しています。トリッキーなフレーズは手足のコンビネーションを使って表現することが多い。ストロークの中にベース・ドラムを入れることでアクセントがズレたトリッキーなフレーズになるんですね。
しかも、手足を混ぜたフレーズも超高速で(しかも軽々と)やってのけます。
グリップはレギュラーとマッチドを使い分けている
グリップに関しては、昔はマッチドグリップ(Rock持ち)をしている事が多い印象。でも、最近はレギュラーグリップ(Jazz持ち)をしている映像をよく見ます。
ドラマーあるあるかもしれないけど、年齢とともにレギュラーで持つことが多くなっていく気がする。(私も、なぜかレギュラーで持つことが多くなってきた…)
インタビューを見ると、ジャズやレコーディング時にはスネアの響きが良いレギュラーグリップを好み(ピアニストのキース・ジャレットもグリップによる音の違いを気にするというエピソードに触れています)、大音量が必要な場合や過去の指の怪我などの状況に応じてマッチドグリップと使い分けている。…という事みたいです。
Gary Novak ハンパないって!
Gary Novakのプレイは、実際に見ると本当に凄いです!
音の厚み、繊細さ、そして何といっても「ここ一番での爆発力!」これは超一級品です。
まさに「Garyさん 半端ないって!」という状態になりますよー。
インタビューからの引用ですが、
多彩なジャンルを演奏する際、偽りのプレイ(faking it)は聴き手に見抜かれるため、その音楽スタイル自体を心から楽しむ(enjoy)ことが説得力のあるサウンドを生む。
そして、インターネットやSNSの影響で若手が同じ機材やフレーズを模倣し画一化している現状に懸念を示し、手数の技術(chops)以上に「その音が何を意味しているか(what you mean)」という独自の音楽性と個性を磨くことの大切さを説いています。
はい、勉強になります!
↓ボブ・バーグのアルバム。Jazz系ですが、1曲目のドラムソロに圧倒されます。
↓チックコリアのアルバム。できれば大音量で聞くと、音の深さ・鳴りが楽しめます。(かなり生音っぽい)
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