みっきー

ドラム教室のみっきー(@mickey_higashi)です。
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これからドラムを始めたい!と思っても、「何から始めればいいのか?」がわからないですよね。

そこで、

  • ドラムを全くやったことがない方で
  • これからドラムを始めたいけど
  • 何から手をつければいいのかわからない

というドラム入門者のために、「ドラムの始めかた」をまとめました。

Step1. 必要なものを揃えよう

まずは「何があればいいの?」という素朴な疑問にお答えします。

ドラムセットを買う必要は全くありません。
ドラムを叩くために絶対必要なものは「スティック」だけです。

みっきー

初心者にオススメなのは「5A」という規格(太さ・長さ)のスティック。色々なメーカーから5Aのスティックが発売されているので迷いますが、メジャーなのはVicFirthというメーカーです。最初はVicFirthを買っておけば間違いなし!

とりあえずスティクさえあれば、ドラムを叩くことができます。

しかーし! ドラムをはじめる(上手くなる)にはもう少しグッズがあった方がいいです。

ドラムの練習をするために必要なアイテムはこちらで紹介しています↓
関連:ドラムを始めるために必要なものは?いくらかかるの?
関連:自宅でドラムを練習する時、絶対に必要なもの

スティックはどう選べばよいか?の詳しい解説はこちらを参考に↓
関連:【初心者向け】ドラムスティックの選び方

Step2. まずは自宅で練習してみよう

さて、ドラムを始めるために最低限必要なスティックを買ったら、いよいよドラムを叩いてみましょう。

…とその前に、

まずは「自宅で叩く(スティックを振る)練習」をしてみましょう。

本物のドラムを叩く前に、まずは「叩き方」を知っておいた方が幸せになれます。
せっかくの生ドラムを叩く機会なので、しっかり準備してからの方が効率がいいです。

はじめてのドラム練習

さて「自宅で練習」と言われても、何を叩けばいいの?という疑問があります。

そんな時に頼りになるアイテムが「練習パッド」です。
こんなやつ↓


みっきー

とりあえず、最初はスタンド付きのコンパクトなやつを買っておくのがよいでしょう。これまた色々とありますが、オススメは「Pearl社のTP-6N」です。ちょっとマニアックな理由ですが「スタンドのネジ径の汎用性が高い」のでスタンドを使いまわしできるのがポイント高い。

練習パッドの選び方の詳しい解説はこちらを参考に↓
関連:練習パットのオススメはこれ!選び方のポイントまとめ

みっきー

練習パッドを使って練習するのがベストですが、まだスティックしか買ってない人はどうするか?

とりあえずは、「ソファー」でも「椅子」でも「枕」でもなんでもいいです。とにかく打面がちょっと柔らかめのものを叩いてください。少し打撃感のある「芯が硬め」のもので、かつ「表面はふんわり気味」がベターですね。

私は「少年ジャンプにタオルを巻いた自家製練習パッド」を愛用していました。

叩きかた(握り方、基本フォーム)を知ろう

さあ、スティックと練習パッド(叩くもの)が揃ったらいよいよ練習開始です!

最初は細かいことは気にせずトコトコ叩いてみてください。…どうでしょう?叩くの楽しいですよねー。

ですが、なにかギコチナイ…、もっと綺麗に叩きたい!と思ったら次のステップです。

まずは、「スティックの握り方」「スティックの振り方」を習得しましょう。

いきなりその通りに叩けるわけではないので、上手くできなくても心配しないでください。
練習の積み重ねで、徐々に身につくものです。

スティックの握り方はこちらで解説しています↓
関連:スティックの持ち方は基本が大切

基本フォーム・叩き方はこちらで解説しています↓
関連:ドラム上達の第一歩。スティックの振り方・叩き方の基本を身につける!

練習パターンを叩いてみよう(メトロノームに合わせて)

基本の「スティックの振り方」を理解したら、いよいよ「練習パターン」に挑戦です。

ここで「ドラムの練習って何をやるの?」という疑問があると思います。

色々と練習パターンはありますが、私が考える基本の練習は…

メトロノームに合わせて、
「4分音符、8分音符、16分音符」をちゃんと叩く練習。

はい、ズバリこれ↑です。

あえて大雑把にいうと、ドラムのリズムは「4分音符、8分音符、16分音符」の組み合わせで構成されています。

その「4分音符、8分音符、16分音符」が正確に叩ける(叩き分けできる)様になることが、基本と考えています。

もちろん、32分音符とか3連符とか、色々な音符があります。それらを組み合わせた「ビート」の練習とか、「フィルイン」の練習とか、やるべき事はたくさんあります。

でも、全ての基本は「各音符を正確に叩ける」ことが土台になっているので、「まずは」音符を正確に叩く練習から始めるとよいのです。

いきなり凄いビートが叩けるわけではありません!
最初はトコトコ・タカタカ、基本的なパターンからスタートします。まあ、どんな事でもそうですよね。最初は基本から…です。

基本の練習パターンはこちらで紹介しています↓
関連:ドラム基礎練習:スティックコントロール – その1【連載 全4回】

足の練習はどうするの?

さて、手は練習を始めました。…が、ドラムは手だけではありません。
そう、足も使うのです!

では「足の練習」はどうやってするの?という疑問があります。

実は、、、
足の練習は自宅では難しいのです。

実は、手の練習パッドと同じような感じで、足用の練習パッドがあります。こんなやつ↓

でも、足の練習パッドは騒音を考えるとなかなか導入は厳しいところ。

足でドンっと踏むので、アタック音ではなく「振動音」がかなり響きます。子どもが激しく走り回るくらい(それ以上)のドタドタ音が上下左右の部屋に響いてしまいます。
近所迷惑など住宅事情を考えると、なかなかできないのです…。

なので、とりあえず足は実際のドラムを叩くときに練習しましょう。

まず、自宅での練習は「手の動き・フォーム」に集中ですね。

バスドラムの練習環境を整えるには?の詳しい解説はこちらを参考に↓
自宅でバスドラムの練習をする環境を整えるには?バスドラム用の練習パッドを使う際に必要なもの。

情報収集も重要

ドラム練習をインターネットのヤホーで調べると、たくさんの情報が出てきますよね?
これらの「情報の質」を見極めるのも、ネット時代の上達には重要なスキルです。

見極める手っ取り早いポイントは、

  • 誰が書いているのかわからないもの(わからないWEBサイト)
  • ランキングになっているもの(ランキングの根拠・元データが不明なもの)
  • 自分で撮った写真が全然ないもの

↑この辺のWEBサイトは「他のサイトからの寄せ集め記事」かもしれないので、ちょっと微妙です…。そもそもドラマーが書いてるの?って記事もチラホラ…。
まあ悪くはないんだけど(記事をパクるのは良くないけど…)、実体験・自分の想いが込められていないというのが一番のダメポイントですね。

あと、もう一つ大事なこと。それは…
ドラムの叩き方・上達方法・コツ…これらに正解はありません。

みっきー

そうなんです。「これが正解!」ってのは無いのです。私の解説も「私の経験で得た、私なりに納得したコツ」です。
なので「自分が納得できて、やれそうだ!と思うこと」を選ぶのがいいと思います。

Step3. スタジオで本物のドラムを叩いてみよう

さて、ここまでで「叩く」ということのスタートラインに立ちました。

いよいよ、本物のドラムセットを叩きましょう!

ここで、生のドラムセットはどこで叩けるの?という疑問があります。

ドラムセットは「練習スタジオ」という貸しスタジオ(時間貸し)があるので、そこを利用します。

練習スタジオって何?どうやって使うの?という方はこちらを参考にしてください↓
関連:【はじめての方向け】練習スタジオの使い方と手順をわかりやすく説明します

スタジオへ何を持っていけばいいの?という方はこちらを参考に↓
関連:失敗しない!スタジオ個人練習の活用方法

まずはセッティングをしてみよう

はじめて目にする本物のドラムセット。
とにかく叩いてみたいと思いますが、その前に「セッティング」をしましょう。

セッティングとは「ドラムセットの配置を自分に合わせる」作業です。

人によって、背の高さ、足の長さ、腕の長さ…色々と体格が違います。
車に乗るときも、自分の体格に合わせてシートを調節しますよね。自転車も自分に合わせてサドルを調節しますよね。
それと同じで、ドラムセットの位置や高さも自分の体格に合わせて調節してあげてください。

どうするのが正しいセッティングなの?という方はこちらを参考にしてください↓
関連:初心者が知っておくべきドラムのセッティング方法とは?

叩いてみよう

セッティングが決まったら、いよいよ叩きましょう!

まずはドラムの音を体感せよ!

まずは、細かいことは何も気にせず「思いっきり」色々な太鼓を叩いてみましょう。

ドラムは大きな音が出ます。最初は大きな音にビックリすると思いますが、誰も見ていませんので気兼ねなくバシバシ叩いてください!

音にビビって表面だけポコポコ叩かずに、音が裏まで突き抜けるイメージで「撃ち抜いて」ください。

どうでしょう? スパーン!ズドーン!ドゥーン!と気持ちいい音が出ませんか?
これがドラムの音なんです!気持ちいいでしょう!

みっきー

強く叩いたら壊れちゃう?という不安があるかもしれません。しかし、ドラムはそうそう壊れるものではありません。
表面の皮が破けるかも⁈と心配するかもしれませんが、余程の事がない限り破けないので安心してください。

ちなみに表面の皮(ヘッドと言います)は消耗品なので、いつかは破けるもの。なので破けても練習スタジオの人に言えば「あ、それじゃすぐに代わりのものをお持ちしますね〜」と優しく対応してくれるので大丈夫ですよ。(もちろんお金を取られる事はありません。)

練習パターンを叩いてみよう

ドラムの音を体感したところで、ここからが本番。いざ練習を始めましょう!

自宅でやった練習パターンを叩いてみましょう。

叩く場所は「スネアドラム(通常、スネアと言います)」です。
スネアはこれのこと↓

叩き方(握り方、基本フォーム)を意識して、練習パターンをやってみましょう。

スティックの握り方はこちらで解説しています↓
関連:スティックの持ち方は基本が大切

基本フォーム・叩き方はこちらで解説しています↓
関連:ドラム上達の第一歩。スティックの振り方・叩き方の基本を身につける!

練習パターンはこちらで紹介しています↓
関連:ドラム基礎練習:スティックコントロール – その1【連載 全4回】

タムも使ってみよう

せっかく本物のドラムセットを叩いているので、スネア以外の太鼓「タム」も叩いてみましょう。

体全体を使ったタム回しのトレーニングをこちらで紹介しています↓
関連:ドラムのウォーミングアップ「タムまわし」でぽっかぽか。

足を踏んでみよう

さて、いよいよ足の出番です。
自宅では、練習が難しい足のトレーニング。しっかりと踏む感覚を習得しましょう!

まずは、何も気にせず「思いっきり」ドン!と踏んでみましょう。
カカトを上げて、足全体で踏みつける感じです。

空き缶を踏み潰すくらいの勢いでドゥーン!と踏んじゃいましょう!

どうでしょう?重低音の腹に響く音が出ましたか?
このズンズンくる感じがたまらんのです。

足の踏み方は、「最初のうちは」足全体で踏みつけるイメージでオッケーです。

その際、以下の事が無いように気をつけましょう

  • 体が後ろにのけ反っちゃう(重心がブレる)
  • 足と一緒に手も上がっちゃう
  • 足にずーっと力が入りっぱなしになっちゃう

後ろにのけ反っちゃう / 手も一緒に上がっちゃう場合

足を踏む時(足を上げた時)、体が後ろに「のけ反る」または「手も一緒に上がっちゃう」という方は、バランス(重心)が上手くとれていないです。

おそらく、右足でバランスをとっている(体を支えている)ので、その右足を上げちゃうとバランスが崩れるケースが多いです。

以下の点を気にしてみましょう。

  • 重心を下(お尻)、を意識する
  • 左足を踏ん張る(斜め前に力を入れるイメージ)

特に左足がミソです。
「左足」と「左のお尻」と「右のお尻」の3点でしっかりバランスをとるイメージを持ちましょう。
そうすると、右足が自由になります。

足に力が入りっぱなし / うまく力が入らない場合

足に「力が入りっぱなし」になってしまう方、または「力がうまく入らない」という方は、「少し斜め前に力を入れる」というイメージで踏んでみましょう。ブレーキを踏むイメージ(かな?)

手と足を使って練習パターンを叩いてみよう。

今度は、手と足を両方使って叩いてみましょう。

急に難しくなると思います。手と足がつられて一緒に動いたり、手を気にすると足ができなくなったり…。
ここがドラムの最初のカベです!頑張って練習しましょう!

手と足を組み合わせた練習パターンはこちらで紹介しています↓
関連:【基本練習】手足を分離して叩くためのドリル(1)

Step4. リズムパターンを叩いてみよう

はじめてのビートは、ずばり「8ビート」でしょう!

ロック・ポップスの基本ビートです。というか、(大げさですが)大抵の曲は8ビートを叩いておけば間違いないです!

8ビートはこんなパターンです。

音はこんな感じ↓

譜面の読み方は、こんな感じ↓

8ビート:右手のパターン

右手は「ハイハット」を、8部音符で刻みます。
ハイハットはこれ↓

左足はしっかり踏んだ状態で、チッチッチとタイトに鳴らしましょう。

8ビート:左手のパターン

左手は「スネア」を叩きます。
2拍目と4拍目に、ズバッと叩きましょう!

スネアはこれ↓

8ビート:右足のパターン

右足の「バスドラム」は、1拍目、3拍目に入れます。

8ビート:手足がつられてしまう場合

8ビートをすんなり叩ける人もいますが、手と足がつられて一緒に動いちゃうなど、頭と体の回路が大混乱して、えらい騒ぎになる人もいます。

人によって出来るペースは様々なので、すぐに出来なくても心配しないでください。

出来ない場合は、以下の点をチェックしてみましょう。

速いペースで叩いていないか?

まずは、ゆっくりから始めましょう!
焦っていきなり速いテンポで叩こうとしていませんか? 1音1音、ゆっくり確認するように叩いてみましょう。

手だけで叩けるか?

出来ないことを分解してみましょう。
まず足のことは考えずに、手だけでパターンが叩けるか?をチェックしましょう。

足と左手だけで叩けるか?

次に、今度は「右足(バスドラム)」と「左手(スネア)」だけで叩けるか?をチェックしましょう。

「足と左手」に「右手」を追加してみよう

上の「右足(バスドラム)」と「左手(スネア)」のパターンを叩きます。そのあと、途中から右手を参加させてみましょう。
ゆっくりから始めれば叩けるようになるはずです!

Step5. もっと叩きたい!と思ったら動画や教則本、そしてレッスンもね。

「はじめてドラムを叩くまで」の第一歩をご紹介しました。

ドラムを始めたばかりの段階では、自宅での基本練習パターンが中心になります。
それをやりつつ、練習スタジオで手足を使った練習パターン、ビートの練習をしていきましょう!

もっと練習パターンが知りたい!色々なビートのバリエーションが知りたい!という方は、ぜひ個人レッスンを受けてみてくださいね。(←宣伝です)

みっきー東
みっきー

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