los-angeles-drummer

英語の喋れないハーフ、ハーフなのに見た目は日本人、賢そうな名前なのに超天然など、見た目や想像を裏切る事ってよくあります。まあ、こちらの勝手な思い込みでガッカリしてるだけですが…。
今回は、西海岸はLos Angelesでの、勝手な思い込みガッカリ体験を。

外人ってだけで期待値200%Upだよね!

「いざ、憧れのアメリカへ!」とドキドキしてLAの地に降り立った当初は、楽器を持った全ての人(当然外人)が、皆すごいミュージシャンに見えました。街角で音楽聴きながらノッてるだけの外人にも「こいつは、すげープレーヤーに違いない!」とか思っちゃいます。

そうなんです、外人ってだけで「勝手に期待値200%Upフィルター」がかかるんですね。最近流行りのハーフ芸人(デニス植野くんとか)、ウエンツ瑛士くんとか、まさにそのパターンです。

超ガッカリは突然やってくる

そんな「アメリカすげー!」って感激してたある日のこと。とあるジャムセッション(色々な人が自由に入れ替わり演奏できる場所)で、そのガッカリは起きました。

次は誰がドラム叩くのかな?と見ていると、ちょい太めの黒人の兄ちゃんが、貫禄たっぷりにドラムセットに座りました。黒ずくめでサングラス。いかにもグルーヴ系のソウルでブラックなドラムを叩くオーラが出ています。ちょっと太ってるのも期待を高めます(持論ですが、ぽっちゃり系はすごいドラマー率が高いのです。)。

そして、おもむろに「ワン、ツー、スリー..」と始めたカウントが、これまた超かっこいい。さぁ、どんなグルーヴが飛び出すか!と期待MAXです!
…と思ったのもつかの間、次の瞬間には残念で何とも香ばしい出来事が。

リズム感が無い!!

ずばり、リズム感が全然ない!
ヘタなのは許します。しかしリズム感が悪いのは許せません!!

「うそだろー!」と思って、2度見、3度見してみたが、やっぱり例のスーパー黒人ドラマーが叩いてる。ビジュアルは満点なのに!
本人は気持よさそうに叩いているのですが、圧倒的なリズム感のなさに、本当に気分が悪くなりました。

「黒人でもリズム感が無い人がいる」って事を、そのとき初めて知りました。というより「黒人だからって全員リズム感がいいはずがない」って事です。まあ、当たり前だけどね。日本人だから全員が忍者や侍の子孫で、寿司が握れて、手先が超器用ってイメージと大差ないかも。

外人は下手でもハートがある

誤解を恐れずに言えば外国人は「へたくそ」が多いです。まあ日本でも同じですよね。でも、日本との違いは「下手なんだけど、ハートがある」という点。これはアメリカに行って体感した大きな違いです。

叩きたいフレーズ湧き上がるイメージは、物凄くセンスがあって素晴らしい人が多い。残念ながら技術が伴っていないって人が多いだけって感じ。(リズム感が無いのは別問題。というかアウトだけど…)

このハートの部分は、産まれた時から音楽を楽しみ、ハイセンスな(それこそ本場の)音楽が普通にあるという「環境」が大きいかな〜と思います。だって、産まれた時からTOTOやマイケル・ジャクソンが、生活の一部として普通にある環境だからね〜、湧き出るフレーズも当然ハイセンスでしょ。

じゃ、日本人は無理なのか?というと、そんな事はありません。ハイセンスな音楽を聴く、逆に幼稚な音楽は聴かない、そして「音楽を心から楽しんで、生活や想い出の一部にする」という環境を自分で作れば、センスはどんどん磨かれます。
今からでも全然遅くないですよ。

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photo credit: JD Hancock via photopin cc

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