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さて、、、

バスドラムのサウンドを気にして叩いていますか?
バスドラムの音色を叩き分け(踏み分け)られますか?

ペダルは力任せに踏めば良いってものじゃないです。足を使って叩くとはいえ、バスドラムも立派なドラムです。ちゃんと太鼓を鳴らすことが重要なのです。

スティックで叩く手・腕の動作と同じく、バスドラムを鳴らすペダルの踏み方でサウンドが大きく変わります。

そこで、今回は「ペダルの踏み方の基本」をご紹介します!

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ペダルの踏み方【ポジション・準備編】

踏む動作の練習をする前に、まずは足を置く場所などのポジションを確認しましょう。

力を伝える場所

力を伝える場所は、親指の付け根の「膨らんだ部分」。拇指球(ぼしきゅう)と言うらしいです。

この拇指球がバスドラムを踏む最大のコツ!

ここ↓
拇指球、足の裏

足つぼで言うと、甲状腺と食道のあたりです。

ポイントは、拇指球が常にペダルのフットボードについている状態で踏みます。

「つま先」に力を入れてしまうと、足首が柔らかく使えなくなってしまいます。
また、つま先に力が入っていると前に蹴る様な足の動きになってしまいます。

拇指球を意識して、広い面を意識して、「下に踏み込む」様な動きでペダルを踏みましょう。

ペダルを踏む位置(フットボードに足を乗せる場所)

ペダルの足を乗せる部分を「フットボード」と言います。

ペダルのフットボード
※ペダルが汚いのは最近野外で演奏したからです…

このフットボードの「どの辺を踏むか?」で踏みやすさ(踏んだ時のレスポンス)が変わってきます。

ポイントは「奥を踏み過ぎてはダメ。手前過ぎてもダメ」です。

大体は上から8割位の位置が丁度いい感じだと思います。
これくらいのエリアが目安です…が、ペダルの特性によって踏む場所は変わります。もうちょい浅く(手前側)を踏むのがベストのペダルも多いです。↓

ペダルに足を置く場所

拇指球(親指の付け根の膨らんだ部分)が踏みやすいポイントにくる様に足を置きましょう。

ペダル自体の製品特性で踏みやすいスポットが変わってきます。
また、ペダルの調整バランス(横についてるスプリングの硬さなど)によっても、踏みやすい場所が違います。

一番「すんなり踏める所(楽にビヨビヨできる所)」を探してみてください。

踏む前後のビーターの位置

バスドラムの打面に当たる部分を「ビーター」と言います。

ペダルのビーター

基本的に、何もしていない時はビーターは浮かせた(バスドラムの打面から離した)状態です。

こんな感じ↓
ビーターを浮かせる

ビータが浮いた状態から…、
ビーターをブンッ!と振って…、
ドンッ!と当てて…、
サッと離す。

こんな動きになります。(擬音ばっかりですが…このあと詳しく解説します。)

とにかく「打ち終わったらビーターを離す」という踏み方をすると、深く響いたドゥン!というバスドラムサウンドを出せます。

ビーターをバスドラムの打面に付けっぱなしの踏み方もありますが、響きが変わってしまいます。
ビーターを打面に付けているので、響きがミュートされてしまうのです。

私は、バスドラムをドゥン!と鳴らすサウンドが好みなので、ミュートされてしまう「踏みっぱなし」の叩き方はあまり使っていません。

ミュートされたデッドなサウンドを鳴らしたい時は、「あえて」打面にビーターを付けっぱなしの踏み方をします。

つまり「どちらでも踏み分けられる」のが最終的な形ですね。

ペダルの踏み方【踏む動作編】

ここからは、いよいよ実際の踏み方の動作を解説します。

踏む動作は「一連の流れ」でズバッ!と打ち抜きますが、あえて分解するとこんな流れになっています。

  • 1.リラックス状態
  • 2.セットポジション
  • 3.振りかぶり&ショット!
  • 4.打ち終わり

それでは、各動作を解説します。

1.リラックス状態

まずは、踵をつけたリラックス状態にしてみましょう。

ペダルに踵をつけたリラックス状態

【解説】

とにかく、力を抜いた自然体になることがポイントです。
どっこいしょ、ふぅ〜…と座った時の様なリラックスしたイメージです。

力が抜けてリラックスしていれば、自然とビーターがバスドラムの打面から離れます。(←この離れた状態が基本)

この時点で、

  • 既にどこかに力が入っていたり、
  • ビーターが打面に付いちゃったり、
  • 何か落ち着かない…

みたいな状態であれば、椅子のポジションや高さ、足の角度などが「そもそも不自然」ということです。

セッティングから見直しましょう。椅子の高さについては、こちらで詳しく解説しています↓
関連ドラム椅子の座り方。高さや座る位置を決めるポイントは?

2.セットポジション

リラックス状態を確認したら、次はショットする準備です。

接点の「拇指球」をペダルに付けたまま、かかとを少し浮かせた状態にしましょう。

踵を浮かせたセットポジション

【解説】

踵は少し上げるだけでOKです。足の裏が地面と水平になるイメージですね。

あと、踵を少し浮かせる時に「ペダルから接点(拇指球)を離さない」ように気をつけましょう。

コツは「踵を上げることを意識する」こと。

これが、基本のセットポジションです。ペダルを踏む時は「踵を浮かせた状態をキープ」します。

初心者にありがちなのが「太ももをグイッと上げてしまう」という踏み方です。「太ももを上げる感じ」で持ち上げちゃうと余計な力が入ります。足首も柔軟に使えないのでオススメしません。

セットポジションの練習方法

自然なセットポジションを身につけるために、セットポジションを作る練習をしてみましょう。

「1.リラックス状態」⇒「2.セットポジション」⇒「1.リラックス状態」⇒「2.セットポジション」…の繰り返しです。

ペダルの踵を上げる練習
(※gifアニメーションです)

この時、以下の点に注意してください。

  • 踵を浮かせた状態の時に、体のバランスがズレていたり、変な所に無駄な力が入っていませんか?
    ⇒そんな時は、椅子の位置や高さが合っていないかもしれません。
  • 踵を上げすぎていませんか?
    ⇒踵を上げすぎると無駄な力が入ってしまいます。足首がコチコチに固まっている人は、踵を上げすぎている可能性があるので要チェック!
  • 踵を少し浮かせる時に、ペダルから足の裏(拇指球)が離れていませんか?
    ⇒離れてしまう!って場合は、「足首が柔らかく使えてない」という事になります。足首を使う(踵を上げる時に、足首を下に曲げる)動きを意識しましょう。
  • 太ももに力が入っていませんか?
    ⇒太ももに力が入ってはいけません。太ももを上げるのではなく、踵を上げることを意識しましょう。(そうすると、太ももの付け根の筋肉を使うハズです。)

ペダルを自然に踏むには、自然のセットポジションから!
まずはセットポジションをちゃんと作れる練習(単純に慣れるって事も重要)をしましょう。

3.振りかぶり&ショット!

いよいよバスドラムのショット開始です。

セットポジションでは、踵を少し上げた状態でした。(足の裏が地面と水平に近い状態)

ここから「振りかぶってショット!」の動作を行います。
振りかぶり⇒ショットまで、一瞬で仕留めてください。

実際の動きはこんな感じ↓
バスドラムの踏み方
(※gifアニメーションです)

ビーターの動きに注目!
振りかぶってドン!という「ビーターのストローク」がスナップの効いた一瞬の動作になっています。

【解説】

まずは、「フットボードが拇指球に吸いついている」事を常に意識しましょう。(←ここ重要)

次に、踵を上げます。無駄な力は入れず、スッと上げるイメージです。(←この時も、拇指球に意識集中!)

そして…(ここからは一瞬です)…
拇指球を一瞬浮かせて…その瞬間、ドーン!と踏みます。

踏むというより「拇指球に体重を伝る。足首のスナップを効かせてバシッと"はたく"」イメージ。この一連動作を一瞬でズバッ!と行うことが大切です。

常に拇指球とフットペダルの接点に意識を集中すること!

拇指球を一瞬浮かせる動作をするけど、ペダルのフットボードもバネの反動で一緒についてきます。なので、基本的にペダルと足は離れません。

スローでもう一回動作を見てみましょう↓
ペダルを踏むスローモーション
(※gifアニメーションです)

もし、浮かせた瞬間に離れる!という場合は、以下の原因を疑ってみましょう。

  • 振りかぶる時、拇指球を浮かせすぎている(一瞬スッと浮かせるくらいの微妙なタッチが必要です)
  • 浮かせてからドーン!までの間隔が長い
  • ペダルの状態が合っていない(バネが緩い可能性があります)
振りかぶりとショットが「流れていない」と、ペダルのバネ・振りかぶりの遠心力が活かせないので、しょぼいショットになります。

また、振りかぶりの状態が長い(振りかぶるタイミングが早すぎる)と体のバランスを崩す原因になります。

バスドラムを踏む時にリズムが狂いガチな方は、振りかぶる(踏み始める)タイミングが早い可能性があるのでチェックしてみましょう。

4.打ち終わり

基本的には「2.セットポジション」の位置に戻ります。踵はちょい上げ&ビーターは浮かせた状態です。

打ち終わった後は、この状態に戻る↓
踵を浮かせたセットポジション

ただし、ずっとカカトを上げているのは疲れます。
次のショットまで間がある場合は、踵をつけた自然体「1.リラックス状態」になります。そこは臨機応変に。(と言っても、無意識でやっています…。慣れですね。)
【追記: 2018/4/2】
バスドラムを踏むコツを身につけるための方法を公開しました!

  • 踏み方がどうもぎこちない…
  • 足首がカチコチで柔らかく使えない…

という方は、こちら↓を参考にコツをつかんでみてください。
LINK自宅でできる!バスドラムを踏むコツを身につける方法

バスドラムの踏み方を動画で見てみよう!

【追記:動画を追加しました!(2016/11/30)】
カカトを上げるタイミング、カカトを付けたリラックス状態…など、演奏中の一連の動きを動画で確認してみましょう↓

バスドラムの練習パターン楽譜を公開!

【追記:動画の楽譜公開しました!(2017/08/12)】

ご要望にお応えして、上記Youtube動画の楽譜を作りました!(…といっても冒頭部分だけですが。)
グルーヴドラムソロとしても使えるかも。ぜひ参考にしてくださいね。

PDFなので、ご自由にダウンロードしちゃってください。(無断転載はしないでね!!)

バスドラム練習の楽譜(PDF)をダウンロード

楽譜が細かくて見えん! メガネメガネ…という方は、大きめのこちらをどうぞ↓

バスドラム練習の楽譜(PDF)-細かいのはボヤけて見えないよ版をダウンロード

もう一度チェックしよう!

最後に、バスドラムを踏む時に注意すべきチェックポイントを紹介します。

  • つま先に力が入っていませんか?
    ⇒拇指球とフットボードの接点に意識集中!
  • 前に押すイメージで踏んでいませんか?
    ⇒下に落とすイメージで!
  • 太もも全体を持ち上げようとしていませんか?
    ⇒踵を上げるイメージで!
  • 足首に力が入っていませんか?
    ⇒足首を柔らかく使ってスナップを効かせる!
  • 踏みにくい所を踏んでいませんか?
    ⇒足を置く位置も重要!
  • 椅子の高さ・椅子の位置は合っていますか?
    ⇒椅子のセッティングも重要!

上手く踏めない方向けの注意ポイントをこちらに詳しく書いています↓
関連バスドラムが上手く踏めない初心者が今すぐ確認すべきこと

まとめ

ペダルの踏み方次第で、バスドラムのサウンドを自由自在に操れます。

ペダルを踏むコツのおさらい:

  • 拇指球で踏む(常に拇指球とフットペダルの接点を意識する)
  • 足首のスナップを効かせてバシッと"はたく"

ペダルはプレイスタイルによって色々な踏み方があります。ちなみに、私の踏み方をすると、バスドラムが「ドゥン!」としっかり鳴ったサウンドになります。

慣れてきたら、色々な踏み方を試してサウンドがどう変わるか?を実感することをオススメします。

そう!気にするべきポイントは「踏み方」ではなく、「どう踏めば、どんなサウンドを奏でられるか?」なのです!!(←はい、名言でました)

それだけ、バスドラムの踏み方は奥が深く、バスドラムのサウンドを意識する事が大切!なのです。

そして、やっぱりDW5000のペダルはかっこいい…↓

DW5000ペダルのレビューはこちら↓
関連DWのペダルは他のペダルに浮気できない魔性のペダルなのだ!

【あとがき】
本サイトを愛読してくれている方は、薄々気づいていたと思いますが…

今まで手のストローク系ネタは色々書いていましたが、ペダルの踏み方については書いていませんでした。

それは、文章で上手く伝えられない…と悩んでいたからです。私のドラミングではバスドラムのサウンドをとても重要視しています。下半身で叩いていると言っても過言ではありません。
なので、想いが上手く伝えられない事に、とってもモヤモヤしていました。

しかーし!
ついにバスドラムの踏み方の解説が書けました!
上手く伝わってくれればいいな〜、バスドラムの悩み改善・上達のお役に立てればいいな〜と思います。

参考になったら、是非いいね!&フォローをしてくださいね〜。

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