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生徒さんから「スティックをよく落としちゃう〜」というお悩みがありました。
はい、安心してください。私も落とします。
…って言っちゃうと話が終わっちゃうので、今回は「スティック落とす時のパターン」をいくつか紹介します。
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目次
スティックを落とす原因と対策
どんな時にスティックを落としちゃうのか?その原因を知ればおのずと対策も見えてきます。
という事で、よくあるスティック落とすキッカケを見ていきましょう。
ハイハットを叩く時に空振り
まず1つ目は、「ハイハットを叩く時に、空振りして落とす」です。
これ、生徒さんを見ているとマジでよくある、あるある中のあるあるです。
しかも、本人はハイハットを空振りしたのを気づいていない!ってパターンが多いです。
うそだー気づくでしょ!?と思うかもしれませんが、本当なんですよコレが。
というのも、、、
叩いている内に、だんだん身体のバランスが崩れてきちゃうんです。本人は身体のバランスが崩れている事に全く気づいていない。
身体のバランスが崩れているということは、ハイハットを叩く位置もズレてくるのです。
同じフォームで叩いている状態で、バランス・重心がズレちゃうと、叩く位置がズレるってイメージですね。
そして、ハイハットを空振りした時にポロリしちゃう。
バランスが崩れる・重心がズレるというのもあるけど、「身体の向きが変わってきちゃう」というのもあり得ます。
最初は、ちょっとハイハットに向かって身体をネジって叩いていたのに、余裕が無くなってくると「身体が正面を向いてしまう」という状態になっちゃう。
そして、ハイハットを空振りした時にポロリしちゃう。
本人はハイハットを叩く位置がズレていってるのに気づいていないので、なんでポロリしたのか?が全く理解できていない…って感じです。
対処法
これは、簡単。
まずはバランス・重心がずれていないかを常に意識しましょう。
バランスだけではなく、身体の向きも最初の構えと一緒か?を気にしましょう。
特に「身体が真正面を向いてしまっていないか?」を気にすると良いでしょう。
ハイハット(8ビートとか)を叩く時は、少しハイハットの方に身体を向けて叩くものです。
でもって、ハイハットを叩く位置が、どんどんズレていないか?をチェックしてみましょう。
スネアからタムに移動する時
次も、王道パターン。
スネアからタムに移動する時などに、スティックがタムに引っかかってポロリしちゃう。
このポロリをした時は「ぶつかっちゃったなぁー」と自覚があると思います。
対処法-1
これは、セッティングを見直すのが一番手っ取り早いです。
- タムの位置が高すぎる
- スネアとタムの高低差がありすぎる(→このパターンはよくある)
- ハイタムとロータムの高さが揃っていない
- スネア、タム、フロアの位置が近すぎたり遠すぎたり、不自然な置き方になっている
…と、こんな感じでセッティングの不自然さを見直すとよいです。
対処法-2
もう一つの改善ポイントは、「スティックを握る手の意識」の問題を改善する。
よくあるのが「自分の手に意識がある状態」です。スティックを持っている手に意識を集中しちゃうと引っかかりがち。
実際に叩くのは「スティックの先端」ですよね。なので、意識は「スティックの先端」に持ってくる。
自分の手に意識があると、スティックの先端の意識というか距離感が曖昧になる。
「自分の手」と「スティックの先端」の距離だけ、距離感のズレが生じるので引っかかりやすくなります。
実際に打面をヒットするのは「スティックの先端」なのです。
しっかりとスティックの先端を意識して、先端の「今の位置」をちゃんと把握するのが大切です。
お箸で豆をつかむ時、箸の先端に集中しますよね。
文字を書く時に鉛筆の先端を意識しますよね。
それと同じ(…なのかな?)。
スティック同士がぶつかった時
これもよくある。特に超スーパースピードでタム移動をしている時とか、かなり強引なタム移動をした時なんかによくやっちゃうパターンです。
対処法
これの対処法は「練習しろ!」ですかね。
…って、それを言っちゃ身も蓋もないですが、高速移動や強引移動って、身体の慣れが必要になると思います。身体に動きを覚えさせると同時に「ドラムの動体視力」も上げる。
この「ドラムの動体視力」ってのが重要なポイントだと思います。
高速移動の時って、勢いでおりゃぁぁ〜と叩いて、なんだかできた!みたいな状態だと思います。
はい、最初はそれでいいです。
しかーし!だんだん慣れて「勢い」や「なんとなく」を無くしましょう。
だんだん、どう叩いたか?どこを叩いたか?粒は揃っているか?が見える様になってきます。自分の動作の解像度が上がってくる…というイメージかな?
[番外編-1] 滑ってスポーンは実はあまりない
スティックを落とすケースとして、「滑ってスポーンと飛んでった!」ってイメージがあるかもしれませんが、実はそんな事ってあまり無いと思います。(…というか、一度も無いかも?)
なんだか滑って飛んでいきそうだ…と心配になる事はよくあるけど、実際にそんなコミカルなケースは無いと思います。
でも、「えー、滑って落とすことあるよ!!」という方もいると思います。
そんな「滑ってポロリ!」の多くは、空振りした時ですね。
空振りって、意外と「自分が空振りした」と気づかない事が多いのです。でもって、空振りしたと気づかないから「滑って落ちた」と思っちゃう。
実際、レッスン中に生徒さんを見ているとポロリした時に「滑っちゃった」と認識してるケースをよく見かけます。
「いやー、いま空振りしてたよ」って言うとビックリされる事が多いです。
[番外編-2] スティックを落としてもいいように備える
スティックは落ちるもの。人が持って振り回しているので落ちて当然です。
スティックを落とす事を怖がるのではなく、スティックを落としても対処できる様な準備をしておく方がよいと思います。
それは、「予備のスティック置いておく」です。
当たり前ですが、予備のスティックがあれば落としても安心。
ポロリしたら、慌てずに予備スティックに持ち替えればよい。
取りやすい場所に必要な本数を置いておく
そのためには、
- 取りやすい場所に
- 必要な本数を置いておく
という工夫が必要です。
予備のスティックがあっても、取り出しにくい場所にあったら意味がありません。
また、右手ポロリ用、左手ポロリ用と両方の備えをしておけば、安心感がグッと上がります。
そんな感じで、落とした時にサッとリカバリーできる工夫を考えておけば、円滑なプレイにつながるので、心配せずにじゃんじゃんポロリしちゃいましょう!!
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