私は毎日の基礎練習はメトロノームを使っています。

メトロノームを使うポイントは「あくまでガイドにする」ということ。決して「メトロノームに合わせにいかない」ように心がけています。

その辺の詳しい話はこちらで解説しています↓

関連「考えるな、感じろ!」ドラムの練習でメトロノームを効果的に使う方法

さて、今回のテーマは「テンポキープは機械のようにできるようになるべき?」です。

テンポキープができないのは悪なのか?

ドラマーはテンポを絶対にキープしなきゃいけないか?というと、そんな訳ではありません。

曲の最初と最後でテンポが違ってしまうことはありますし、サビのところで全体的に高揚してスピードがグイグイ上がるってこともあります。

逆に、まったりした雰囲気の時に、ズゥーン…とゆったり遅くなることもあります。

なので、機械のように「一定のテンポをキープし続けるのが正義!ちょっとの脱線も許されない!」なんて事はありません。

ですが、、、↓

テンポの揺れはあくまで「表現の一つとして」が大前提

「なんだ、そうかー!じゃぁ、安心した〜。」
…と思ったあなた。ちょっと待ったー!!

テンポの揺れは「表現の一つとして」ならオッケーって意味です。

「練習不足、技術不足の言い訳」にしちゃぁ〜いけませんよ。

そこんとこ、履き違えないようにね。

「練習不足、技術不足」の言い訳にしちゃダメ!

もう一度言います。
テンポの揺れは「表現の一つとして」ならオッケーです。

どういうことか?というと…
それは流れの中で「それが気持ち良いか?」です。

「表現」をする中で、自然とテンポに揺れがでる。こういう場合は逆に気持ちいいです。むしろ、テンポが揺れてるなんて気にならない。

だけど、流れとは全然関係ない時にドンドン速くなったり、フィルの前後で揺れ揺れになったり…ってのは、単なる練習不足ですよ!

もう一回言います、
「練習不足、技術不足の言い訳」にしちゃぁ〜いけません!

テンポの揺れがあるとダメな事もある

もちろんジャンルやシチュエーションにもよって、テンポの揺れが「逆効果」になることもあります。

例えば、、、
最近だとコンピューターの音に合わせて叩く音楽…いわゆる”同期もの”ってやつの場合は、むしろカッチリ合わないとダメだったりします。
(この同期ものってドラマー泣かせなんです。。。)

コンピューターと同期はしていなくても、カッチリした曲調、クラブ系のダンサブルな曲など、「キッチリがむしろ気持ちいい」という曲・ジャンルはあるのです。

なので、その曲によってぴったりハマるタイトさで叩くってのが大事ですね。

確実にキープできる基礎力があってこそ

世界に名だたるドラマーは「確実にキープできる基礎技術」を持っているはずです。
マジか!とバビるくらい、すごく正確でしょう。(検証したわけじゃないけど、絶対にそうだと思う!)

根本に流れているものに一本筋が通っているというか、軸が頑丈というか…。確実なビートが流れている感じで、ゴール・道筋が明確に見えていて迷いがなくて説得力がある。

荒々しくてアウトローな「クリック?そんなもん昔にぶっ壊してやったさ!」とか言いそうなロックなドラマーも、ちゃんと叩こうと思えば超正確に叩きます。

「ちゃんと基礎練習を当たり前に積み上げているなぁー」と感じます。かなりのギャップ萌えです。

「テンポキープがキッチリしたプレイスタイルはつまらない演奏になる」ってことはないの?

「メトロノームに合わせて機械のように叩けるように練習すると、つまらない演奏になるからやらないんだよねー」という意見もあると思います。

それに関しては、「それとこれは、違う」と思っています。
結局、つまらない演奏は「表現力」の問題なので、キッチリ叩けるとは別問題かなぁ…と。

前提として「ちゃんと叩ける技術を持っている事が当たり前」の状態で、
その技術を使って「どう表現するか」が勝負!
みたいなイメージですね。

技術は表現するための手段の一つ

テンポキープってドラマーの重要な役割。というか、ドラマーがテンポキープの責任を担っているといえます。

確実にキープできる基礎技術は「当たり前」に持っておくべき。そして、それは「あくまで技術」という事を忘れずに。
技術は「表現をするための手段」のひとつなのです。

ドラムを演奏する目的は「表現」ですよね。
なので、技術と表現を履き違えないようにしましょう。(→ここ大事です)

テンポキープの基礎技術はトレーニングの積み重ねが大切です。練習意図を理解してトレーニングしてくださいね。

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