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さて、
ドラムの基礎奏法(ルーティメンツ)に「パラディドル」ってのがあります。
パラディドルとは、シングルで交互に叩く部分(パラ)と、ダブルで叩く部分(ディドル)の組み合わせになっています。ざっくり言うと「手順」のことです。
このパラディドルは、ドラムを続けていれば「いつかは通る道」の一つですよね。
しかーし!
- 「パラディドル」って何に使うの?
- 練習する意味あるの?
- 必要性が全くわからんけど…
こんな素朴な疑問を持つ人も多いハズです。
そこで今回は、パラディドルとは「どう使うモノなのか?」「なんのために必要なのか?」の疑問にお答えします。
これを読めば、あなたも立派なパラディドラーになること間違いなし?!
目次
パラディドルを理解しよう
まずは「パラディドル」の基本パターンをおさらい。
そもそも、パラディドルとは先に説明した通り「シングル(パラ)」と「ダブル(ディドル)」の組み合わせの手順です。(細かい解説はこちらをご覧ください。)
では、どんな組み合わせがあるのか見てみましょう。
パラディドルの基本パターン
シングルパラディドル
パラディドルの基本形はこんな組み合わせです。これは「シングルパラディドル」と言います。
パラとディドルが組み合わさってパラディドルなのです。
こんな感じ↓
ダブル・トリプルパラディドル
さらに、パラの部分がマシマシのパターンもあります。
これらは「ダブルパラディドル」「トリプルパラディドル」と言います。(パラを2個がダブル、パラを3個でトリプルってことですね。)
パラディドル・ディドル
さらに!
ディドル・マシマシのパターンもあります。
これは「パラディドル・ディドル」と言います。(ディドル2個ってことですね。)
パラディドルの必要性
さて、ここからが本題。パラディドルだから何なのさ?という疑問についてです。
パラディドルを練習したからといって、音が変わるとか、グルーヴがウネリだすとか、演奏のクオリティが上がるってわけじゃありません。パラディドルはあくまで手順なのです。
では、何のためにパラディドルを練習するか?というと…
スティックコントロールの向上
まずは「スティックコントロールの精度」が上がります。シングルとダブルを織り交ぜたパターンなので、繊細なスティックコントロールが必然的に要求されます。
パラっても、ディドっても、パラディドっても、乱れずツブの整った音を叩ける様になります。(←ちゃんと、音のツブを意識した練習をすれば)
さらに、パラディドルは「アクセント」を付けて叩くことが多いです。
なので、シングルストローク、ダブルストローク、アクセント、それらを組み合わせた要素が満載です!
基本テクニックがテンコ盛りなので、ウォーミングアップとしても有効ですね。
フィルインやリズムパターンのバリエーションが広がる
そして、こっちが重要なのですが「演奏パターンのバリエーション」が広がります。
そうなんです、パラディドルを使うとフィルインのバリエーションはもちろん、通常のビートを叩く時でもバリエーションが広がるのです。
シングルの手順しか使っていないフレーズと、パラディドルを織り交ぜたフレーズでは、ニュアンスやアクセントの位置(右手で叩くか、左手で叩くか)が変わってきます。
さらに!
パラディドルを使うと、叩けるタムも大きく変わってくるのです。
…とコトバで言われても「そうなの?」って感じですよね。。少し具体的に説明します↓
パラディドルをどう活用するか?何に使うの?
パラディドルを使うと、右手と左手の手順が入れ替わるのがわかると思います。
ということは、普通のシングルストロークでは「左手になっちゃうタイミング」を「右手にチェンジできる」のです!
パラディドルを使う必要があるパターン例
例えばこんなフィルイン↓
シングルだと、フロアを叩きたい時(赤字の部分)に「いかーん!左手だー!」となります↓
でも、パラディドルを活用した場合、直前にディドることで左右の手順が入れ替わります。なので「右手でフロア叩けるぜ」となります↓
パラディドルを使ったフィルイン・パターン
パラディドルを「さらっと」使ったフィルインパターンをご紹介します。
まずはこんなフィルのパターン↓
フィルインパターンを見ると気づくと思いますが、パラディドルは連続して使う必要は無いのです。
ここで必要!という時に、1回ディドるだけ…なんて事がよくあります。
動画はこちら↓
もう少しパラディドったパターン↓
アクセントを右手でゴリゴリ押し切っています。
動画はこちら↓
おまけ:パラディドルをガンガン使ったデモ演奏
最後に、パラディドルをガンガン使ったパターンをご紹介します。
かなり上級者向けですが、ゴリゴリに使うとこんなパターンも叩けるぞ!という参考にしてください。
こちらの記事からどうぞ↓
関連パラディドルを応用したグルーヴの叩き方。トリッキーなアクセントでGary Novakの香り。
まとめ:パラディドルを極めたい方へ
今回は「パラディドルの必要性」をメインテーマに、基本パターンから活用法の一部をご紹介しました。
パラディドラーになるには、自然とパラディドルを召喚できるまで身体に覚えさせる必要があります。
そのためにも、基本パターンの練習をコツコツと続けてみてくださいねー。
もっと詳しい練習パターンの記事を書きました。ご覧ください↓
関連パラディドルの基本練習(楽譜あり)
それでは、パラディドラー目指して頑張って練習しましょう!
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