ドラマーは大抵がステージの一番後ろ。
そのため視界があまり広くないと思う方もいるかもしれません。しかーし!ドラマーの位置ってライブ会場全体が一望できるのです。
ステージ上のバンドメンバーがバッチリ把握できますし、その先の客席やお客さんの顔もバッチリ見えます。その「地の利(?)」を活かさない手はありません!
ということで、今回はドラマーが(というか私が)ライブ中に何を見ているのか?、そして何を考えているか?を語ります。
目次
お客さんの反応に応じて、バンドのコントロールを
ステージ上のバンドメンバーがいて、その先にお客さんがいる。そんな視界なので、必然的にステージの温度とお客さんの温度がハッキリわかります。
バンドの演奏・パフォーマンスと、それに対するお客さんの反応(ギャップ)を察知する。これって、すご~く大切なこと。
ドラマーは、
「ステージの温度とお客さんの反応のギャップ」を読む。
そして、「ギャップに応じたバンドのコントロール」をする。
という冷静に空気を読み全体のバランスを考える役割りがあります。
ドラマー目線の例をいくつか…
ステージは熱くなってるけど、お客さんはシラーとしていることがあります。
これは、お客さんが戸惑っている(まだ準備ができていない)可能性があります。
お客さんがノリノリになる準備ができていないのに、ステージ上だけ空気を読まずに弾けていると、「バンドメンバーは焦る。そしてもっと大げさに」「お客さんは逆にドン引き」という状態になる恐れも。(お笑い芸人がスベった時に似ていますね。)
バンドメンバーが緊張と興奮で浮き足立っている時に、こんな状況になりがちです。
そのため、バンド全体を少しクールダウンさせるように、演奏の盛り上がりを落ち着かせるプレイ(アプローチ)をすることが多いです。
もちろん、そのままバンドのボルテージをMAXに突き進むって手段もアリです。バンドのカラーによって臨機応変に。
お客さんが徐々にノッてきている、でもまだ盛り上がりきらない…ってこともあります。
これ、一番やりがい(?)のある状況です。
お客さんが確実にノッてきている!というのは伝わります。そして盛り上がっていいのかな〜?と「躊躇している」っていうのもわかります。
その時、演奏の熱を上げたり、頭を振って叩いたり、ノリやすいようにバスドラムとスネアを強調したり、バンドのメンバーとアイコンタクトしてステージを盛り上げたり…、とにかく「みんな、一緒に盛り上がろうぜ!」というメッセージをプレイに込めます。
お客さんの熱が徐々に上がってきて、ステージと一体になった時の楽しさは格別です!
お客さんが盛り上がってノリノリ、でもちょっと疲れた(飽きてきた)ということもあります。
30分くらいのライブだとあまりないけど、1ステージ1時間を超える場合は「途中でお客さんが疲れる」って状況になることも。
あまり、激しい曲や似たようなノリの曲を連発すると、さすがに聴いてる方も疲れます。
その時は、メリハリを強調したプレイをしたり、ちょっとだけテンポを変えたり、手数を減らして音疲れしないグルーヴに変えたり…など、「一旦、ゆっくり聴いてね」とか「ここで爆発しよう」とか、メッセージがわかりやすいプレイをします。
そして、次の山に向かって再度ムードを作り直しましょう。
そもそもセットリスト(曲順)が悪いって話だけど、それはライブ後の反省会で。。
まとめ
この様に、お客さんのノリの変化って、よ~くわかる。そして、バンドとお客さんが一体になれるようにコントロールするのも、ドラマーの役割り(の一つ)だと思っています。
※他の楽器も、もちろんその辺をちゃんと考えて演奏しているはず。あくまで一番後ろから全体を俯瞰しているドラマー目線ってハナシです。
そして、お客さんがよく見えるからわかること。それは…ほどんどドラマーを見てない!
そうなんです、多くはボーカル or ギターを見ています。これは仕方ないですね。でも、たまーにお客さんと目が合う時があります。その時はチョー嬉しいです!
ライブを見に来た皆さん、ドラマーと目が合ったら「ちゃんと見ているよ」と笑顔で激励してください!(←結局、コレが言いたかった)
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