ドラマーのみっきー(@mickey_higashi)です。
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さて、、、

以前の記事で耳コピとは何か?その必要性やメリットの解説をしました。

じゃあ、ガンガン耳コピするぜ!と思っても、いざやってみると「あれ、全然わからん…」と悩む方も多いはず。

ということで今回のテーマは、、、

「どうやれば耳コピができるのか?」「耳コピができるよになるための手順」でございます。

最初から完璧にやる必要はない

はい、これです!
最初から完璧に全てを耳コピする必要はありません。…というか無理です。

耳コピで心が折れる時って「完璧にやらなきゃ!」と思っているパターンが多いです。

色々な曲を「やりきる」の積み重ね

完璧にやる事が重要ではなく、どんなクオリティであれ「やりきる」ことの方が重要です。

色々な曲をとにかくフィニッシュさせる。自分の今できる(今聞き取れる)範囲で全然構いません。
とにかく「やりきる」ことを積み重ねて、徐々にスキルアップしていきます。

そう、耳コピはスキルなのです。

「やりきる」ことの大切さ

完璧にやらなきゃいいなら、チョコチョコと一部分だけツマミ食いすればいいじゃん?と思うかもしれません。

しかーし!
それでは、耳コピの「おいしいところ」を味わえません。

曲の展開によって変わるドラムのフレーズ、どんな時にフィルを入れているのか?など、曲全体の流れ、構成、曲へのアプローチがツマミ食いをしているだけでは勉強になりません。

「やりきる」ことで、曲全体の理解度がグンと上がります。それが耳コピをする大切な要素。

ビートのパターンやフィルだけに注目したミクロな耳コピは、テクニックを目で追いかけているだけ!
「曲」という単位で耳コピをすることで、曲への理解や表現力が深〜くなります。

耳コピのコツ・手順

ということで、ここからは具体的な手順です。

1.わかりやすい部分から手をつけてみる

いきなり「曲の一番最初」からやらなくてもオッケーです。

というのも、、、

曲の最初(いわゆるイントロ)の部分って耳コピするのが難しいケースがあります。
いきなりフィルインから始まったり、ドカバカ叩いてたり、ちょっとリズムが特殊だったり…そんな事があります。

なので、ど頭(ドアタマ←曲の一番最初って意味です)からやろうとすると、「なんじゃこりゃ!いきなりわからん!」と心が折れるパターンになりがち。

歌い出しのメロディー部分からやってみよう

ではどこから手をつければ?というと、、、

だいたい歌の最初のメロディー(いわゆるAメロってやつ?)の部分が、一番シンプルなリズムパターンの事が多いです。なので、そこから取り掛かってみましょう。

「何がAメロ?」「これはサビ?」とわからなくても全然構わんです。
歌が始まった所でもいいし、一番好きなメロディーの所でもいいし、ここなら何となく聞き取れそうと思った所でもいいです。

要は「とっつきやすそうな所から」って感じで、構えずに気楽にやりましょう!

2.まずはビートから攻める。

さて、曲のどの部分からやるか?が決まったところで、いよいよドラムの耳コピ開始です!

ここでのポイントは「ビートを耳コピする」です。
途中でフィルインとか出てくるかもしれませんが、それは後回しでオッケー。「ここでフィルが入る」みたいなメモをする程度でオッケー。

とにかく、基本のビートを耳コピすべし!

聴きやすいパーツ毎に集中する。

最初は、いきなりビート全体がスッと耳に入ってくることはないです。

なので、パーツ毎に集中して聴きましょう。
まあ、一番耳に刺さる金物系(ハイハット・シンバル)からやるのがオススメかな?と思います。

なので、

ハイハットの音を聞く!そして楽譜に書く。
はい、これが最初のステップです。

そして、その次は「スネア」の音に集中。そして楽譜に追記する。

最後は「バスドラム」。そして楽譜に追記する。

はい、これで基本ビートの耳コピは完成です!

この調子で、他のメロディーパートやサビなどのビートも耳コピしていきましょう!

よく聴くと、なんか細か〜くスネアの音が鳴っていたり、ハイハットのリズムが一瞬だけ違ったり…みたいな事があると思います。

なんか鳴ってるな?と思うけど、具体的にどうなってるのかわからん!という場合は、無理に耳コピする必要はないです。「自分が聞こえる(ハッキリ聞こえた)音」だけを、まずは楽譜にしましょう!(←ここ大事)

3.フィルを耳コピ

さて、曲全体のビートはクリアしました。
ってことで、フィルを耳コピしましょう!

フィル全体のリズム・フレーズを歌ってみる

フィルを耳コピする時のコツですが、ビートをコピーする時のような「パーツ毎」に聴くのではなく、フィル全体を一つの「フレーズ」として聴くことです。

歌ってみるのが一番早いです。
「タカトン」とか「タカトン トンドド」とか「トゥンドンダダッダ」…みたいに、自分の歌いやすい感じで構いません。

「音程」や「音の鳴りの違い(タン,トン,ダンみたいな)」も歌うってのがミソです。

歌えるまで理解したら、今度は楽譜にしていきましょう!

「タンはスネアだな」とか「ここのトンはハイタムっぽいな」とか、実際に聴こえる音と、自分が理解したフレーズを照らし合わせながら、どの太鼓・シンバルを叩いているのか?を考えていきましょう。

よく聴くと、なんか細か〜くスネアの音が鳴っていたり、すごく小さな装飾音みたいなのが鳴ってたりする事があります。

なんか鳴ってるな?と思うけど、具体的にどうなってるのかわからん!という場合は、無理に耳コピする必要はないです。「自分が聞こえる(ハッキリ聞こえた)音」だけを、まずは楽譜にしましょう!(←ここ大事)

エアーで叩きながら理解する

実際に楽譜にする時に、エアーで構わないので叩いてみましょう。

実際に叩く事を想定しながら耳コピすると、理解が深まって効果的です。(そう、耳コピの目的は楽譜を書くのではなく、理解して上達するため!)

実際に叩きながら分解していくと、イマイチ聞き取れない・判断が難しい箇所の「想像」がつく様になってきます。

「ここでフロアタムは、手順的(物理的?)に不可能だぞ…ここはフロアタムじゃなくてバスドラムを踏んでいるのかな?」みたいな想像ができるようになります。

4.曲の構成を把握する

曲の構成を把握するのは、と〜っても大切なことです。

手順1〜3をやった時点で、かなり曲の構成(曲の中の雰囲気の移り変わり)や全体の流れをつかんでいるはずです。ここであらためて曲の構成を把握することで、曲への理解が深まります。

曲の構成は、Aメロ、Bメロ、C(サビ)…みたいな言い方をする時もあれば、Verse、Chorusみたいな言い方をすることもあります。

これ、人によって書き方違うし、一概に全てに当てはまるわけではないので、とても混乱します。なので、ここでは詳しい話はしません。気になる方はググってみてください。

あくまで「大まか」に分類すればオッケーです。

どこに書くか?というと、「構成(曲の雰囲気)が変わった最初の小節の上」です。
こんな感じ↓

リハーサルマークを書く場所

ここでは「手順4」になっていますが、本来は「手順ゼロ」みたいな位置付けで、最初にある程度は曲の構成を理解している必要があります。

なぜ手順4になっているか?というと、あまり最初から「ここがAメロ」「ここがサビ」…みたいに厳密に理解しようとしちゃうと、逆に「うーん、わからん!」とそこで心が折れる可能性があるからです。

最近の曲は「はい、まずはAメロ、次にBメロ、そしてサビー!」みたいな単純な構成になっていない事も多いです。
いきなり「サビ始まり」だったり、「メロ、サビ、大サビ」みたいな感じだったり…、色々とバリエーションが多いので、そこで悩んじゃうかな?という理由です。

手順1〜3をやった時点で、かなり曲の構成や全体の流れをつかんでいるはずなので、ここで「ちゃんと構成を考える」という作業をした方が、最初はいいのかな?と思って手順4にしています。

構成の書き方

私は、こんな感じの単語を使ってザックリ書いています。

邦楽はこのパターンで書くことが多いかな↓

「イントロ、Aメロ、Bメロ、C(サビ)、D、間奏、ギターソロ、エンディング」

洋楽はAメロBメロみたいな感じではない事も多いので、こんな感じに書くことも多いです↓

「イントロ、Verse1,Verse2,Verse3、サビ、ブリッジ(←ワンポイントのサビ)、間奏、ギターソロ、エンディング」

もっと単純に、、

「イントロ、A、B、C、D、E…エンディング」

と、ABCDのアルファベットを「単なる記号」として並べていく手も使います。

補足:
ちなみに、上に書いた例は「バンドメンバー共通の言語」としての構成記号です。

楽譜ってバンドメンバーが共通して見る「構成を把握するための楽譜」と、ドラムやギターなど「個別パート毎の楽譜」があります。

共通して見る楽譜は「皆がわかる書き方」が必要になります。

…で、
耳コピでは、あくまで「自分用のドラム譜」と割り切ってしまいましょう!
自分にわかりやすい言葉をどんどん使ってオッケーです。

例えば、上記の構成記号に加えて、、、

「しっとりパート」「静かなところ」「盛り上がるとこ」「歌なし」「激しいパート」「サビに向けてだんだん盛り上がるとこ」

…みたいな雰囲気っぽいことも書いてみましょう。「曲の理解・曲を感じる」という意味では効果的ですよ。

耳コピが全くできない!という方はこれだけでもグー

耳コピが全然だめだぁー…という方は、まずは「構成を大まかに把握する」という作業だけでもしてみましょう。

構成を把握するだけでも、全然違いますよ!

耳コピに必要なもの・知識

最後に、耳コピの準備編として必要なものや知識のハナシ。

五線譜

はい、これが無いと話になりません。

五線譜(楽譜用の紙)は色々な種類が売っています。ノートみたいになっているタイプ、1枚1枚になっているタイプ、ルーズリーフ型…など。お好みの五線譜を使ってください。

個人的にはバラバラになるルーズリーフ型が好みです↓

とはいえ、プリントアウトすればそれいいんじゃない?(最初は書き間違えることも多いし)
って事で、PDF版(A4サイズ)を用意しました。ご自由にどうぞ↓

LINK五線譜のPDFファイル

譜面の書き方

ドラム譜の書き方については、教則本「練習パッドで基礎練習編」の無料コンテンツをご覧ください。

まとめ

今回は「耳コピができるよになるための手順」を紹介しました。

もちろん、この方法が全ての人に当てはまるわけではありませんが、、、

「あきらめずに、とにかくやりきる!」
「最初から完璧な耳コピを目指す必要はない!」

というのは、絶対に必要な意識です。「やっぱ無理〜」と諦めちゃうのはもったいないですよ!

(追記:2019.8.25)
どの曲が耳コピしやすいの?という方のために、初心者向けのオススメ耳コピ練習曲を紹介しています↓

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