西のドラマーといえば「Jeff Porcaro(ジェフ・ポーカロ)」さん。
言わずと知れたTOTOのドラマーです。
目次
グルーヴの天才
ジェフは、かなりのテクニシャンで、独特の手順が特徴的です。
最初に見た時は「何だこりゃ?どうやって叩いてるんだ?」と不思議に思ったほど。
しかし、ジェフがジェフである所以はそこではない。
ジェフ・ポーカロといえば「グルーヴの天才」なのです。
テクニカルな面は、あまり全面に出さない。(さらっとやるけど)
では、ジェフのなにが凄いのか?というと、とにかくグルーヴが歌っているのです。
こんな時はこう言え!
「ジェフのドラムって、歌ってるよね」
はい、これを言えばジェフ・ポーカロ通です。
余計なノイズが1つもない
ドラマーの凄さって、超絶テクニックでも、複雑なパターンをニョキニョキ叩く事でもありません。
いかに「ムダのない、楽曲に最適なフレーズを、エモーショナルに表現できるか」という事が凄さです。
ムダな音を出すということは「雑音(ノイズ)を出している」ということです。
ジェフのドラムは、まったく無駄がなく「この曲の、ここには、これしかない!」というフレーズを叩きます。
そして、フィル・インの存在感。Jeffのフィルは、本当に歌っているんです。
何も難しい事はやっていない。しかし、ハートにズキューン!と突き刺さる。
だから「Jeffの叩いてる曲はその通りに叩くしかない。
そう、「ドラムが歌っていて、フレーズが生きている」のだ!
おすすめのジェフ・ポーカロが叩く名曲
ジェフは人気のセッションドラマーだったので、かなりの楽曲に携わっています。
その中でも、「ロザーナ / TOTO」「Beat It / Michael Jackson」「男が女を愛する時 / マイケル・ボルトン」など、名演と呼ばれるセッションがあります。
今回は、そんな名演の中でもポーカロ通として「ヒューマン・タッチ / ブルース・スプリングスティーン」を紹介します。
こんな時はこう言え!
「ロザーナは最高だけど、ヒューマン・タッチもヤバイよね」
以下、動画を見ながら解説を読むとわかりやすいかも。
解説1:ドラムが歌いまくる
この曲の凄い所は、曲のしょっぱなからジェフのドラムが歌いまくってること。
- 印象的なリムショットでいきなり心を奪われる。
- 歌うハイハット。単に8ビートを刻むだけではなく、歌うフレージング。
- バスドラムのフレーズも、ベースと絶妙にシンクロするフレージング。
ハイハットをよーく聴くと、ジェフらしさが見えてきます。
解説2:曲へのアプローチ
もう一つ注目すべき点。曲の展開に対するアプローチが最高なんです!
- Aメロ、Bメロ、ず〜っとリムで、我慢している。
- 2回目のAメロ、Bメロ。ここもリムでくる〜!?
普通はスネアのパターンに行きたくなる所。ここをグッとこらえて、リムのフレーズで歌いまくる。
ハイハットで少し、感情を高ぶらせている点にも注目 - そして、そして…Bメロ終わり、、、今までグッとこらえて….、
ここできたー!「スネア1発のフィル!!」
こんな時はこう言え!
「スネア1発のフィル!!これが最高なんだよね〜。」
この曲の良さ、全てがここに凝縮されています。
曲全体を通して、難しいフィルは全くなし。
シンプルかつ印象的なフィルが冴え抜いています。
ちなみに、この曲の動画は、安直なヒューマンタッチの演出と、ブルースさんの長渕バリのギタープレイが笑えて2度楽しい。
感動したいなら「音だけ、爆音で」がおすすめ。
大きい音で聴くと、細かいフレージングや繊細な表現がよく聴こえてきます。
ドラムがこんなに感情を司る楽器なんだと気づかせてくれたのが、ジェフポーカロさん。
どの曲も、素晴らしすぎて聞く度に涙がとまらない。
Jeff、一度会ってみたかった…。
ジェフのCDは絶対コレを買うべき
ジェフの叩いてるCDは、すんごく沢山あるので、よっぽどのマニアじゃないと揃えるのは無理。。
そこでオススメなのが、ジェフの名演を集めたコンピレーション・アルバムです。
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