今回の”ドラムのこやし”は、「ジーン・レイク(Gene Lake)」さんのドラミングです。
Gene Lakeさんは、ファンキーかつグルーヴィーなドラマーです。グルーヴィーなのにテクニカルなプレイが炸裂するってのも魅力です。
ギタリストのジェフ・リッチマン(Jeff Richman)さんバンドでの演奏。場所は、このブログではお馴染み「the Baked Potato」でのライブ風景。ロサンゼルスにあるJazzライブのサンクチュアリでございます。
ゆったりとご覧あれ〜。
恒例のみどころコーナー
とにかく音が乾いている!
これぞLAのドラムじゃ!と言わんばかりに、乾いた音がかっこいい。スネアはもちろん、タム、シンバル、全体的に「乾いた鳴り」をしていますね。ロサンゼルスの乾いた気候ならではのサウンドが楽しめます。
乾いたドラムを上手に鳴らしているジーン・レイクさんのセンスにも注目です。
小さい音でもスパーン!
このライブ、雰囲気からすると比較的小さな音で演奏している気がします。バンド自体があまりロックにバシバシ弾く感じではないので、その場の空気を考えて、少し小さめにドラムを叩いている(…ように感じる)。
バンドの雰囲気、場所の広さ、お客さんの客層・ノリ具合・集客数など、トータルな「場の雰囲気」を感じて(読んで)、バンド自体の演奏温度を調節することって結構あります。そもそもバンドリーダーが大きな音が好きじゃないってことも当然ある。
そんな時、小さな音(それこそプレイヤー同士、お客さん同士が普通に会話できちゃうくらい)で演奏することもある。
大きな音を出せば、スパーン!と気持ちいい鳴りを出しやすいけど、小さく叩くのって実は一番難しい!
単に小さく叩いただけだと「置きにいった音」になってしまい、音にコシも響きも無くなります。小さくても存在感のある音・意味のある音を出さないといけません。
ジーン・レイクさんは見事に小さい音でもスパっ!っと音を出しています。これは絶妙なスティックコントロール、力の加減、太鼓の鳴りを把握していないとできないこと。勉強になるな〜。
ジーン・レイクのおすすめ
ジーン・レイクさんは、デヴィッド・サンボーンさん(サックスプレイヤー)のバンドなど、様々なビッグ・ミュージシャンのセッションに参加しています。
しかーし!私が強くおすすめするのは、デヴィッド “FUZE” フュージンスキーが率いる「スクリーミング・ヘッドレス・トーソズ(Screaming Headless Torsos)」というバンドでの演奏です。
Screaming Headless Torsosは超絶技巧かつ変態テイスト満載のスーパーファンクバンド。とにかくカッコよく、超絶で、変態なのだ!
(注:変態=信じられないフレーズ、考えられない発想、思いもよらない仕掛けを、普通にする…みたいなイメージです。)
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