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先日、生徒さんから「ドラムを叩く時って、どんな靴がいいの?」という質問がありました。
確かにドラムを叩く時(踏む時?)の靴って大事ですよね。
ドラマーを見ていると、色々な靴を履いています。靴も色々な種類があるし、靴は履かずに素足!っていう人もいます。…という事は何でもいいの?!と思いますが、実際は叩きやすい・叩きにくいという靴による違いがあるものです。
では、どんな靴がドラムを叩くのに都合がよいのでしょうか?
ということで、今回は私の経験から「靴のおすすめ」と「靴の選び方」をご紹介します。
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目次
ドラムが叩きやすいと思う靴の条件
私がドラムが叩きやすいなぁと思う靴は、
- 履きやすくて
- 軽くて
- 適度にフィットして動かしやすい
- 靴底がよく曲がる
はい、こんな靴が私にとってドラムに最適な条件です。
って事は…、スニーカーですね。VANSやコンバース、ニューバランスとか、そんなイメージです。
最近だと、トレーニングシューズ・フィットネスシューズみたいな靴もたくさんあります。
「履きやすい」は正義
靴が履きやすい。これ最高です。まあ、私が横着なだけってのもあるけど、やっぱりサッと履ける靴は楽ですよね。
外に出ちゃえば、あまり靴を脱いだり履いたりする事は無いとはいえ、ライブ前にリラックスしたい時、リハーサル後に疲れた時など、ちょっと靴を脱いで癒やすってのは大事だと思います。
靴の軽さ
私の経験(というか好み)では、靴は軽めの方がいい。
というか、重い靴はドラムが叩きにくい!まじで。
衣装でブーツを履くこともあるけど、ブーツって結構重いです。特に安全ブーツみたいな鉄板が入ったやつは激重。
重い靴を履くと、パワーは出ます。でも繊細なタッチがやりにくいです。足も手と同じで、ビーターの動きを繊細にキャッチしてコントロールします。(足はただ踏むだけじゃない!)
逆に軽い靴は、扱いやすくて繊細なタッチを出しやすいし、なにより疲れない。
バスドラムやハイハット(いわゆる足)って、実は「足首の柔らかさ、繊細さ」というのがとても重要なのです。パワーも「足首のしなり」で出すべきものなの。力任せに踏むのではなく、柔らかいムチのようなしなりでドン!っと音をだします。
ということで、なるべく軽い靴がおすすめです!
大きさ:適度にフィットして動かしやすい
靴がブカブカだと、踏んだ時に靴の中で足の裏がズレるので気持ちが悪いです。なんとなく力をロスしてる気にもなります。
ポイントの1つ目は“かかと”です。”かかと”がスポって抜けやすいと、踏んだ時にやっぱり気持ちが悪いです。
かと言って、ピッタリピッチピチにフィットしているのがいいか?というと、それはそれで窮屈ですよね。さらに脱いだり履いたりがしにくいです。
もう一つのポイントは、今度は逆に”つま先”です。つま先が余りまくっていると、これまた繊細なコントロールが難しくなります。
実は、バスドラムもハイハットも踏むときには「つま先の微妙な動き」を使います。
つま先をムギュ!っと丸めて力を入れたり、逆にフワッとさせて緩めたり…。そんな「最後の味付け・隠し味」をつま先でやっているのです!(これ、意識していない人多いので知っておきましょう!)
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忘れがちな「足首」の自由度
忘れちゃいけないのが「足首」が自由に可動できるか?ってポイントです。
手は「手首を柔らかく」、そして足は「足首を柔らかく」。これが正確にコントロールする秘訣です。
そのため、足首がカッチリ固定されちゃう様な靴はおすすめしません。というか踏みにくいです。
ハイカットな靴や、ブーツを履く時は要注意ですね。足首が自由に可動できるか?を確認した方がよいと思います。
結局、靴全体の「伸縮性が高い」ってのがポイントなのかな?
なんだかんだと足も繊細かつハードに動かすので、柔軟にフィット&伸縮してくれるのが一番ってイメージです。
靴底の厚さ・柔らかさ・滑りやすさ
靴底は一番重要なポイントだと思っています。
靴底がちゃんと曲がる材質・厚さじゃないと、恐ろしく叩きにくいです。
ブーツや革靴は、靴底が結構硬いものが多いので要注意!
靴底の厚さ
曲がりやすさに絡んで、「厚さ」ってのも重要になります。
靴底が厚ければ当然曲がりにくいってのもありますが、さらに「厚いとフットボードの感覚が伝わりにくい」という大きなデメリットがあります。
さっきと同じになるけど、足も手と同じで「ビーターの動きを繊細にキャッチしてコントロール」します。フットボードから伝わる感触はビーダーの動き・ペダルの状態を知るために重要な情報源の一つです。
そのため、靴底が厚いとペダルの感覚がわかりにくい。手袋をはめてプラモデルを作るようなイメージですね。(違うかな??)
靴底の柔らかさ:よく曲がるか?
厚さとも大きく関係してくるけど、靴底がよく曲がるほうが叩きやすい。
靴底がよく曲がるということは、自分の足(足の裏)の微妙な動きにしっかりと反応してくれる感じがします。
スティックと同じで、足も「足や足の裏からの情報」というものを感じながら演奏します。この足・足の裏からの情報ってのが、かなり重要!
繊細に踏んだり、細かいフレーズを踏んだりする時に、ペダルのフットボードやビーターの状態などを敏感に感じ取る必要があるのです!
靴底のツルツル度・滑りやすさ
もう一つ、靴底に関してのポイントは「裏の滑りやすさ・ツルツル具合」です。
これは、プレイスタイルや好みも大きいのですが、私の経験では「ツルツルは叩きにくい」です。
ビジネス革靴みたなのって、裏がツルッツルですよね。あんな靴で踏むと、踏んだ時にフットボードの上でツルッと滑ってしまいます。パワーが逃げまくってる感じで、私はとても苦手。。。
仕事帰りにバンド練習だぜ!という方は、その日に履いていく靴は選んだほうが幸せになります。ビジネスシューズでも靴底が柔らかくて溝のある快適シューズ系がありますよね?その日はそっちの方がいいと思います。
逆に、「柔軟ゴムで摩擦ピッチリ」な全然滑らない系の靴はどうなのか?
…というと、これまた滑らなすぎて叩きにくい!困ったことに全然滑らないのも叩きにくいのです。
足の裏って「フットボードの上を滑らす」って事もあります。ダブルを踏む時とかは、軽く滑らす感じで踏んだりします。
そんな時、全然滑らないと踏みにくいので個人的にはキュッとした全く滑らない靴底はおすすめしません。
女性の靴はどうなのか?
お気づきかもしれませんが、ここまで100%男性目線で語っています。そう、女性の靴に関しては…わかりません!
とはいえ、実は私の生徒さんの6割は女性なのです。そんな女性ドラマーに支持されている(?)ドラム教室としては、女性にも役立つ情報を!ってことで捻り出してみます。
女性の生徒さんが履いている靴はどんなものが多いか?というと…
基本的にはスニーカーが多いです。ジョギングシューズだったり、コンバースみたいなやつだったり。
やっぱりドラムも「運動」と考えれば当然ですね。
仕事帰りに来る方は、仕事用のパンプスみたいなのを履いてきます。
でも、それだと叩きにくいのでスリッポンみたいなパンプス?に履き替える方が多いです。(パンプス以外の単語を知らない…)

スリッポンというか、上履きパンプスというか…コンパクトに収納できるやつです。正式名称がわからないし、調べようにもどんなキーワードで検索したらいいのかもわからん…。(今度、女性の生徒さんに聞いてみます)
逆に「踏みにくそうだなぁ」と感じるのは、ペッタンコというか薄〜い感じのパンプス(なのかな?)。足の甲が結構露出している系のアレです。特に踵がパコっとすぐ脱げちゃう系のくつですね。
バスドラムを踏む時は、基本的にカカトを上げてつま先立ちに近い状態になるので、踵の引っかかりは重要です。
…と、女性の靴について浅い知識をフル動員しましたが、いかんせん靴自体の知識がないもので…。追加情報を入手したらまた追記しますね。
素足はどうなの?
ちなみに、「素足」とか「靴下オンリー」という方もいますが、私は必ず靴を履く派です。
これは個人の好みなので、良い悪いではありません。
個人的な理由の一つは、靴底があると「均等な面」で踏める感じがするから。
靴を履いてるとペダルを「面」で踏んでる感じがするんですよ。逆に素足だと「デコボコの点」で踏んでる感じがして、なんだか落ち着かないというか、安定しない気がしちゃいます。
そもそも「ペダルのフットボードが面」なので、その面に「靴底の面」が合うのがスッキリ気持ちいいって感覚です。
あと、素足だとパワーも出ない気がします。靴底の面でドン!と踏む方が個人的には気持ちいいし、パワーが漏れなく伝わってる感がします。
まあ、これらは個人的な感想というか好みなので参考程度に。。。

ちなみに、素足の場合は靴下は脱いだほうがいい気がします。靴下だけだとツルツル滑るので個人的には踏みにくいと感じています。
そして、靴を履く決定的な理由は、、、
素足だと冷たいから。。。単純に冷たいから嫌なんです。お腹痛くなっちゃう。
…という事で、ドラマーの靴について紹介してきましたが、最終的には「好み」ではあります。でも「動かしにくい靴」「踏んだ感覚が伝わりにくい靴」「足首を可動させにくい靴」は、基本動作に影響を与えると思います。
少なくとも、練習の時は「一番動かしやすい状態」で練習するのがいいと思いますよ〜。
私がドラムを叩く時に履いている靴は?おすすめの靴
アレコレと「靴への要望」を書きましたが、実際に私がどんな靴を履いて叩いているのか?をご紹介します。
ずばり、スニーカーです。

私が小さい頃は「カンフーシューズ」をドラム用の靴として履いていました。うーん懐かしい。。。(カンフーシューズって古いのかな? 私はジャッキー大好き世代です。)
とはいえ、靴にあまり強いこだわりはありません。
ブーツでも叩くし、ビーサンでも叩きます。スリッパでも素足でも叩きます。まあ、あまり神経質になりすぎるのもよくないですからね…。
強いて言えば、「靴の底が分厚いのは避ける」「靴の底が硬いのは避ける」くらいでしょうか。やはり繊細なタッチができなくなっちゃうのが、すごく気持ちが悪いです。
やっぱ定番のコンバース
私がよく履くのはコンバース。(ハイカットじゃないやつね。)
このコンバース、何がいいって「安い!」。はい、安いは正義ですよね。
そして、悪く言っているわけじゃないけど「抜群のチープさ」があって、靴底も浅くて・薄くて・よく曲がる。
そう、歩くとアスファルトの硬さがガンガンに響いてきて、足首や膝に悪いんじゃない?と思わずにはいられない。そして、石を踏もうもんなら「靴履いてるよね?」と疑うくらいダイレクトに伝わってきてマジ痛い。
さらに!
全体的に薄いので冬場に履くと「世界で一番寒い靴」。そう足の裏から底冷えすること間違いなし!
そんな愛すべきコンバースがドラムを叩くのに丁度いい!
そう、褒めているのです!
最近、気になっているフィットネスシューズとワークマン
最近気になっているのが「トレーニングシューズ・フィットネスシューズ」ってやつ。
あと、実用性とコスパを追求したワークマンのスリッポンとかも良さそう。
まだ使ったことが無いので何とも言えないけど、フィットネス用のシューズは「まるで素足のよう」「軽くて、やわらかい」「蒸れない」「小さくたためて、ジムに行く際にかさばらない」みたいな特徴があります。
フィットネス用ってのがポイントですね。フィットネス用だから動かしやすさを重視しているに違いない!
これは、ドラムを叩く時にいいんじゃない!?
気になるのは靴底の滑り止めが強すぎないか?ってことかな。個人的には適度に滑るほうが好み。
Amazonのセール対象になる事が多いので、安くなったら買ってみようかな。

ちなみに、似たようなジャンルで「ランニング・シューズ」がありますが、これは軽さはいいけど「靴底」に注意が必要です。
「走りやすさ」を重視しているので、”つま先”と”かかと”で靴底の厚みが違ったり、負担をかけないように衝撃吸収の構造になっていたり…みたいな特徴がある商品も。
ただ、それが逆に叩きやすい!って可能性もありますので自分の好みで判断すべし!
叩くジャンルによって変わる
まあロックだと、そんなに繊細なタッチが必要になる事がないので「見た目重視」でゴリゴリのブーツ(安全靴?)で叩く事もあります。
あと、バンドによっては「決められた衣装」があるので、その場合は仕方なく衣装で提供された靴(叩きにくいブーツとか)を履きます。こればっかりは仕方がない。見た目も演奏の1つと考えましょう!
…ってことで、叩くジャンルやプレイスタイルによって、「靴の踏みやすさ」の重要性も変わってくるものです。特にライブの時は、見た目というかバンド全体の雰囲気とトレードオフですね。

ゴリゴリにロックなのに、かわいいスニーカーだとやっぱり違和感がありますよね。
「ドラマーの足元って、どうせあまり見えないし…」と油断してはいけません。
意外と、左足(ハイハット)の方の足はステージからも結構見えます。(もちろん、ステージに出入りする時は丸見えです)
練習・レコーディング・レッスンの時
普段の練習の時やレッスンを受ける時はスニーカーで叩くのが良いと思います。
「一番踏みやすい状態」で練習しておくと、それが基準になります。逆に癖が強い状態で練習しちゃうと、踏み方にも変なクセがつく可能性があるので注意が必要だと思います。
でもって、たまにブーツとか「いつもと違う靴」で叩く(慣れておく)と良いですね。
レコーディングの時は、普段の練習時に履いている靴を持っていくのが理想です。やっぱりベストの環境でレコーディングしないといけません。
そのため、自分のポテンシャルが最大限に発揮できる靴を見つけておくと、いざって時に安心です。
練習用の靴は室内用に1個持っておくとよい
家でバスドラの練習をする時も、やっぱり靴を履いたほうがいいです。
まあ、面倒くさいから素足やスリッパでそのまま練習しちゃうこともありますが、理想はちゃんと靴を履いて練習する。
私も、練習パッドの近くに室内用の靴を置いています。(余談ですが、室内に靴を置いておくと災害の時も安心できるしね。)
結論:個人的には「靴底」が一番重要!
「ドラムを叩く時に最適な靴」のテーマで、経験を元にポイントをご紹介しました。
結局は好み!っていうのが正直なところだけど、私の経験から言えば「靴底の厚さ・柔らかさ」ってのが一番に重要視すべきポイントかな?と思います。
何度も繰り返しになりますが、
- 足・足の裏からの情報を正確にキャッチする
- 足首を柔らかく使う
- 足の指も「最後の隠し味」で重要
これらが、繊細で確実なフットワークに重要な要素です。
足は踏むだけにあらず。指先から足首、膝・太もも・股関節…と、全てを連動して柔らかく・しなりを効かせてプレイするもの。
みなさんも、自分にピッタリの靴を見つけてくださいね〜!
\ミュージシャン御用達!/

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