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偉大なピアニスト、Chick Corea(チック・コリア)さん。私の音楽人生を大きく変えた人です。
今回は、実際にお話した事はありませんが、そんなチック・コリアに関する思い出ばなしをつらつらと..。
目次
子供の頃に聴いたスペイン
私が一番最初にチック・コリアの作品に触れたのは、おそらく小学生の頃。超名曲「スペイン」が最初だったと思います。子どもながらに「いい曲だなぁ〜」と感じていたものです。
「スペイン」は名曲中の名曲なので、色々な人がカバーしています。なので、どのスペインを聞いていたのか?は全く覚えていませんが、スティーヴ・ガッドがドラムを叩いていたと思います。
でもって、当然「スペインはチック・コリアの曲だ」とか、「原曲はリターン・トゥー・フォーエバー版だよね」みたいな事は考えていなくて、とにかく「スペインってアガるぜ!」という感じでした。まあ小学生だからね。。。
今考えると、そういう情報のフィルター無しに”良い”と思って聴いてるのが本来のピュアな?聞き方なのかもね。
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鼻高々の少年がチック・コリア・エレクトリックバンドに出会った
小さい頃は「与えられた音楽を聴く」という感じでしたが、小学校の高学年あたりから「自分が聞きたい音楽を聴く」という聞き方になります。まあ当然ですよね。
その当時、私が聴いていたのはハードロック!!
と言っても、比較的ライトな?感じで、「ヴァン・ヘイレン」「アイアン・メイデン」が好きだったのを覚えています。他にも色々と聞いてたけど、全く覚えていない…。
そんなロック道まっしぐらだった私が、その当時思っていたのが
「ドラムって同じフレーズ(8ビート)ばっかりで退屈ぅ〜。もっと色々叩きたいなぁ」
…っていうスーパー上から目線の生意気な考えでした。(昔のことなので許してください)
そんな時に出会ってしまったのです。チック・コリアに。
デイブ・ウェックルを引っ張ったらチックが出てきた
確か中学生の時だったと思います。
「なんか、デイブ・ウェックルっていうすげー超絶技巧のスーパードラマーがいるらしい」という風の噂?を聞いた私。
「どれどれ、そんなすげードラマーっているのかい?」と思い、調べてみると「チック・コリア エレクトリックバンド」っていうグループに、そのデイヴ・ウェックルがいるらしいという情報をゲット。
「ん?チック・コリア? 確かスペインって曲の人だよな…。懐かしぃ〜!」
はい、ここで繋がりました。
スペインの人のバンドならCDを買う価値あり!と判断した私は、さっそくお小遣いを握りしめてレコード屋さんへ。
今みたいにYoutubeでパッと聞けないですからねぇー。CDを買うのも厳選に厳選を重ねて、最終選考に残ったものを買う感じでした。
しかーし!
商店街のCD屋にはチック・コリア・エレクトリックバンドのCDが全然売ってない!!近所のCD屋は演歌や歌謡曲ばっかりで、洋楽、さらにはJazz/Fusionなんて全くない。。。
何軒かハシゴして、さらに隣の駅のCD屋さんまで遠征したのを覚えています。電車賃も無いので歩いて行った記憶が。。。
そして…1枚だけあった!!
チック・コリア・エレクトリックバンドの「アイ・オブ・ザ・ビホルダー」ってアルバムです。
はい、という感じで「デイブ・ウェックル」のドラムが聞きたくてレコード屋を探し回ったら、チック・コリアにたどり着いた…というのが、チック・コリアの音楽との再開でした。
Fusionにドハマリ。そしてテクニック主義の沼へ…
そこからは、怒涛の急展開。フュージョンブームの到来です。
中学からずっとフュージョンを聞き続けています。
全然イージーじゃねぇ!
なんかフュージョンっていうと「BGMっぽい歌のないやつ」みたいなイメージでした。でも、チック・コリアを聞いて「全然違う!」と気づきました。
それまでは、フュージョンのイメージって「イージーリスニング?」だったのですが、チックを聞いた時
「全然イージーじゃねえ!…というか楽器をかなり極めていないと凄さがわからないこの感じ、何なんだ?!」
と思ったのを記憶しています。
Jazz要素が強かったり、ロックだったり。まさしくフュージョン。そして自由というか、表現の限りを尽くしている事に衝撃を受けました。
特にヘビーローテーションしたのはアルバム・タイトルになってる「Eys of the Beholder」かな。こんなラテン風というか異国情緒っぽいの好きなんですよ。(もしかして小さい頃にスペインを聞いてた影響なのかもね。)
チック・コリアで芋掘り
って事で、すっかりハマった私は「チック・コリア」を軸にCDを漁りまくりです。(個人的には芋掘り作戦と読んでいます。)
チック・コリア・エレクトリックバンドのCDはもちろん、リターン・トゥ・フォーエバー、さらにはGRPレコード(レコード会社)繋がりでデイブ・グルーシン、リー・リトナー、スパイロ・ジャイラ…。
そして、エレクトリックバンドのメンバー、デイブ・ウェックル、ジョン・パティトゥッチ、スコット・ヘンダーソン、フランク・ギャンバレ…などのメンバーからさらに芋掘りをして、芋掘って、芋掘って…という感じで、音楽の幅がどんどん増えていったものです。
現在のお気に入りドラマー Gary Novakさんも、エレクトリックバンドですね。そう考えると、チックの芋掘りパワー恐るべし。。。
特に、リターン・トゥ・フォーエバーを最初に聞いた時はぶっ飛びましたね。ドラムも破天荒で凄すぎるし、1曲が長くね?!みたいな驚きもありました。
とにかく、知ること・知る人・聞く演奏、すべてが新しい発見の連続で、本当に音楽の世界が一気に広がったなぁと思います。
テクニックの沼
さて、そんなフュージョン/Jazzにドハマリした私。
何が私をそうさせたか?というと、やはり「テクニックをもっと披露したい!」という自己満足に火がついてしまった事ですね。若気の至りというか何というか…。
そんな、自己満足ドラマーにとってデイブ・ウェックルはど真ん中に刺さりました。「なんじゃこれ、すげーテクニックゥ〜!!」と、どんどん視野が狭まり、その頃はテクニックしか見ていなかった気がします。木を見て森を見ず(違うかな??)
そんなテクニック沼からの脱出ストーリは別のブログで書いているので、是非読んでね↓
チック・コリアの何が好きか?
最後に、チック・コリアの何が好きかって??
フレージングや不協和音な感じ…みたいな細かいことはわからないけど、曲や演奏が私のハートにぶっ刺さります。理由はそれで十分だよね。
強いて言えば、何となくフレーズや和音の響きが、ピアノなんだけど打楽器っぽいと感じるのがグッとくるのかな?(←個人の感想です)
小さい頃から、知らずに聞いていたチック・コリア。
私の音楽人生を大きく変えるキッカケになったチック・コリア。
そんなチック・コリアさんの思い出でした。
「Eys of the Beholder / Chick Corea Elektric Band」を聴きながら。
R.I.P.
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