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みっきー

ドラム教室のみっきーです。
個人レッスン教則本でドラムレッスンをしてます。

Youtubeチャンネルもよろしくお願いします!

「ドラムソロを叩きたい!」そう思っても、いざ目の前にドラムセットを置かれると
「…で、何から叩けばいいんだ?」と途方に暮れてしまう方は多いのではないでしょうか。

実は私、ドラムソロは超得意!というか大好物っす。

ということで、今回のテーマは
「ドラムソロが叩けない…と悩む状態から一歩踏み出すヒント」です。

「かっこいいドラムソロを叩けるようになりたい!」という気持ちはあっても、どうすればいいか分からない迷える子羊たち!

これできっと「自分だけの、かっこいいドラムソロ」を叩けるようになる!(…と思う。)

ドラムソロが叩けるようになるにはどうすればよい?:3つの要素を知っておこう!

ドラムソロを叩くためには、実は以下の3つの要素があります。(←私の個人的な意見です。)

  1. テクニック
  2. ドラムソロのアプローチ(組み立て方)の引き出し
  3. フレーズの引き出し

この3要素は、相互に掛け算になっていると思います。

大きなポイントは「掛け算」ということ!
そうなんです、どれか一つでもゼロだと発動しないのだ!

ドラムソロが叩けるようになる3要素

ドラムソロ = テクニック × アプローチ × フレーズ

この「関係性」をまずは知っておきましょう。

なぜドラムソロが叩けないのか?ドラムソロが叩けない人のチェックポイント

さて、この3要素。ドラムソロが叩けない原因と言えます。

「すげ〜練習してるけど、ドラムソロは全然叩ける気がしない…」とか、
「色々なフィルは叩けるんだけど、ドラムソロとなると何したらいいかわからん!」
みたいな色々な悩み。

これ、この3要素のどれかが欠けているのが原因かもしれません。

もし「叩けない!」と悩んでいる人は、「どう叩けないのか?」の視点でこの3要素をガイドに自分を分析してみるとよいと思います。

参考例1:叩くことが全然思いつかない!という場合

例えば、「叩くことが全然思いつかない!」というのであれば「アプローチの仕方(組み立て方)」のインプットが少ないかもしれません。

そもそも、ゼロから1を生み出すのは天才のなせる技。
そもそものインプット、栄養素、引き出し…?が全く無い状態だと、何も思い浮かびません。。

そう、最初は模倣からだし、オリジナリティのあるフレーズも「インプットが土台」になっているもの。

みっきー

この、小さな「1」のインプットが積み重なって、組み合わされて、アレンジされて…

そうやって、自分のモノとしてアウトプットされていくのです。

参考例2:なんとなくイメージはあるけど、叩くとなるとどうしたらよいか…

他にも、「叩きたいイメージがあるけど、上手く実現できない」というのであれば、「テクニック不足」だったり、「フレーズの引き出しが無くてイメージを具現化できない」みたいな原因かもしれません。

いくら100点のフレーズを思いついても、テクニックがゼロだったら、ゼロ。

逆にいくらテクニックがあっても、豊富なフレーズの引き出しがないと会話(演奏)にならない。

ドラムソロは、色々なフレーズを流れに乗せてブチ込んでいる…とも言えます。
フィギュアスケートの演技みたいな感じ?(あれも、技術=フレーズを流れにのせて繰り出していますよね。ちがうかな…?)

ってことで、具体的にこの3要素のポイントを見ていきましょう!

ドラムソロを叩くための要素1|テクニック

まずは「テクニック」。これはすべての基礎になります。
ただ、テクニックがあってもドラムソロが叩けるわけじゃない。

そう、テクニックだけではドラムソロにならないのです。
だからといって、テクニックは絶対に必要!なのです。

テクニックはあくまで「叩きたいこと・イメージしたことを実現するための”手段”です。

  • 頭の中:叩きたいこと・イメージしたことを、
  • 身体の動きや反応:テクニックを使って叩く

みたいなイメージです。

そうじゃないと、せっかく素晴らしいフレーズを思いついても、完璧に再現できなければ意味がない。

これはドラムソロに限った話ではなく、ドラムを叩くこと全般に言えますね。

ドラムソロを叩くための要素2|アプローチ・組み立て方

「ドラムソロを叩くぞ!」と思ってはみたものの、「…で、何からどう叩けばいいんだ?」と途方に暮れた経験がありませんか?

これ、ドラムソロ初心者あるあるです。

そもそも、ドラムソロにはアプローチがあります。
アプローチという言い方が正しいかわからないけど、要は「組み立て方」「順序」「ストーリー」「起承転結」みたいな感じ。

まあ、なんとなく「最後はドカドカ〜!!っと盛り上がって終了かな」というのは思いつくのではないでしょうか。

でも、よく考えると「あれ、最初ってどんな感じだっけ?」「どうやって盛り上がる?」みたいな、組み立て・ドラムソロ全体を通してのアプローチがよくわからないですよね。

これを解消するには、ずばり「インプット」です。

とにかくドラムソロを聞きまくる!

ここでよくあるのが「テクニックばかり聞いてしまう」という状況。

はい、これダメです。(いや、ダメじゃないけど。ここではダメってことね。)

そうなんです、「組み立て方に注目して聞く」のです!

  • 最初はどんな感じで入っている?とか、
  • 中盤はどう盛り上げてる?とか、
  • 最後の締めはどうしてる?

みたいに、全体の流れに注目して聞きましょう。

ドラムソロの聞き方・組み立てのインプット(学習)方法

「うん、言いたいことはわかる。でも、実際に聞いても違いがよくわからんぞ!!」という方のために、いくつかポイントを紹介します。

…と、その前にドラムソロを聞く上で、知っておきたい前提情報を説明します。

そもそも、ドラムソロの時ってどんなバッキングのパターンなの?

ドラムソロ!と言っても、色々なシチュエーションがありますよね。

◎本当に「ドラムだけ」っていうパターン。

曲の最初(始まる前とか)に、ドラムだけがドコドコとソロをやって、その後に「ワンツースリー!」みたいなカウントで曲が始まるパターン。

あとは、曲の途中でバタッと他のメンバーの演奏が無くなって、ドラムだけになるパターン。
どっちにしても「ドラマーさん、好きにやっちゃって!」って感じです。

この「ドラムだけ」のパターンは、あまりテンポとか気にせず、本当にフリーで叩くことも多いです。

◎曲の中でバッキング演奏に合わせたパターン

それとは反対に、曲の中でバッキング演奏に合わせたパターンもあります。

いわゆる「リフ(=印象的な短いフレーズを繰り返し演奏する)キメ(=皆が同時に同じフレーズやリズムを演奏する)」のパターンです。

この場合、曲のテンポを継続して、そのテンポでドラムソロをする縛りがあります。
そして「リフやキメのリズムに合わせる」感じでドラムソロを展開することが多いです。

みっきー

このリフとかキメに合わせながらドラムソロをするのが、めちゃくちゃ楽しいのです!

ってことで、どんなパターンなのか?ってのを把握してからドラムソロを聞くとよいと思います。

ポイント1:最初にどんな感じで始めているのかな?を聞く

一番最初の「導入」「つかみ」の部分にまずは注目してみよう!

色々なパターンがあるけれど、主なパターンはこんな感じかな。

  1. 静かに入って「緊張感を演出」:
    手数は少なめ、もしくは静かになる。リフやキメに合わせる事が多い。
  2. ドカンとフィルを入れまくって派手に「つかむ」:
    最初からブッ飛ばしてフィルを入れる。リフやキメに合わせながらのパターンも多い。
  3. 曲のノリ・ビートを引き継いで、ノリノリの「グルーヴを引っ張る」:
    ノリノリを継続する。ビートを刻みながら少しずつフィルを入れていく感じが多い。

まあ、これが全てじゃないけど、まずは「この3パターンのどれかな?」と考えれば、理解のキッカケにはなると思います。

本当に、自分が感じたままでいいし、番号にピッタリはまらなくてもOK。
「まあ、3番の亜種かな」とか「2番+3番だな」みたいな感じで。

みっきー

静かなときも、最初からドカンと行くときも、リフやキメに合わせる感じで「一緒にアンサンブルをしながらドラムソロを展開する」みたいなパターンが多いかなぁ。

ポイント2:どうやって盛り上げていくかな?を聞く

この中盤は、ドラムソロの中ではすごく難しい。(…と個人的には思っている)

一気に盛り上げちゃうと、すぐにクライマックスに突入してその先が続かなくなっちゃう。
「やべ、盛り上げすぎてもうネタがない!」みたいな状態になりがち。

逆に、あまり長すぎると聞いてる方も飽きちゃう。
お客さんの「あれ、なんか長くね…?」っていう空気が一番痛い。マジで心をえぐり取られます。

…って話がそれましたが、ここでの注目ポイントは、

  1. シンバルが入る頻度、タイミングはどんな感じ?:
    シンバルを叩くと派手になるので、盛り上げたい「ここ一番」に入れがち。もっと盛り上げる時に「連発しがち」。
  2. 速いフレーズが入る頻度、タイミングはどんな感じ?:
    これまた派手になる。音をダダダ!っと埋める頻度とか、どれだけ連発を続けるかに注目。
  3. レートチェンジを入れたり、一回静かにしたりっていう変化は?:
    レートチェンジ(16分音符から3連符とか)みたいな、「お?」って思う変化をつけると、ドラムソロが活き活きしてくる。一回静かになるってのもよくあるパターン。

これまた、全てじゃないけど、まずはこの3パターンに注目して聞くと、理解のキッカケになると思います。

みっきー

まあ、最初は「お、手数が増えたきたな」とか「シンバルを入れてきた!」みたいな感じで楽しく実況中継をしてみるといいと思います。

あと、リフやキメに合わせている場合は、「序盤はリフに合わせることが多かったけど、だんだんリフにかぶせてフィルをブチ込む事が多くなってきた〜!」みたいな展開もあるので、その辺も要チェック!

ポイント3:最後のフィニッシュ・お得意フレーズ?を聞く

いよいよ終盤。ドラムソロのフィニッシュです。

実は最後のフィニッシュは、大体は「お得意の派手に聞こえるパターン」をふんだんに使って「怒涛のラッシュ感」を演出します。

そう!「怒涛のラッシュ感・フィニッシュ感」なんです。

なんか、聞いてる方は「うおー!すげー盛り上がってて、すげーの叩いてる!」みたいに思うかもしれない。

でも、実は…
実際に叩いている方は「はい、これやれば盛り上がるでしょ。すごく聞こえるでしょ〜」って感じの、案外シンプルなパターン(自分の得意な手クセフレーズ)を、おりゃ〜!!!って顔をしながら叩いているもんです。(そう思って叩いてるの、私だけ…!?)

って、こう書くと騙している感じに聞こえちゃうけど違いますよ!

自分の持っているフレーズの「一番美味しいやつ」「一番盛り上がって圧倒できるやつ」を、最後に一気にブチ込んでいるのです。
だから、心の中は「盛り上がってきた〜!最後はやっぱりこのフレーズでノックダウンさせるぞ〜!おりゃー!どうだ〜!!」みたいな気持ちです。

そう、そのためには「組み立て」が大事なんです。
いきなり「おりゃー!」って叩いても感動が薄い可能性がある。

みっきー

じらして・じらして・じらして・フェザータッチでじらして…盛り上げて・盛り上げて…一気におりゃー!

こんな感じで攻められたら、聞いてる方も昇天しちゃいますよね。
(下ネタっぽいですが…、でも本当にそう思います。)

ドラムソロを叩くための要素3|フレーズの引き出し

「イカしたドラムソロを叩くぜ!」と思ってはみたものの、
「同じフレーズばかりになってしまう」
「バリエーションが全然思いつかない」
「開始10秒で、早くもネタ切れだぜ…」

そんな経験あると思います。これまた、ドラムソロ初心者あるあるですよね。

先にも話した通り、大雑把に言ってしまえば
「ドラムソロは、色々なフレーズを流れに乗せて繰り出している」
ってイメージです。

要素2を踏まえて言えば、
「ドラムソロ全体のストーリーに従って、フレーズを組み立てていく。」
みたいな感じ?

そうなんです。色々なフレーズ(引き出しと言います)を持っていることがすごく重要!

そのためには、まずはインプット!
そして、インプットを100%再現できるためのテクニック(基礎練習)が必要なのです。

みっきー

ドラムソロをよく聞いてみてください。

意外と「基礎パターンの繰り返し」だったり、「色々な短いフレーズをつなげているだけ」だったりします。

基礎練習をしっかりやっていると、「あ、これはこのパラディドルの繰り返しだな」とか気づきます。

そう、基礎練習のフレーズも引き出しなのです。

そして「基礎練習フレーズをどうつなげるか?」が腕とセンスの見せどころ!
その「どう活用しているか、組み合わせているか」をインプットするべし!

簡単な「アウトプット」の練習方法:歌う

では、実際にドラムソロを叩くためには、どんな練習したらいいのか?

それは、ひたすら「アウトプットすべし!」です。

インプットはしたけど「アウトプット」をしないと意味がありません。というか、アウトプットしないと「自分のもの」にならないのです。

みっきー

インプットして「その気になっただけ」では、いざって時に何もできない。ドラムに限らず、そんな経験したことあると思います。

なので、ここまで来たら「あとは叩くだけだぞ!」と思うのですが、それでも「いや…、何を??」って戸惑いますよね。

ここでオススメしたいのが、「歌う」です。

はい。ドラムソロを歌うんです。

歌うのは、上手じゃなくても全然よい。

「ドドド、タタン!、ドン、タッタタド、トントンタトン…」でもいいし、
「スパパン!パパン!パンパン!パッパ!ドンパ!ドパパ!」でもいい。

とにかく思いついた「リズム」「音の強弱」「音の高い低い」を、歌うのです。

みっきー

すべてを細かく歌う必要はなくて、印象に残った音やアクセントのところ・聞こえてきた音だけでオッケー。

ズバッと耳に入ってこない(印象に残らない)音は、装飾音だったり、つなぎの音・ゴーストノートの事が多いので、本筋とは関係ない!…と割り切っちゃいましょう。

最初は、耳コピみたいに好きな曲のフィルだけでもいい。
好きなドラムソロを聞こえた通りに歌うのでもいい。

とにかく「歌う」。聞いた通り(というか、感じた通り)に歌いましょう!

歌うと、
「あ、最初はあまり大きな音はでてないな」とか、
「ここで、急に大きな音が1発入ってるな」とか、
「だんだん盛り上がってきたな」とか、そんなことが良くわかってきます。

とにかくアウトプットをしてみる。一番手軽にできるアウトプットは「歌う」です。

みっきー

実際に声に出さなくても、頭の中で考えるだけでもよいっす。
(通勤・通学中にもできる!)

マジでオススメなので、ぜひやってみてください!

参考:ドラムソロの入った動画を紹介

参考までに、ドラムソロの入った動画を紹介します。

いざ、ドラムソロの勉強に使えそうなのはどれかなぁ…と探してみると、意外と見つからないもんです。

なので、ちょっと難解なものばかりになってしまいました(個人的にな趣味に偏っています…)。まあ参考ってことで。

サイモン・フィリップスのドラムソロ

はい、いきなりマニアック!

全体的に変拍子の曲なのですが、ドラムソロのところは「5/4拍子+4/4拍子」を繰り返しています。(9/4拍子とも言えるけど。)

最初は静かに入って、でも要所要所でリフに合わせた感じで叩いていますね。
途中からタムを入れてお得意のサイモン・フィリップスっぽい感じでリフに合わせたメロディックな感じもいれつつ…、シンバルを入れて少し盛り上げて、でも、一回落として第2章!みたいな感じでタムの連打(これもお得意フレーズですね)。
その後、キーボードが入ると同時に一気に爆発!お決まりフレーズを連発して、最後は待ってました!という感じで左でのチャイナシンバルを叩きながらツーバスドコドコ。

うーん、めっちゃかっこいい。全体を通して「リフにちょいちょい合っている感じ」がかっこいいっす。

Aaron Spearsのドラムソロ

4:40くらいで、ちょい短めのドラムソロを。
グルーブのノリを継続して、かつ手数をゴリゴリに入れた、かなり骨太チョップなドラムソロです。

まあ、正直参考にはならないけど、短い中で詰め込みまくる!っていう流行りの(?)感じも知っておくといいですね。

STEVE GADDのドラムソロ

はい、皆さんご存知「スティーヴ・ガッド」さんです。

このドラムソロは、グルーヴを引き継いだ入り方をしていますね。
この歌うようなビートだけで「ドラムソロ来た!」っていうワクワク感がたまらんです。
で、手数が増えてきてタムを使ったお得意のパラディドルフレーズ。
たまに連打のフレーズをおりゃ!っと入れてダイナミクスを出している。(お決まりのフレーズ!きた!って感じです。)
静と動・オンとオフ・緊張と緩和みたいな流れにお客さんからも歓声が上がっていますね。
シンバルを入れて派手にしたところで、最後の章は息子のデュークさんとのスネアソロでフィニッシュ!

まとめ|ドラムソロを叩けるようになるには

ということで、今回はドラムソロを叩くために・叩けるようになるにはどうすればいいか?についてポイントを紹介しました。

おさらい

  1. テクニック
    → 基礎練習をちゃんとやりましょう
  2. ドラムソロのアプローチ(組み立て方)の引き出し
    → とにかくインプット!
  3. フレーズの引き出し
    → とにかくインプット、そして基礎練習

こんな感じで取り組んでみてください。

そして、アウトプットで「歌う」。これが大切。

ってことで、皆さんドラムソロを歌いまくりましょー!
それが第一歩ですよ〜!

\ミュージシャン御用達!/

サウンドハウス

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