ドラム教室のみっきーです。
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私は色々な種類の練習パッドを持っているので、日によって違う練習パッドを使って気分を変えています。でも「たまには本物が叩きたいな〜」と思うこともあるのです。
本物を消音にするには、上に「ゴムっぽいやつ」や「スポンジっぽいやつ」を乗せて消音するパッドがあります。
でも、それって「練習パッドと変わらんじゃん!」「テンション上がらないじゃん!」と思ってて、あまり興味がありませんでした。
そんな時、Amazonを物色していると…、
「本物のドラムにつけるメッシュタイプのドラムヘッド」なるものを発見!
おぉー!もしかして本物を叩いている気分が味わえるのか?!しかも1500円くらいじゃん…、ってことで即購入です。
はい。今回は「REMO SN-0014 サイレントストロークは、ぶっちゃけどうなの?」をレビューします。
いつも通り忖度なしのガチでいきます。
ホンネレビューのはじまりはじまり~。
目次
押し入れに眠っていたスネアを再稼働!
普段使っているスネアにサイレントストロークを装着すると、毎回張り替えるのが面倒くさい。
なので、今回は押入れに眠っていたスネアを使いました。
YAMAHAの「SD-970RG」
スネアはヤマハのSD-970RGってやつです。かなり古いけど、いわゆる昔のレコーディングカスタム9000シリーズだと思います。
そして何故か緑色。なんでこの色にしたんだろ。。。(中古だったのかな?)
Made in Japanの文字が輝いていますね。
でもサビサビだぁ。。
これをメッシュのサイレントストローク仕様にチェンジ!
「REMO SN-0014 サイレントストローク」の登場です。
変えるのは表面のヘッドだけです。裏面はそのまま。
消音効果は期待できるか?
一番気になるのが「消音効果はどれくらいなのか?」って事ですよね。
メーカー(代理店のパール楽器さん)のホームページでチェックしてみると、、、
シングルプライのメッシュヘッドを採用した“SilentStroke”は、通常のドラムヘッド装着時のサウンドから約90%ボリュームを縮小することができる新開発のドラムヘッド。自宅での練習の際はもちろん、会場の都合でどうしても音量を抑えなければならない時など、これに付け替えれば、叩く際の力加減を気にすることなく、安心していつも通りの演奏ができる。
*デシベル測定 Top:SilentStroke/Bottom:ClearAmbassador
フルショットで叩いた時
一般的なドラムヘッド
=〜約100デシベル(地下鉄の音量に相当)
サイレントストローク装着時
=〜約80デシベル(目覚まし時計の音量に相当)
なんと!「約90%ボリュームを縮小することができる」だとぉー!
90%ってホントかしら?…と、ちょっと疑問が。
そもそも「一般的なドラムヘッド=約100デシベル」で、「サイレントストローク装着時=約80デシベル」ってなってる。デシベルの計算方法はよくわからんが、これで90%縮小なのかしら?
まあ、「目覚まし時計の音量に相当」って書いてあるから、まあまあの音量にはなるってのは覚悟しておいた方がいいですね。
ちなみに、80デシベルで調べてみると…
地下鉄の車内
電車の車内・ピアノ(1m)
布団たたき(1.5m)
麻雀牌をかき混ぜる音(1m)
だそうです。うーん、布団たたきか。結構響くね。
実際の消音効果はどうなのか?
…と前置きが長くなりましたが、実際の消音効果は?というと、まずは動画をご覧ください↓
はい。
こんな感じで「まあまあ音はデカい」です。
動画の中にある「練習パッドの音との比較」を聴き比べるとわかる通り、
- アタック音はメッシュなので小さい
- でも裏面のジャラジャラ音がでかい
って感じです。練習パッドも音が結構出ますが、スネアの「破裂音」みたいなサウンドが意外と耳に刺さるんだよね。
で、
消音効果の結論を言うと「ピアノがオッケーな家ならアリ」「普通の一軒家・マンションではナシ寄りのアリ」「アパートではご近所闘争勃発の恐れアリ」って感じでしょう。
サウンドはどうか?
動画を見て頂けるとわかる通り、サウンドは「もろスネアっぽい」です。
ずばり、叩いててチョー気持ちいい!っす。
やっぱりスネアのスナッピー(裏のジャラジャラしたやつ)のサウンドがあるのと無いのでは、気持ちの高ぶりが段違いですね。
本物に比べるとモヤっとした感じではあるけど、スネア感はそのままって感じです。
サウンドだけでいえば、超絶オススメ。
サウンドの結論は、「めちゃくちゃアリ」です。
チューニングは難しい
張り替えた時に一番苦労したのがチューニングです。
これが意外とクセがあるというか、気持ちいいサウンドに持っていくにはシビアな調整が必要です。
ポイントは、
- 表面(メッシュヘッド)のチューニング
- 裏面(本物のドラムヘッド)のチューニング
- スナッピー(裏のジャラジャラ)の締めつけ具合
の3点をちゃんとバランス良くしないと「これこれ〜!」みたいな気持ちいサウンドにならないです。
チューニングのコツ
色々と試した結果、私なりのチューニングのコツを紹介します。
でも、スネアの材質やサイズ(深さ)によっても全然違うと思います。あくまで参考程度に。
表面(REMO SN-0014 サイレントストローク)は「打感」用
まず表面のチューニングは「打感」を司るため。
表面をピチピチに張ってもピッチに影響はありません。まあ、メッシュなので。
なので、あくまで「好みの打感」を得るための張り具合と考えましょう。
私はちょっと緩めにしました。
あまりパツパツだとトランポリンみたいで気持ちが悪かったので。
ちなみに、ちゃんと均等に張らないと変な響きになって気持ち悪いです。メッシュなので均等に張ってるか判断がムズいですが、「変な鳴り・気持ち悪い余韻が残る」って場合は均等に張れていない可能性があります。
裏面の本物ヘッドは「音程」用
裏面は普通の(本物の)ヘッドが張ってあります。
裏面の張り具合いでピッチを調整する感じです。
パツパツに張れば高音に、緩めれば低音になります。
裏面を直接叩くわけじゃないので「アタック音のピッチが変わる」というよりも「鳴りのピッチが変わる」みたいな感じです。
そのため、カンカンしたアタック音とかには絶対になりませんのでご注意を。胴の鳴り・スナッピーのザラザラ音のピッチが変わるイメージです。
これはお好みでどうぞ。
こちらも均等に張ってね。
スナッピーは「サスティン・ザラザラ感」
ここがミソでした。
張り具合によって気持ちよさが全然違うんです!
なので、ここは好みのサウンドになるように丁寧に調整してあげましょう。
私のスネアは、古くてスナッピーが痛みまくってたので調整が難しかった…。
ちゃんとメンテナンスしてあげましょうね。
叩き心地はどうか?
では、叩き心地はどうでしょう?
「リアルなフィーリング」みたいな宣伝文句も見かけますが、私はメッシュは全く信用しておりません。
メッシュヘッドはどうしても、
- 表面が滑った感じがする
- 跳ね具合がトランポリンっぽい
- メッシュのシャカシャカ音がゾワゾワする
- 全然リアルと違う。そう、メッシュだ!
って感じで苦手なのです。(あくまで個人の感想です!)
で、実際にサイレントストロークを叩いてみると…
「あ、やっぱりメッシュだ。」
はい。メッシュはメッシュですね。
リアルなフィーリングって感じはあまりありません。
ですが!!
表面が滑った感じはあまりしないですね。
叩いた時の沈み込む感じ?がなんとなくあるのでリアルに近いフィーリングに一役買っています。
たぶん、スネアに装着しているので「胴がある」から「空気のクッション」を感じるのだと思います。(科学的な根拠はないです…)
なので、電子ドラムとか練習パッドのメッシュを叩いてるよりも全然気持ちいいですね。
とはいえメッシュです。トランポリン感はどうにもなりません。
たたき心地の結論は、「無し寄りのアリ」です。
普段の練習に使えるか?
さて、苦労してサイレントストロークに交換しましたが、実際に普段の練習に使うのか?というと…
昼間なら使う。でも遊び用。
です。
練習には残念ながら使えないかなぁと思います。
音が大きいってのもネックですが、練習と考えると「音の粒が柔らかく輪郭がボヤケた感じ」なんです。
これは、メッシュなので「アタック音が無い」というのが一番の原因かと思います。サウンドは裏面のヘッド&スナッピーが鳴っているだけで、表面のアタック音は基本ない…って感じです。
なので連打をすると「ザアァァァァ…ンン」みたいに音がゴチャゴチャに混ざっちゃいます。
なので、一粒一粒を大事にしたい練習用と考えると練習パッドに軍配が上がりますね。
でも「気分よく叩く用・遊び用」なら楽しいです!
レビューの結論
という事で結論。
「REMO SN-0014 サイレントストローク」は自宅の練習で使えるか?というと…
「アリ寄りの無し」です。
なかなか自宅で爆音が難しいのがドラマーの悩みのタネ。
そんな住宅環境の騒音が厳しい場所では、ちょっとオススメできないかなぁ〜と思います。
とはいえ、叩いたサウンドは最高なので1つあっても損はしないですね。(1500円くらいだし。ちょっとしたオモチャ・ガジェットとして楽しいです。)
自宅に使っていない・使う機会がなくて寂しい思いをしているスネアがあるなら、是非サイレントストロークを装着して、たまには叩いてあげてくださいね!
そうすればスネアも喜びます!
↑ちなみに買うならサウンドハウスが一番安いと思います。
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