ドラムの基本用語集

ドラムを学び始めた方や指導者、バンド活動に参加しているすべての方へ向けて、実践的な用語を「ドラム基本用語集」としてまとめました。

ドラムパーツや演奏テクニックから、音楽ジャンル、ライブ現場でよく使われる専門用語まで集めていきます。

まだまだ工事中なので、この先どんどん変わっていくと思います。


🎧 カテゴリ別ドラム用語一覧

🥁 基本的なドラムパーツ

用語(英語)概要
スティック(Drumstick)ドラムを演奏する棒状の道具。材質や形状で音や操作性が変わる。
ブラシ(Brush)金属やナイロン製の細線でできたスティック。柔らかい音を出す。
マレット(Mallet)フェルトなどの柔らかいヘッド付きスティック。シンバルロールに使う。
ロッド(Rods)細い棒を束ねた特殊なスティック。静かな場面で使う。
バスドラム(Bass Drum)足で踏んで低音を出す大きなドラム。リズムの基礎。
スネアドラム(Snare Drum)パリッとした音が特徴の中心的ドラム。底にスナッピー付き。
タム(Tom)メロディ的役割を持つドラム。曲展開やフィルで使用。
フロアタム(Floor Tom)低音の大きなタム。フレーズに重厚感を加える。
ハイハット(Hi-hat)ペダルで開閉する2枚のシンバル。リズム刻みに必須。
クラッシュシンバル(Crash Cymbal)強く叩いて派手な音を出すシンバル。切り替えに使う。
ライドシンバル(Ride Cymbal)長く響く安定したリズムを刻むシンバル。
ペダル(Pedal)足でバスドラムやハイハットを操作する装置。
ドラムスローン(Drum Throne)ドラマー用の椅子。演奏姿勢の安定に重要。

🛠️ ドラムのテクニック

用語(英語)概要
スティックコントロール(Stick Control)スティックを自在に操るための基礎的な技術練習全般。
フィル(Fill)曲中の間やつなぎ目に挿入される装飾的な演奏フレーズ。
バックビート(Backbeat)2拍目と4拍目を強調する演奏スタイル。ロックやポップスで定番。
ゴーストノート(Ghost Note)非常に小さな音で演奏される装飾的な打音。
ダブルキック(Double Kick)バスドラムを両足で交互に踏む高速演奏技術。
タムロール(Tom Roll)タムを連打して流れるような音を出す技法。
ロール(Roll)連続した速い打音で音を持続させる演奏法。
シンコペーション(Syncopation)拍をずらしてリズムにアクセントを加える技法。
パラディドル(Paradiddle)左右交互の複雑なスティッキングパターンのひとつ。
フラム(Flam)主音の直前に軽く1打加える、厚みのある音を作る技法。
ラフ(Ruff)装飾的な短い打音で本打を導くスティッキング。
ルーディメンツ(Rudiments)ドラミングの基礎となる定型パターンの総称。
モーラー奏法(Moeller Technique)手首と腕の振りを使って効率的に音を出す奏法。
バズロール(Buzz Roll)スティックを振動させて音を持続させる高速連打。

🎵 演奏スタイル/表現方法

用語(英語)概要
4ビート(Four Beat)ジャズで多用される1小節に4つの拍を持つ基本リズム。
8ビート(Eight Beat)ロックやポップスで使われる1小節に8音符が並ぶリズム。
グルーヴ(Groove)心地よくノれるリズムの流れやうねり。
スウィング(Swing)ジャズ特有の跳ねるリズムの演奏スタイル。
スタッカート(Staccato)音を短く切るように演奏する奏法。
レガート(Legato)音を滑らかに繋げる演奏法。
シャッフル(Shuffle)跳ねたリズムを使うスタイル。
ブラシ奏法(Brush Playing)ブラシを使って柔らかい音を出す奏法。
ブレイク(Break)一時的にドラムのみになるパート。
アクセント(Accent)特定の音を強調して演奏する技法。
シンバルワーク(Cymbal Work)シンバルを活かした演奏テクニック全般。
チューニング(Tuning)ドラムの張り具合を調整して音を整えること。
インプロビゼーション(Improvisation)即興で展開する自由な演奏方法。

🌍 音楽ジャンル

用語(英語)概要
ロック(Rock)力強いリズムとギター主体の音楽スタイル。
ポップス(Pop)聴きやすく商業的な人気ジャンル。
メタル(Metal)重厚なギターと激しいリズムが特徴。
ジャズ(Jazz)即興演奏とスウィング感が特徴。
ブルース(Blues)哀愁のある旋律と独特のコード進行。
ファンク(Funk)タイトなリズムとグルーヴが主役。
ラテン(Latin)パーカッション中心のリズミカルな音楽。
ボサノバ(Bossa Nova)ジャズとサンバが融合したリラックスした音楽。
レゲエ(Reggae)裏拍を強調したリズムが特徴。
アフロビート(Afrobeat)アフリカ音楽とファンクの融合スタイル。
サンバ(Samba)ブラジル発祥の高速リズムのダンス音楽。
カリプソ(Calypso)トリニダード発祥の陽気な音楽。
ケルト音楽(Celtic Music)アイルランドやスコットランドの民族音楽。
中東音楽(Middle Eastern Music)独特な音階とリズムを持つ中東の伝統音楽。
和太鼓(Wadaiko / Taiko)日本の伝統打楽器による音楽。

🎤 バンド全般の基本用語

用語(英語)概要
バンド(Band)複数人で構成された演奏グループ。
セッション(Session)即興的な合同演奏。
アンサンブル(Ensemble)楽器の合奏・音のバランス。
コンダクター(Conductor)指揮者。演奏を導く役割。
カウントイン(Count-in)演奏開始の合図。
テンポ(Tempo)曲のスピード。BPMで表される。
プロデューサー(Producer)音楽制作全体の監督者。
アレンジャー(Arranger)編曲を担当する人物。
リハーサル(Rehearsal)本番前の練習。
ゲネプロ(Dress Rehearsal)本番同様に行う最終リハ。
サウンドチェック(Sound Check)音響機器の動作確認と調整。
モニター(Monitor)演奏中に使う返しスピーカー。
PA(Public Address)会場音響全般を管理するシステム/スタッフ。
イヤモニ(In-ear Monitor)耳に装着する返し用モニター。
返し(Monitor Mix)モニターに流れる音のバランス。
ハウリング(Howling)スピーカーとマイク間で起こる不快音。
ミキシング(Mixing)各楽器の音量・音質を調整する作業。
エンジニア(Engineer)音響や録音を担当する技術者。
ミキサー(Mixer)音声信号を調整する装置。
キャノンケーブル(XLR Cable)マイクやPA機材用のバランスケーブル。
シールド(Instrument Cable)楽器とアンプをつなぐケーブル。
SM58(Shure SM58)ライブで定番のダイナミックマイク。

おわりに

この用語集は、ドラムを始めたばかりの方はもちろん、教える立場の方やバンドで活動している方にも活用いただける内容を目指しました。

「なんとなく使っていた用語」の意味をしっかり理解することで、演奏力やコミュニケーション力が大きく向上します。

適時更新&改訂しますので、ぜひブックマークして、何度も見返してくださいね!