ドラムを始めよう!と思った時、「生のドラムセットは無理。でも、電子ドラムなら買ってもいいかな?」と考えますよね。

そう、電子ドラムは「簡単にドラムっぽい音が出せる」、とても楽しいガジェットです。

しかし、アマゾンで検索すると電子ドラムが胃もたれする程にたくさん出てきます。
値段・形状・付属品など、ピンからキリまで色々です。

ふぉぉ、どの商品を選べばいいのか!?…と悩むもの。

という事で、生ドラムも電子ドラムも持っている「現役ドラマー&ドラム講師」の視点で、『電子ドラムを購入する際に気をつけるポイント』を解説していきます。

  • そもそも、電子ドラムで練習して上達するの?
  • 電子ドラムは静かなの?騒音は?
  • 電子ドラムを選ぶポイントは?
  • 結局、どの電子ドラムを買うのがいいの?

みたいな、右も左もわからない方が疑問に思うことを、様々な視点から検証&体験談をおハナシしています。

\ 電子ドラムの記事一覧 /

1. 電子ドラムの選び方・購入する前の注意点

電子ドラムは決して安い買い物ではありません。

いざ自宅に届いてから「思ったより場所を取る」「階下への振動が想像以上だった」といった失敗をしないために、ドラム講師の視点から事前にチェックすべきポイントを整理しました。

まずはここを読んで、後悔しないための準備を整えましょう。

2. 体験談・検証・レビュー

カタログスペックだけではわからない、実際の使い心地や防音性能を徹底的に検証しています。

知る人ぞ知る「ディスクふにゃふにゃシステム(DFS)」による騒音対策の実験や、防音・防振対策など、自宅練習の環境作りに悪戦苦闘した体験談を紹介します。

自宅で電子ドラムを叩くなら、足元の環境も大切です。
スリッパや裸足ではなく、ドラム専用の靴を履くだけで、ペダルの操作性が劇的に変わります。

私の経験談や選び方などドラムシューズについては、こちらの記事で詳しく紹介しています。

3. DTM・活用術・トラブル解決

電子ドラムは単なる練習道具ではなく、PCと繋いで録音したり、アプリを活用して練習を楽しくしたりと、活用の幅が非常に広いです。

デジタル機材ならではの設定方法から、打面が反応しなくなった時の対処法まで、長く使い続ける中で遭遇する悩みを解決するヒントをまとめています。

4. おすすめ電子ドラム紹介

数あるモデルの中から、予算や住宅環境に合わせて選べる厳選機種を紹介します。

これからドラムを始める初心者に最適なコストパフォーマンスの高いモデルから、生ドラムの打感に限りなく近づいたハイエンドモデルまで、ドラム講師の目線からホンネのレビューをしています。

電子ドラム騒音対策の決定版:ディスクふにゃふにゃシステム!

\防音・騒音問題で電子ドラムを諦めている方へ/

自宅で電子ドラムを演奏する際、最大の壁となるのが階下への振動問題です。

市販の防振マットを敷くだけでは、バスドラムを踏む際のドスンドスンという衝撃音を完全に消すことは難しく、苦情に怯えながら練習している方も少なくありません。

そんな悩みを解決するために、私が試行錯誤の末にたどり着いたのが、バランスディスクを活用した自作防振台「ディスクふにゃふにゃシステム(DFS)」です。

低コストでありながら驚異的な防振効果を発揮するこのシステムは、自宅DIY好きドラマーの間で定番の対策となっています。

私自身の経験と検証に基づいた、騒音対策の決定版ともいえるDFSの作り方と効果の記事をぜひ参考にしてください。

なぜ市販の防振マットだけでは不十分なのか?

電子ドラムを購入した際、多くの方がまず手にするのが「ドラム専用」として売られている防音・防振マットだと思います。(セットになっている商品も多いですよね。)

しかし、市販されている多くの防音・防振マットは、主に「床の傷防止」や「スティックで叩いた時のアタック音の軽減」の効果しか感じられません。

ドラム演奏において最も解決が難しいのは、これらのような耳に聞こえる音ではなく、バスドラムを踏んだ瞬間に床へ伝わる「振動音」です。子どもが走り回った時のドスドス音と同じですね。

さらに!バスドラムだけでなくスティックでパッドを叩いた時も、パッドのスタンドから床に振動が伝わりドスドス鳴ります!

この低周波の振動は非常に強いエネルギーを持っており、数センチ程度の薄いゴムやフェルトのマット一枚では、その衝撃を吸収しきれません。

振動がマットを通り抜け、建物の構造体(床のコンクリートや木材)を直接揺らしてしまうのです。

これを「固体伝播音」と呼び、階下や隣の部屋では「ドスンドスン」という重低音として響いてしまいます。

本格的に振動を遮断するためには、床とドラムセットの間に「空気の層」を作り、物理的に接触を断つ(デカップリングする)という考え方が不可欠です。

ドラムセットが床に接していなければ振動音は伝わらないって感じです。

市販のマットだけでは、この「浮かせる」状態を作ることができないため、どうしても防音・防振の限界がきてしまうのです。

ディスクふにゃふにゃシステム(DFS)の仕組みとメリット

市販のマットでは解決できない「床への直接的な振動」を遮断するために、いにしえのDIYドラマーたちは試行錯誤を繰り返してきました。

そして…

たどり着いた答えが「ふにゃふにゃシステム」です。
このシステムの仕組みは、物理的な「浮き」を作ることにあります。

最大の特徴は、フィットネス用品として知られる「バランスディスク」を土台として活用する点にあります。

バランスディスクを使っているから、その名も「ディスクふにゃふにゃシステム」。

ドラムセットを乗せる合板などの台の下に、空気が入ったバランスディスクを複数配置することで、床とドラムセットを完全に分離(デカップリング)させます。

これにより、ペダルを踏んだ時の激しい衝撃エネルギーが空気の層で分散・吸収され、階下へ伝わる固体伝播音を劇的に低減させることができるのです。

かつては、バランスディスクではなくタイヤチューブを使っていました。その名も「タイヤふにゃふにゃシステム(TFS)」。これはマニアなドラマー達に愛用されていました。

さて、このシステムを導入するメリットは、主に以下の3点です。

  1. 圧倒的な防振性能
    厚手のマットや防振ゴムを重ねるよりも、はるかに高い防振効果を発揮します。私自身の検証でも、階下への響き方が劇的に変わることを確認しており、夜間でも周囲を気にせず練習に集中できる環境が手に入ります。
  2. 低コストで自作可能
    専門業者が施工するような防音床は非常に高額になりますが、このシステムはホームセンターで手に入る材料と、安価なバランスディスクだけで構築できます。予算を抑えつつ、プロレベルの対策が可能です。
  3. カスタマイズの自由度
    部屋のサイズや電子ドラムの形状に合わせて、土台の大きさを自由に設計できます。また、ディスクに入れる空気の量を調整することで、演奏時の揺れ具合や防振の強度を自分好みに微調整できるのも大きな利点です。

「電子ドラムを置きたいけれど、騒音トラブルが怖くて踏み出せない」という方は、ぜひDFSの自作を検討してみてください。

そんでもって、DFSの最大の弱点は「作るのに手間がかかる」…ということです。

しかし安心してください!

私のふにゃふにゃシステム自作の工程とレビューを記事にしていますので、何が必要でどんな工程かがイメージできると思います!

電子ドラムを手に入れたあなたへ:あとは練習あるのみ!上達の「ヒント」と「レッスン」

電子ドラムを購入して、自宅でいつでも叩ける環境が整うと、それだけで上達したような気分になり、ワクワクしますよね。しかし、実はここからが本当のスタートです。

電子ドラムは非常に便利なツールですが、一方で「生ドラムとの打感の違い」という課題もあります。

独学で練習を続けていると、電子ドラム特有の跳ね返りに慣れすぎてしまったり、音の強弱など叩く加減がわからない耳になってしまい、いざスタジオで生ドラムを叩いた時に「全然思った音が出せない」「とにかくブッ叩くだけの演奏になってしまう」といった壁にぶつかる方も少なくありません。

何よりも電子ドラムは電子音。生ドラムは本物のリアルなサウンド。この違いはでかい。

もしあなたが、「基礎から叩けるようになりたい」「変な癖をつけたくない」「かっこいいドラムを叩きたい!」と考えているなら、一度私のレッスンを受けてみることをおすすめします!

電子ドラムに関するよくある質問(FAQ)

Q1:マンションやアパートでも、苦情は来ませんか?

A:正直言うと、かなり厳しい!…と思います。
電子ドラムで最も問題になるのは、叩く音そのものではなく、ペダルを踏んだ時の振動が床を伝わって階下に響くことです。
生徒さんの中には電子ドラムを買った方もいます。その方は一軒家だったり、マンションでも1階の角部屋だったりします。
先に紹介したディスクふにゃふにゃシステム(DFS)のような、振動を物理的に遮断する対策をすれば振動音は気にしなくてよいかもしれませんが、アタック音はどうしてもポコポコ・パチパチ鳴ります。
壁が薄い建物だと厳しいかも?

Q2:安いモデル(5万円以下)でも上達できますか?

A:楽しむ分には十分役立ちます。ただし、安価なモデルは打面の感度が低かったり、強弱の表現(ダイナミクス)に限界があったりするため、練習には向いていないし、物足りなさを感じるかもしれません。
長く続けるつもりであれば、将来的な買い替えも視野に入れるか、最初から15万円前後のミドルクラスから検討するのがいいと思います。
あ、でも安いやつも「楽しむガジェット」と割り切って、ガッツリ練習は練習パッドで!というのであれば、全然オッケーですよ。

Q3:電子ドラムで練習していると、生ドラムが叩けなくなると聞きましたが本当ですか?

A:「電子ドラム」と「練習パッド」を併用すべき!…です。
電子ドラムで上達するのか?という問いに対する、私の答えは「やり方次第」なのです。
生徒さんで電子ドラムを買った方がいます。その方は電子ドラムで練習しまくっていて手足はよく動くようになっているけど、シンバルの叩き方が雑になりました…。

Q4:設置にはどのくらいのスペースが必要ですか?

A:一般的なセットであれば、2畳分ほどのスペースがあれば設置可能です。
しかーし!意外と盲点なのが「自分が座る分のスペースも結構必要」ってこと。電子ドラム本体は置けても自分が座った時に窮屈になったら意味がない。
最近は非常にコンパクトに折りたためるモデルも増えていますが、少し余裕を持ったスペースを確保するのが理想的です。

Q5:中古の電子ドラムはやめておいたほうがいいでしょうか?

A:電子ドラムはセンサーがすべて!そう考えるとセンサーの摩耗や劣化が命取りになります。
おまけにゴムやメッシュのパッド部分は消耗品。中古の場合、見た目は綺麗でもセンサーや内部の部材が劣化していたり、以前の持ち主の叩き癖で反応が悪くなっていたり(ある部分だけ反応が微妙とか)するリスクがあります。個人的には新品を買うのがおすすめですね〜。