今までMacBook Pro 2018を使っていました。
しかし、少々パワー不足を感じできたのでMacを買おうと決意!
「値上げ前に買っときゃよかった…」と涙目になりつつも、今後もさらにサイレント値上げをするかもしれないと思い、購入を決断しました。
ちなみに、買ったのは「24インチ M1 iMac」です。
「DMT用途でiMac? DTMならMac StudioかMacBookPro(M1 Pro)じゃない?」と思いますよね。
では「なぜiMacにしたのか?」という理由と葛藤?をメモします。
Contents
妻のひとこと「パソコン買ってもいいけど、かわいいやつじゃないと嫌」
iMacにした決定的な理由はこれ。
個人的な理由なので誰の参考にもならないけど…。
私は、パソコンを買いたい時は「パソコン欲しいな〜のオーラ」を振りまいて妻に気づいてもらう事から始まります。勝手に買うことができないのがお父さんの宿命ですね。そして、妻の稟議が通ってようやく購入の流れです。
今回も「パソコンそろそろ古くなったなぁ〜。もう4年も使ってるよぉ。そりゃ調子も悪くなるよな、ははは〜。」みたいな独り言をブツブツとつぶやき、わざとらしくAppleのホームページを毎日閲覧していました。
そんな妻から一言、
「パソコン買ってもいいけど、かわいいやつね。黒とかシルバーとか、いかにもパソコン!ってやつは嫌い」
はい、この一言で決まりました。
実は、24インチのM1 iMacが発売された時に、その広告をみて妻が「かわいいー」と言っていたのを鮮明に思い出したのです!
稟議を通すには今しかない!と思い、Appleのホームページを片手に
「いや、実はiMacを買おうと思っててさぁー。何色がいいかな?」
はい、無事に稟議が通りました。
「やっぱりiMacしかないっショ!」みたいな感じで即決です。
でも、そこに至るまでには、Mac Miniにするか、Mac Studioいっちゃう?、やっぱMacBook Proかな…とか悩んでいたので、何をどう悩んでいたのかを参考までにご紹介します。(たぶん、同じように日々葛藤している方も多いはず!)
Macを買い替えようと思った理由
基本的にMacの使用用途は主に
- DTM
- 動画編集(そんなに凝ったことはしていない)
- その他事務作業
という感じ。
事務作業については「MacBook Pro 2018」で全く問題なし。というかサブ機で使っている「MacBook Air mid2012」でも全然いける。
やっぱりストレスを感じるのがDTMと動画編集ですね。
DTM:トラックが増えると再生中に止まる。CPUが高負荷に耐えられない。
音源をたくさん使うと、再生の時にCPU負荷が高くなって「再生できない」問題が発生します。
トラックをフリーズをすれば再生できるので誤魔化しながら頑張ってたけど、フリーズするのが面倒くさいのですよ…。
DTM:プラグイン挿しまくると再生中に止まる。CPUが高負荷に耐えられない。
これまたCPUの負荷。ミックスの時にエフェクトプラグインを挿すと、かなりキチィー!
特にiZotope系。Neutronを各トラックに挿して最後にOzone…みたいなのは無理。
音源プラグイン(インストゥルメンツ)を使ってるとCPUが高負荷になるから、ミックスの時はMIDIデータをバウンスして全てオーディオデータでやってる。でも、色々エフェクトプラグインを挿すとそれでもCPUパワーがしんどい。
動画編集:再生がカクカクで酔う…
お次は動画編集のストレス。
動画編集はそれほど凝ったことはやっていないけど、再生する時にカクカクしてとにかく気持ちが悪い!
単純なカット編集なら許せる範囲だが、トランジションやテロップを入れようものならカックカク!
キャッシュ?(プロキシメディア?)や再生時の解像度など、色々と試行錯誤したけど、快適にはならず。せめて普通に見れるようになればいいけど、それも無理でした…。
「MacBook Pro 2018」はスペック的に動画編集はちょっと苦手なのかな?
MacBookじゃなくて据え置きデスクトップにした理由
「MacBookを使っていたのに、なぜデスクトップに?」という点ですが、ずばり「持ち運んで使うことは年に数回しかない」からです。
なんだかんだ、持ち歩いて作業はしなかった
2018年に買ったMacbook Pro。購入から4年、実際に持ち運んでゴリゴリに使ったのは数えるほどしかない。。。
そうなんです。結局は外でゴリゴリDTMやることが無かったのです。
まあ、これはライフスタイルやバンドでパソコンを使うか?などで大きく変わると思います。
少なくとも私は全然使わなかった。。。そもそも私はおウチ大好き派なので、用事が無いと外に出ないし、用事があってもすぐに家に帰りたくなるタイプです。
あと、iPadを持っている事も理由の一つかな?と思います。
ノートパソコンはバッテリーの寿命がある
4年経ったMacBookは、さすがにバッテリーがヘタってきます。
そう、ノートはバッテリーの劣化問題がつきまとう。修理しなきゃいけない時が訪れるってことです。
その点、デスクトップ型はバッテリー劣化の心配はない。
逆に、急な停電の時に大変な騒ぎになるかもしれないけどね。(雷が鳴ったら、Macはスリープじゃなくてシャットダウンしないと…)
MacBook Proの発熱問題
あとは、MacBook Proはクラムシェルモードで使用していました。ノートPCを空けておくと邪魔なので、仕方なくクラムシェル。
でも、そうすると高負荷の作業をすると「シュイーン!」というファンの音が…。そう、かなり熱くなります。夏場は小型扇風機でMacBookを冷やさないといけないくらい。
熱くなるってことは、パフォーマンスも100%発揮されない。
持ち運びができないデメリットは本当にあるのか
結局は、「持ち運ぶか」「持ち運ばないか」で全てが決まると思います。
私の場合、
- 外でがっつりDTMはしない
- スケッチ程度ならiPad(Korg GadgetやCubasis, Garage Band)で十分
- デモ程度のレコーディングならiPadでできるし
- ウェブ調べもの、メール、iPadで十分
- ブログ記事を書くのもiPad
- 記事に使う画像の加工やサムネイルを作ることもあるが、それもある程度iPadでできる(CanvaやAffinity Photo)。Macbook Air 2012でもいけるし。
強いて言えば、自慢のDTM環境が持ち出せないのがデメリットかな。
でも、現状はそんな事ないから、そういう状況が度々起こる人気者になった時に考えよう!って事で、デスクトップの方がいいじゃん!という結論になりました。
DTMなら「Mac Studio」か「M1 ProのMacBook Pro」じゃない?
DTMをする時に気にするのがメモリー容量ですよね。
「16GBだと心もとない。32GBは欲しいよね」という話はよく聞きます。
確かに、大容量のKontakt音源を立ち上げたりするとメモリーをごっそり持っていかれる気がします。
わかります、わかるんですが…。
お値段がちょっとお高いのよね
はい、これが最大の理由。
マジで「Mac Studio」か「M1 ProのMacBook Pro」を買っとけば、何の問題もなく大満足間違いなし!というのはわかっているのですが、Mac Studio(32GB, SSD 1TB)で30万円オーバー。MacBook Pro(32GB, SSD 1TB)に至っては35万円オーバーだとぉ!!
「さすがに、高くてちょっと買えない。」
「いや、ここでドドーンと買っておけばこの先5〜6年は余裕で使える!その投資だ!」
はい、この心の押し問答を何度繰り返したことか。。。
毎日、天使と悪魔がささやきつつける日々。
で、結局はどう納得したかというと、、、
今までが「16GB」で不便を感じなかった
今までMacBook Proを使っていましたが、それがメモリー「16GB」だったのです。
でもって、メモリー不足の事は気になりませんでした。
試しに、アクティビティモニターを見ながらトラックモリモリ、リッチな音源使いまくりのプロジェクトを動かしてみたのですが、メモリーがパツパツにはなるものの不便さは感じない。
少なくとも私の制作の範囲、持ってる音源などの範囲では…です。
って事で、現状では自分が持っている音源を使う範囲であれば「16GBでも大丈夫じゃない?」という結論に。というか、正直言ってここは妥協するしかありませんでした。
4年後に、また新しいの欲しくなるんじゃないの?
ドドーン!と買って長く使う…というのも考え方の一つですが、どうしても「新しいモノ好き」の性というか、数年で新しいものが欲しくなっちゃう気がします。
それこそ、「やっぱりノートパソコンが欲しいな」とか思うかもしれません。
そう考えると「今の時点で、コスパが一番いいやつ」を「つなぎで買う」というのが一番いいのでは?と考えました。…というか、そうやって自分を納得させました。
「Mac mini」と「iMac」どっちにするの?問題
「Mac Studio」と「M1 ProのMacBook Pro」は買わない(というか買えない)と踏ん切りをつけた所で、次の難関は「Mac mini」か「iMac」か問題です。
正直なところ、
- 外部モニターは持ってる
- キーボードもトラックパッドも持ってる
- さらにトラックボールを愛用している
という状況だったので、「Mac mini」が最有力候補でした。
モニターがあるのにiMacにする理由があまり無いのです。
正直「Mac mini」が最強だと思うんだけどね
コスパを考えると「Mac mini」が最強なんじゃないかな?と思います。リーズナブルな価格でスペックもM1だし。
特に、外付けモニターやキーボードを持っていたら「Mac mini買っとけ!」となるでしょう。
散々言い尽くされていますが、パソコンを初めて買う場合は全てが揃っている「iMac」が最強だと思います。というか、この24インチiMacは「はじめての人が買う入門機」をターゲットにしている気がしますよね。
それでも「iMac」が気になった理由
iMacにする理由が無いのはわかっています。わかっているけどiMacが気になっちゃう。
その理由として
- モニターの発色がきれい、性能が高い
- キーボードがTouch IDに対応したやつ
- マジックマウスは持っていない(でも、正直使わないからいらないかも?)
- カメラとマイクがついている
- スピーカーの音がいい(らしい)
- デザインがポップ(デザインに関しては賛否がわかれますが、個人的には好きです)
特にキーボードがTouch IDに対応しているのがいいですよね。普通に売っていますが2万円くらいする。
そして、今まではMacBookだったのでカメラとマイクは気にしたことなかったけど、よく考えるとデスクトップはカメラとマイクが別に必要になります。
「Mac Mini」を買った場合、WEB会議用のカメラとマイクが必要になるという事です。
スピーカーに関しても、外付けスピーカーにするといちいちスピーカーの電源入れたりするのが面倒くさいかも?とか思っちゃいました。
そう考えると、、、iMacって選択肢もアリなんじゃないの!?
「Mac mini」買った場合の良いこと悪いこと
私の中では「iMac」で気持ちが固まっています。ですが、最後の一押しという事で「Mac mini」を買ったらどんなよい事・悪い事があるのか?を一応考えておきます。
よい事は、ずばりコスパ。最小限の出費で抑えられる。これはでかい!
今までのモニターやキーボードを再利用できるし、無駄がないです。
というか「Mac mini最強」です。
では、悪いことはなにかあるか?というと、
- Touch IDに対応したキーボードが欲しくなる
- カメラとマイクが必要になる
- 外部スピーカーが必要になる
- デザインが地味(統一感がない)
と、こんな所でしょうか。
個人的には「統一感がない」というのが、一番気になる点かもしれません。全てが継ぎ足しの感じなので、Appleのドヤー!意識高いぜ!という雰囲気を演出できません。
逆に言えば、それしかMac miniのデメリットがない気もする…が、そこが重要だったりします。やっぱりApple製品を使うのであれば、その辺を重視して意識高い系おしゃれDTMerを目指していかないと。
「24インチ iMac」を買って良かったこと、気になったこと
なんだか話がまとまらないので、結論。
「結局 24インチiMacを買ったよ!」って事なのです。
理由は冒頭で話した通り「ポップな見た目のPCなら買ってよし」という妻のひとことがデカい。
という事で、最後に「実際に買ってみて感じた、ファーストインプレッション」をご紹介して終わりたいと思います。
「24インチ iMac」を買って良かったこと
- モニター(本体)、キーボードに統一感がある
- 移動が楽ちん(モニターと本体が一体型なので)
- 内蔵スピーカーは、やっぱりあると便利
- カメラ&マイクも一体型なのでzoomとか便利
- 画面が24インチでも小ささを感じない(多少は狭く感じるけどね)
はい、こんな感じです。
買ってみてわかったけど「一体型」の便利さを物凄く感じています。
基本的に、本体とマウス・キーボードの3点セットだけで全てが整う。
ちょっとデカくて重いiPadみたいなものです。それこそ、画面タッチやAppleペンシルが使えたらいいのに!と思います。
掃除する時、ちょっと場所を移動する時など、一体型だと便利ですよ。
あと、モニターの発色がきれいなのもポイント高いです。
iPhoneやiPadの画面を見た後にモニター見ても、違和感がないですね。
まあ、24インチなので「画面の狭さ・デスクトップスペース」が気になる人もいると思います。私も「デスクトップPCなんだから、もうちょいモニター広ければ!」と思うこともあります。
ずばり、これは「自分の目とモニターまでの距離」と「慣れ」かもしれません。
私は、24インチ iMacにしてからモニターの位置を少し手前にしました。
主観ではありますが、このiMacは自分に近い位置でカジュアルに使う事を想定しているのかな?と思います。
「24インチ iMac」の気になること
気になることも書いておきます。
まず最初に思ったのが
「カラーバリエーションはあるけど、背面なので自慢のカラーリングが全然見えない」です。
そう、カッコいいカラーリングが背面なのですよ。だから全然見えない。人目につかない…。
やっぱり、ダイニングとかに置いてカジュアルに使う端末なのかな?と感じます。
次に、「スピーカーの低音でかくね?」です。スピーカーの音質は十分いけてます。しかーし!低音寄りです。起動音なんかは「ドゥゥーン!!」と鳴って、正直うるさいかも。
これは、映画を見ることを想定したチューニングになってるのかな?スピーカーにEQがかけれたらいいのに…。あ、もしかしたらEQのアプリがあるかもね。
次に、「今まで使ってたモニターが余った」です。
これは最初から覚悟はしていましたが、やっぱり余った。そして勿体無いと思います。
デュアルモニターにしてもいいんだけどね。
あともう一つ。「性能面では想像通り」。
というか、想像を超えない、想像を超えた感動がない…という微妙な感じです。
劇的なスピードアップ・体感は正直ありません。
もちろん、モッサリも無いので快適に使えますが、新しいパソコンって「快適に使えるのが当たり前」のスタートラインから始まりますよね。
なので、「うお!これめっちゃ速くなってる!ヌルヌル!」みたいな驚きはないです。
普通に「うん、普通に快適に使える」くらいの感動しかありません。
…と、色々と書きましたが、気になる点はこれくらいしか思いつかない。それくらい「買ってよかった。あと4年は使えるかな」と思える製品だと思います。
そう、4年後のつなぎとして…というのがポイントではあります。
という事で、「Mac mini」「24インチiMac」どっちにしよう?と悩んでいる方の参考になれば。それでは!