恒例の「プラグインの使い方をマスターするぞ!」シリーズ。
今回は「チャンネル・ストリップ・プラグイン」の使い方を学習してみます。
個人的にチャンネル・ストリップのプラグインは大好きで、セールだったりすると意味もなく買っちゃいます。とくにPlugin Allianceのやつ。
色々持っているけど、「何かかっこいい!」「挿しておけばいい感じの音になってる(気がする)」という、完全にプラシーボ効果・気分だけ満足する系としての使い方になっています。
これじゃいかん!という事で、今回のテーマにしました。

そもそもチャンスト・プラグインは何なのか?何を目的に使うか?っていう初歩的なところから学んでいきます!
そこから!?って感じですが、本当に今まで何も知らず、「気分を高めるため」にしか使ってなかったのよ…。
いつものようにChatGPTにTutorial動画やYoutuberのレビューを学習させて、使い方をまとめてもらいました。
それでは、早速ChatGPT先生に講義をしてもらいましょう!
Contents
- 1 Channel Stripとは?その意味と基本機能を解説
- 2 Channel Stripを使う5つのメリット
- 3 初心者でも安心。Channel Stripが自信をくれる理由
- 4 チャンネルストリップの種類別|音の特徴と向いている用途
- 5 おすすめのChannel Stripプラグインとその特徴
- 6 Channel Stripを使うタイミングと挿す位置は?
- 7 チャンネルストリップのEQは「効き方」も「キャラ」も全然違う
- 8 コンプレッサーも全然違う!Neve/SSL/API/AMEKのキャラクター比較
- 9 よくある質問(FAQ)|Channel Stripの疑問をまとめて解決
- 10 まとめ|Channel Stripはプロの音へ近づくための最短ルート
Channel Stripとは?その意味と基本機能を解説
チャンネルストリップ(Channel Strip)とは、ミックス処理に必要なEQやコンプレッサー、ゲート、フィルターなどの機能が1つのプラグインに統合されたツールのことを指します。
もともとはアナログミキシングコンソールに搭載されていた各種プロセッサーの集まりであり、現在はその操作性や音質特性を再現したプラグイン版がDTM環境で広く活用されています。
特に、ミックス作業を効率化しながら音に統一感や質感を与えるため、プロから初心者まで幅広く支持されています。
この章では、チャンネルストリップの役割と構成、基本的な考え方をわかりやすく解説します。
EQ・コンプ・ゲートが1つにまとまった「音の整形ツール」
Channel Strip(チャンネルストリップ)とは、EQ(イコライザー)、コンプレッサー、ゲート、フィルターなど、音の基本処理を1つにまとめたプラグインやハードウェアを指します。
もともとはアナログミキシングコンソールの1チャンネル分の機能を模倣したもので、現在ではDTMやDAW環境でも頻繁に使われています。
音質を整えるうえで必要なツールが1つにまとまっているため、操作が直感的で時短にもつながります。
複数のプラグインを組み合わせなくても、チャンネルストリップ1つで音の補正・整音・ダイナミクス調整まで完了できることが、最大の魅力です。

「EQ, コンプ等が1つにまとまったやつ」ってのは、さすがに気づいていた。
でも、使いこなしてはいないし、キャラクターというか色付けとかがあるんだろうな。。。
アナログ卓を模したUIと信号フロー
チャンネルストリップのUI(ユーザーインターフェース)は、アナログミキサーのチャンネル部分を再現した縦長のレイアウトが基本です。
入力から出力までの信号の流れが一目でわかるようにデザインされており、音作りの工程を視覚的に把握しやすいのが特徴です。
たとえば、上から順に「フィルター → EQ → コンプレッサー → ゲート → フェーダー」という流れで配置されていることが多く、信号の順番を入れ替えられる機能を備えているプラグインもあります。
アナログ感を再現するため、サチュレーション回路やコンソール特有の色づけが加わることもあり、単なるエフェクトの集合体以上の「音のキャラクター形成ツール」としても活用されています。

そうそう!この順番(ルーティングっていうのかな?)が、わかりにくいのよね。
プラグインによってはシンプルで直感的なやつもあるけど、モノによってはよくわからんやつも多い。
代表的なチャンネルストリップの構成パーツとは?
一般的なチャンネルストリップには、複数のモジュール(処理パーツ)が組み込まれています。
まず「インプットゲイン」では、信号の入力レベルを調整し、適切なヘッドルームを確保します。
「フィルターセクション」では、不要な超低域や超高域をカットするためのハイパス・ローパスフィルターを使用します。
「EQセクション」は通常3〜4バンドで構成され、音の輪郭や抜け感を調整する役割を持ちます。
「ダイナミクスセクション」にはコンプレッサーやリミッター、ゲート、エキスパンダーなどがあり、音の大小のバランスやノイズ処理を行います。
「フェーダー(出力ボリューム)」や「メーター表示」「フェーズ切り替え」「モジュール順序変更」などの補助機能が用意されていることも多く、1つのプラグインで幅広い処理に対応できる点が特徴です。
Channel Stripを使う5つのメリット
チャンネルストリップは、単に複数のエフェクトを統合しただけのツールではありません。
使い方次第で、作業効率や音質の統一感、さらにはミックス全体のクオリティまでも向上させてくれる強力な武器となります。
ここでは、作曲家・エンジニアがChannel Stripを積極的に導入する「5つの明確なメリット」について解説します。
作業効率が大幅アップ。1つの画面で完結できる
チャンネルストリップ最大の利点のひとつが、「すべてが1画面で完結する」ということです。
EQ、コンプレッサー、ゲート、フィルター、プリゲインなどが1つのウィンドウ内にまとまっており、別々のプラグインを立ち上げる必要がありません。
これにより、マウス操作やプラグインの切り替えにかかる時間が激減し、音に集中できる環境が整います。
特に複数のトラックを同時に処理する場面では、この効率性がミックス全体のスピードと精度を高めてくれます。
選択肢が減ることで創造的な集中が保たれる
多くのミックス初心者が陥りやすいのが「プラグイン選びに時間をかけすぎること」です。
どのEQを使おうか、どのコンプが合うか――こうした判断の連続は、集中力を削ぎ、音のイメージをぼやけさせてしまいます。
チャンネルストリップは、ある意味で「選択肢を制限してくれるツール」です。
必要最小限のパラメーターで完結する設計により、直感的な判断と操作が可能になり、音楽的な発想に集中し続けることができます。
アナログライクな音質と統一感が得られる
多くのチャンネルストリップは、SSL、Neve、APIなど往年のアナログミキシングコンソールをエミュレートして作られています。
このため、単体で使っても自然な音のキャラクターが乗り、トラック全体に統一感と温かみをもたらします。
また、すべてのトラックに同一のチャンネルストリップを挿すことで、作品全体が“ひとつのコンソールで仕上げたような”まとまりあるサウンドに仕上がります。
これは市販の商業音源のような「プロっぽさ」を演出する上で大きな効果を発揮します。

チャンスト・プラグインを買うのは、個人的にはこの理由が大きい(というか、ほぼこの理由)。
「エミュレートしている」というか「それっぽい気分にさせてくれるロマン」があるからねぇ〜。
耳で判断する力が鍛えられる(視覚に頼らないEQ)
グラフィックEQやアナライザーを多用すると、つい視覚的な判断に頼りがちになります。
一方でチャンネルストリップのEQは、ほとんどがノブ操作によるパラメトリック形式であり、周波数も固定されているものが多く存在します。
この“見えないEQ”によって、ミキサーは耳だけを頼りに音の変化を判断し、より本質的なミックススキルが養われていきます。
感覚的に「いい音」に近づける力を育む上で、Channel Stripはとても有効なツールと言えるでしょう。

うーん、これは何のことかよくわからん!耳が鍛えられるってなんだ!?
まあ、たしかに視覚的に見ることに頼りがちだけど、最終的にはどんな時でも「音」を聞いて判断してるよね。
EQのかかり具合というか、EQの個性・キャラクターが特徴なんじゃないのかしら??
初心者でも安心。Channel Stripが自信をくれる理由
ミックスを始めたばかりの初心者にとって、「何を使えばよいか」「どう処理すればよいか」がわからず、手が止まってしまうことは珍しくありません。
そんなとき、Channel Stripは“選択肢をしぼりつつ、必要な機能を最初から全部見せてくれる”という安心感を提供してくれます。
EQ・コンプ・ゲート・フィルターなど、必要な処理がすべてひとつにまとまっているため、迷うことなく「音を整える作業」に集中できるのです。
ここでは、初心者がチャンネルストリップを使うことで得られる安心と、自信につながる理由を紹介します。
EQやコンプに迷わない「限定された選択肢」
初心者がまずつまずくのが、「どのEQやコンプレッサーを選べばいいのか」という判断です。
プラグインフォルダを開けば何十種類も並び、選択に時間がかかってしまうことも少なくありません。
しかしチャンネルストリップであれば、EQやコンプの選択肢はすでに決まっており、あとは使うだけです。
“良い音になる選択肢”が最初から用意されているため、安心して直感的な操作に集中することができます。
すべての機能が1画面に。流れを見失わない
チャンネルストリップの最大の特徴は、「EQ、コンプ、ゲート、フィルター、プリゲイン」が1つの画面内で完結していることです。
これにより、音がどの順番で処理されているのか、どのパートで音が変化しているのかが一目でわかります。
複数のプラグインを並べる必要がなく、初心者でも“信号の流れ”を把握しやすい構成になっているのです。
結果として、音作りの全体像を掴みやすくなり、自分で調整していく自信が育ちます。

まあ、確かにそうだけど。慣れるまでは「これ、どうやって使うんだ!?どうなってるの??」っていうことで手が止まってしまうのよね…。
結局、慣れて使いこなすと速いんだろうけど、個人的にはチャンストをマスターするよりは、他のプラグインをマスターする方を優先しちゃうのよね。
「とりあえず整う」プリセットの活用法
多くのチャンネルストリップには、用途別に用意されたプリセットが豊富に搭載されています。
たとえば「Lead Vocal」「Snare Punch」「Bass Tight」など、目的別の設定があらかじめ用意されており、ワンクリックで音が整うのが魅力です。
プリセットを出発点に、自分なりに微調整することで、耳を鍛えつつ自然と操作にも慣れていくことができます。
ゼロから音を作るのではなく、「良い音から始めて、少しずつ自分の色を加える」――それが初心者にとって非常に有効なアプローチです。
チャンネルストリップの種類別|音の特徴と向いている用途
チャンネルストリップは、実在したアナログミキサーのサウンドを再現しているものが多く、それぞれに個性的な“音のキャラクター”があります。
どれもEQやコンプレッサーの基本機能は同じですが、音の質感やニュアンスには明確な違いがあり、用途に応じて使い分けることで、より狙い通りのミックスが可能になります。
このセクションでは、代表的なチャンネルストリップの種類別に、音のイメージとおすすめの用途を紹介します。
直感的な擬音語で表現しているので、自分の好みに合うタイプを見つける参考にしてください。

これこれ!
この色付け・音のキャラクターが知りたかったのよ。
種類 | 音のイメージ | 向いている用途 | 代表プラグイン例 |
---|---|---|---|
Neve系 | ふわっ、しっとり。温かみのある質感 | ボーカル、アコースティック系全般 | – UAD Neve 88RS– Plugin Alliance bx_console Neve VXS– Waves Scheps 73– Acustica Audio Sand– Arturia Pre 1973 |
SSL系 | シャキッ、カリッ。明瞭で抜けが良い | ドラム、ポップス、バンド系全般 | – Waves SSL EV2– Waves CLA MixHub– UAD SSL 4000 E/G– Plugin Alliance bx_console SSL 4000 E/G– Slate FG-SSL |
API系 | バシッ!スパーン!パンチ感が強い | パーカッション、ロック、EDM | – UAD API Vision Channel Strip– Waves API 2500+550+560– Plugin Alliance bx_console API– Slate FG-401(API系) |
AMEK系 | キラキラ、スーッと広がる繊細系 | ストリングス、空間系、マスタリング | – Plugin Alliance AMEK 9099– Plugin Alliance AMEK 200– Brainworx bx_console AMEK |
オリジナル系 | “ちょうどいい”まとまりやすい音 | 汎用ミックス、初心者向け | – Slate Digital VMR(Virtual Mix Rack)– Softube Console 1 + British Class A– T-RackS Channel Strip– Toneboosters EQ4/BusToolbox– Tracktion Channel Strip |
補足
- UAD(Universal Audio)やWavesは実機再現に定評があり、中~上級者に人気です。
- Slate Digital VMRはモジュール形式で柔軟に組み替えができるため、初心者にもおすすめです。
- Softube Console 1はハードウェアコントローラーと連携可能で、直感的な操作が魅力です。
Neve系|ふわっ、しっとり大人っぽい音で歌モノに
Neve(ニーヴ)系のチャンネルストリップは、柔らかくて“ふわっ”と包み込むような質感が特徴です。
中域が自然に持ち上がり、輪郭を保ちつつも全体的に“しっとり大人っぽい”トーンに仕上がります。
女性ボーカルやバラード系、アコースティックなトラックと相性がよく、温かみと品のある音像が欲しい時におすすめです。
滑らかなコンプレッションとナチュラルなEQカーブもあり、初心者でも扱いやすいのも魅力です。
プラグイン名 | メーカー | 特徴 |
---|---|---|
Neve 88RS Channel Strip | UAD | 実機88RSを忠実再現。スムーズで音楽的なEQと自然なコンプ感が魅力。プロ使用率も高い。 |
bx_console Neve VXS | Plugin Alliance | Brainworxによるモデリング。TMT技術によるチャンネルごとの個体差でアナログ感を再現。 |
Waves Scheps 73 | Waves | Neve 1073ベース。温かみあるサウンドと簡潔な操作感。EQの効きが音楽的で心地よい。 |
Arturia Pre 1973 | Arturia | 1073系の前段プリアンプ再現。軽量かつ倍音の質感が豊か。価格帯も手頃。 |
Acustica Audio Sand | Acustica | 複数のアナログ機材を融合。1176風コンプや多段EQを内包。重めだが音は極上。 |
しっとりした倍音感や中低域の厚み、声の“にじみ”を自然に持ち上げたいときはNeve系の出番です。
とくに「ボーカルが浮かないけど前に出る」ようなミックスを目指す方には、一度試す価値があります。
SSL系|シャキッ、カリッと抜ける。ドラムやポップスに
SSL(Solid State Logic)系は“シャキッ”としたアタック感、“カリッ”とした高域の抜けが魅力です。
音がタイトにまとまり、ミックス全体に“プロっぽさ”を加えてくれます。
特にキックやスネア、ハイハットなどのドラムパートや、パンチのあるポップス・ロック系のサウンドに適しています。
EQやコンプの効きも鋭く、トラックに力強さと存在感を加えたい時に重宝するでしょう。
プラグイン名 | メーカー | 特徴 |
---|---|---|
SSL 4000 E Channel Strip | UAD | 実機SSL 4000 Eを高精度に再現。パンチのあるEQとダーティな質感が魅力。 |
SSL EV2 Channel | Waves | SSL公式ライセンス。新EQカーブ搭載で中域の抜けが格段に向上。GUIもリニューアル。 |
bx_console SSL 4000 E/G | Plugin Alliance | BrainworxのTMT技術による“チャンネルごとの差”を再現。アナログ感が豊か。 |
CLA MixHub | Waves | Chris Lord-Alge監修。最大64chをバンク管理でき、視認性と操作性が高い。 |
FG-SSL | Slate Digital | VMRモジュールの一部。定番サウンドながら、柔らかさもあり扱いやすい。 |
SSL系は、音の輪郭をハッキリと出したい時、ミックスの中で埋もれがちなトラックに明瞭さを加えたい時に真価を発揮します。
派手すぎず上品な「パキッと感」が欲しいなら、まずはSSLを試してみてください。
API系|バシッ!スパーン!と弾けるパーカッシブな音に
API系のチャンネルストリップは、“バシッ!”と切れ味があり、“スパーン!”と弾けるような明瞭なサウンドが特徴です。
中低域に太さがありつつも、アタックが際立ち、エッジの効いた音作りが得意です。
ギター、ドラム、ベースなど、リズムを担うパートに特に向いており、ロックやファンクなどの“ノリ”を大事にするジャンルと好相性です。
API特有のEQは、少しクセがありますが、それが音に個性を与える要素にもなります。
プラグイン名 | メーカー | 特徴 |
---|---|---|
API Vision Channel Strip | UAD | APIの代表モデルを1本に統合。タイトなコンプと押し出しの強いEQが魅力。 |
bx_console API | Plugin Alliance | TMT技術による自然な個体差とAPI独特の硬質なトーンを再現。低域の締まりが心地良い。 |
Waves API Collection(550A/560/2500) | Waves | EQとバスコンプの名機をバンドル。音圧と輪郭を同時に得られる。 |
Slate FG-401 / FG-73 + Custom EQ | Slate Digital | API風サウンドを複数のモジュールで再現。組み合わせ次第で柔軟に対応可能。 |
Lindell Audio 50 Series | Plugin Alliance | API 500シリーズの雰囲気を持つビンテージ志向の設計。ミドルの張り出しが特徴。 |
API系は、音に“スピード感”や“押し出し”を加えたい時に非常に重宝します。
バンド系ミックスや、リズムセクションの存在感を強調したい場面で、その弾ける音像が即戦力になります。
AMEK系|キラキラ、スーッと広がる繊細系サウンド
AMEK(アメック)系は、“キラキラ”した高域と、“スーッ”と伸びる空間的な広がりが特徴です。
デジタル時代に合わせて設計されたクリーンかつ高解像度なサウンドで、クラシック、アンビエント、映画音楽など、細かい表現が求められるジャンルで真価を発揮します。
細かく調整可能なパラメーターが多いため、中級者以上におすすめですが、音の“透明感”を求めるなら一度は試したいモデルです。
プラグイン名 | メーカー | 特徴 |
---|---|---|
AMEK 9099 | Plugin Alliance | Rupert Neve設計の高級卓をモデリング。広帯域で解像度が高く、ミックスにもマスタリングにも対応可能。 |
AMEK 200 | Plugin Alliance | 精密で滑らかなEQカーブ。中高域の持ち上げが自然で繊細。女性ボーカルやストリングスに最適。 |
bx_console AMEK | Plugin Alliance | TMT技術搭載。AMEK特有の空気感をデジタルでリアルに再現。ミックスの空間表現に強い。 |
Acustica Audio Azure | Acustica Audio | 実機AMEKを含むハイエンドコンソールをサンプリング。超高精度の音像とエア感が得られる。 |
Heritage Channel | Black Rooster Audio | Neve/AMEKに着想を得た独自設計。上質な倍音と滑らかなサウンドが特徴。 |
AMEK系は、派手さよりも「自然な高品位さ」が求められる場面で強さを発揮します。
特にミックス後半やバス処理、マスタリング工程で「余白のある音」を仕上げたい時に重宝されます。
オリジナル系|“ちょうどいい”音がすぐ作れる万能タイプ
最近は、特定のアナログ機材に縛られず、現代の音楽制作に最適化された“オリジナル設計”のチャンネルストリップも増えてきています。
これらは、必要な機能をコンパクトにまとめつつ、“ちょうどいい音”がすぐに作れるのが魅力です。
ジャンルを選ばず、ボーカルからドラム、シンセ、FXまで幅広く使える万能型が多く、初心者〜中級者にとって非常に実用的です。
とくにWaves CLA MixHubのような“バケットビュー”機能付きのものは、視認性も高く効率的なミックスが可能になります。
プラグイン名 | メーカー | 特徴 |
---|---|---|
Virtual Mix Rack(VMR) | Slate Digital | モジュールを自由に組み替えて、自分だけのストリップを構築可能。SSL、Neve、API風も網羅。 |
Softube Console 1(+ British Class A / Fader) | Softube | ハードウェア連携可能。直感的な操作性と高品位なサウンドが両立。 |
T-RackS Channel Strip | IK Multimedia | 複数の名機モデルを1画面で管理。視認性が高く、初心者でも安心して使える。 |
BusToolbox / EQ4 | Toneboosters | 軽量かつ機能的。ニュートラルな音質で、素早くバランスを整えたい時に便利。 |
Tracktion Channel Strip | Tracktion | 無駄を削ぎ落としたデザイン。初心者でも迷わず扱えるミニマル設計。 |
オリジナル系は「迷いたくない」「サッと整えたい」というニーズに応えてくれる存在です。
作曲段階の仮整音から本番ミックスまで、さまざまなシーンで“ちょうどよく効く”優等生タイプとして活躍します。
おすすめのChannel Stripプラグインとその特徴
チャンネルストリッププラグインは、各メーカーごとに音質や機能性に個性があります。
選ぶ基準としては、「どのアナログ機材を再現しているか」「操作性」「価格帯」「他プラグインとの連携性」などがポイントになります。
ここでは定番から個性派まで、信頼性の高いおすすめプラグインをピックアップし、それぞれの特徴と向いているユーザー層を紹介します。
自分の制作スタイルや好みに合わせて、最適な一本を選ぶ参考にしてください。

ChatGPTのおすすめなので、参考程度に。
Waves|安価で定番。CLA MixHubやSSL EV2
Wavesは、コストパフォーマンスに優れたプラグインを多数展開しており、チャンネルストリップもその例外ではありません。
特に「CLA MixHub」は、Chris Lord-AlgeのSSL 4000をベースにしており、8chバケットビューで複数トラックを一括操作できる独自機能が魅力です。
「SSL EV2」も高解像度で音抜けが良く、定番のロック〜ポップスに最適です。
セール時は非常に安く購入できるため、初心者にも導入しやすいブランドです。
UAD|本格志向。Neve、API、SSLが揃う
Universal Audio(UAD)は、実機に限りなく近い音質再現で定評があります。
Neve 88RS、API Vision、SSL 4000など、スタジオ定番のコンソールを忠実に再現したチャンネルストリップを提供しており、プロの現場でも使用されています。
特にアナログ感のあるサチュレーションや、信号フローの再現度はトップクラスです。
高価ですが、本格的なアナログミックスを目指す人には価値のある投資といえるでしょう。
Plugin Alliance|bx_consoleシリーズは音の深みが違う
Plugin Allianceの「bx_console」シリーズは、各チャンネルに異なる回路モデルを割り当てる“TMT(Tolerance Modeling Technology)”が大きな特長です。
これは、実機の微細な個体差をモデリングすることで、より立体的で自然なステレオ感や奥行きを再現しています。
Neve VXS、SSL 9000J、AMEK 9099など、ややマニアックな機種を含むラインナップも魅力です。
中級者〜上級者のミックスで、空間表現にこだわる人におすすめです。
Slate Digital|VMRは柔軟性が高く初心者にも◎
Slate Digitalの「VMR(Virtual Mix Rack)」は、複数のモジュールを自由に組み合わせられるラック形式のプラグインです。
EQやコンプレッサーだけでなく、サチュレーションやゲートも含まれており、ユーザーの好みに合わせて“自作チャンネルストリップ”のように構成できます。
インターフェースも直感的で、初心者でも安心して扱えます。
サブスクリプション形式で常に最新プラグインを使えるのも特徴です。
Softube/IKなど、個性派もチェックしておきたい
SoftubeやIK Multimediaといったメーカーも、個性的なチャンネルストリップをリリースしています。
Softubeの「British Class A」や「Console 1」シリーズは、実機さながらのサウンドと操作感を持ち、特にアナログライクなミックスを求める人に人気です。
IK Multimediaの「T-RackS」シリーズも、レトロな見た目と柔らかな音質が特徴で、ビンテージ志向のユーザーに支持されています。
メジャーどころに飽きた人は、こうした“通好み”の選択肢も試してみるとよいでしょう。
Channel Stripを使うタイミングと挿す位置は?
Channel Stripプラグインは、どのタイミングでどう使うかによって効果が変わります。
万能なツールである反面、適切な位置に挿さないと本来の性能を活かしきれないこともあります。
ここでは、作曲・アレンジ中からミックス、さらにはグループバスへの活用まで、目的別に最適な使用タイミングと挿し位置を解説します。
併用する他のプラグインとの関係性にも注意しながら、柔軟に使いこなしていきましょう。

これも知りたかった。
「作曲の度のタイミングで挿すの?」ってのは気になる所。トラック追加したらとりあえず挿しちゃうって話も聞くし、ミックスの時にって話も聞くし。。。
作曲中の仮整音に最適。インスピレーションが切れない
アイデアを練っている段階で、Channel Stripを軽く挿すのは非常に有効です。
EQやコンプ、ゲートを最小限にかけるだけでも、音が「それっぽく」整い、イメージを掴みやすくなります。
作曲やアレンジの流れを止めずにインスピレーションを保つためにも、プリセットでざっくり整える使い方はおすすめです。
ミックス段階で細かく処理する前の「下地」として活用するイメージです。

なるほど、とりあえず音の方向性を決める時に挿しちゃうのもいいね。
中段で使って加工音をまとめるのもアリ
歪みやエフェクトを多用したトラックの場合、その後段にChannel Stripを挿すことで、音の輪郭を整えたり、過剰なピークを処理できます。
たとえば「歪ませたギターにコンプを軽くかけてダイナミクスを整える」「空間系エフェクトのあとでEQを調整する」といった使い方です。
これは“後処理”的な役割ですが、加工された音を再びミックスしやすくするための手段として効果的です。
中段に挿すことで、音の再整理や接着剤のような役割を果たします。

おぉ、1段目に挿すものと思ってたけど、中段に挿す方法もあるのか。
バス/グループに使って質感を統一する方法
ドラムバスやボーカルグループなど、複数トラックをまとめたバスにChannel Stripを使うことで、全体の質感やトーンを整えることができます。
特にアナログエミュレーション系のチャンネルストリップは、倍音やサチュレーションを加えることで、バラバラだった音に一体感を与えます。
この用途では、EQやコンプを控えめに使い、軽く“のせる”くらいが効果的です。
1つの音楽的なまとまりとして、聴き手に自然に伝えるための鍵となります。
基本は最初段。最終段に挿すなら要注意点も
Channel Stripは、基本的にはトラックの最初段(インサートの1番上)に挿して使うのが一般的です。
これは、EQやコンプによって音の基礎的な形を整えたいという意図からです。
ただし、どうしても後段に入れたい場合(例えば他のプラグインで先に加工を加える場合など)は、音質変化が重なって過剰にならないよう注意が必要です。
最終段に挿す場合は、音量・位相・倍音に敏感になり、必ず耳で丁寧にチェックしましょう。

基本は1段目に挿して、音の基本の方向性を整える感じね。
チャンネルストリップのEQは「効き方」も「キャラ」も全然違う
チャンネルストリップに搭載されているEQは、ただ周波数を上げ下げするだけのツールではありません。
メーカーや回路設計によって、「どんな風に音が変わるか」「変化がどのくらい自然か」「どれほど色が付くか」などが大きく異なります。
ここでは、代表的なストリップごとのEQの傾向を比較し、選ぶ際の指針になるよう整理して解説します。
種類 | 効き方の傾向 | 色付けの特徴 | 向いている処理 |
---|---|---|---|
SSL系 | シャープで即効性がある | 明瞭・輪郭が立つ | 中域の押し出し、パーカッシブな処理 |
Neve系 | 緩やかで音楽的、ふんわり持ち上がる | 温かみ・中低域に厚み | ボーカル・アコースティック楽器 |
API系 | ピンポイントでバシッと効く | パンチ感・中域が強調される | ドラム・ギター・ベース |
AMEK系 | 滑らかで高域のブーストが自然 | 空気感・透明感・キラキラ感 | ストリングス・女性Vo・マスタリング系 |
オリジナル系 | 中立的でナチュラル、扱いやすい | 色付け少なめ | 仮ミックス・バランス調整 |

このEQの特性が楽しめるようになると、上級者って感じがするね。
SSL系のEQ|シャキッと輪郭が立つ。中域の押し出しが得意
SSLのEQは、非常に反応が早く、効きがシャープです。
特に中域〜高域の扱いやすさが特徴で、ボーカルやスネアなどに「前に出てくる存在感」を与えるのが得意です。
アナライザーに頼らなくても、耳だけで直感的に調整しやすい「効きのよさ」があり、音が濁らずすっきりと仕上がります。
Neve系のEQ|ふわっと持ち上がる。自然な太さと丸み
NeveのEQは、スロープが緩やかで、帯域全体がふわっと膨らむように変化します。
特に中低域に優しく厚みが出て、ボーカルやアコースティック楽器の“あたたかみ”を引き出します。
ブーストしても音がきつくならず、マイルドな倍音を自然に加える「音楽的な効き方」が特徴です。
API系のEQ|ガツン!と一発で輪郭が出る攻撃的なEQ
APIのEQは、カーブが鋭く、少し触っただけで音がバシッと反応します。
特に中域の“押し出し”が強く、ドラム、ギター、ベースなどのパーカッシブな音に最適です。
パンチ感を足したい時や、ミックス内で埋もれがちな音を引き出したい時に真価を発揮します。
AMEK系のEQ|スーッと抜ける。繊細で透明な高域処理が得意
AMEK系は、高域の扱いに特化したEQです。
ほんの少しのブーストで空気感が加わり、ボーカルやストリングスの透明度を引き上げることができます。
「キラキラ」「ツヤっぽい」「スーッと抜ける」といった表現がしっくりくる、ナチュラルで上品な効き方が魅力です。
オリジナル系のEQ|色付け少なめ。整音と効率の良さが武器
オリジナル系に搭載されるEQは、実機の個性よりも「扱いやすさ」と「バランス感」が重視されています。
周波数カーブも中立で、音を壊さずに自然に整えることが可能です。
初心者や仮ミックス、スピード重視の現場では、派手さより“ちょうどいい”処理ができるこの系統が活躍します。
コンプレッサーも全然違う!Neve/SSL/API/AMEKのキャラクター比較
チャンネルストリップの個性は、EQだけでなくコンプレッサーの回路と設計思想によっても大きく左右されます。
ここでは、Neve/SSL/API/AMEKの4大系統に搭載されているコンプレッサーのキャラクターを比較しながら、音の変化・適した用途を解説します。
系統 | 音のかかり方 | 質感・音色の特徴 | 向いている用途 |
---|---|---|---|
Neve系 | やわらかく自然 | 中低域がふっくら、しっとり | バラード系Vo、アコースティック、ストリングス |
SSL系 | タイトで素早く正確 | 明瞭、パンチ感、グルー感 | ドラム、ベース、バス処理 |
API系 | パンチがあり瞬発力が強い | 中域が前に出る、音が抜ける | ギター、スネア、パーカッシブ素材 |
AMEK系 | 滑らかでナチュラル | 透明感、空間を保つ上品な圧縮 | ストリングス、女性Vo、マスタリング |

一概には言えないかもしれないけど、あくまで参考ってことで。
Neve系|自然に包み込む“あたたかい圧縮感”
Neveストリップに搭載されるコンプは、やわらかく滑らかなかかり方が特徴です。
反応はそれほど速くないものの、ピークを優しく包み込むように押さえ、音にしっとりとした質感と中低域の安定感を与えます。
特徴:
- アタックはやや遅めで自然
- 音の芯を保ったままなめらかに圧縮
- 倍音が豊かで、音に丸みが加わる
向いている用途:
- ボーカル全般(特にバラード系)
- ピアノ、ストリングスなどアコースティック楽器
- ナチュラルなコンプレッションを求める場面
SSL系|スピード感とパンチを両立。現代的な“締まり”を生む
SSLストリップのコンプレッサーは、VCA方式らしい速いレスポンスとタイトな制御力が持ち味です。
音をガッツリ前に出しつつも、音像を乱さず整えるため、ドラムやベースなどの下支えに最適です。
特徴:
- アタックとリリースの幅が広く汎用性が高い
- パンチを出しつつも自然に収まる
- スネアやキックの「輪郭出し」に強い
向いている用途:
- ドラム全般、特にスネア・キック
- ベース、リズム楽器のタイミング補正
- バスコンプ用途(グルー感を出す)
API系|アタック強め、トーン太め。抜けと押し出しが抜群
APIのチャンネルストリップに搭載されるコンプは、中域が前に出て、瞬発力のある圧縮が得意です。
FETコンプ的な特徴を持ちつつ、APIらしい太さと力強さもあるため、音を「押し出す」ための武器になります。
特徴:
- 瞬発力があり、トランジェントを強調
- ミッドのパンチが強く、音が前に出る
- EQとの相乗効果で“スパーン”と抜ける音に
向いている用途:
- ギター、タム、スネアなどのアタック系素材
- ロック系ボーカル
- パーカッシブなリズム処理全般
AMEK系|滑らかで品のある仕上がり。空間を壊さず整える
AMEKチャンネルストリップのコンプレッサーは、ハイエンド志向の丁寧な設計で、音のダイナミクスを破綻させずに整えるのが得意です。
パンチ感よりも透明感と空気感を保つ圧縮で、マスタリングや高品位なストリングス処理などに向いています。
特徴:
- 滑らかでナチュラルなリダクション
- 高域の空気感を保ちやすい
- 音場を壊さず、空間ごと整える印象
向いている用途:
- ストリングスや女性ボーカルの質感整理
- シネマティック/クラシック向けミックス
- ミックスバスやマスタリング用途
このように、コンプレッサーも“回路の性格”で選ぶ時代です。
単に「音量を揃えるための道具」としてではなく、「音をどう魅せたいか?」に応じてNeve/SSL/API/AMEKの中から最適な1本を選びましょう。
よくある質問(FAQ)|Channel Stripの疑問をまとめて解決

個人的に気になること・疑問を色々聞いてみました!
Channel Stripは便利そうだけど、本当に使いこなせるのか不安という方も多いはずです。
ここでは、初めて使う人が特に感じやすい疑問に対して、丁寧にお答えしていきます。
実際の使用シーンを想定しながら解説しているので、導入前の参考にしてみてください。
Q1. Channel Stripはどのトラックにも使うべき?
基本的には、ボーカルやドラム、ベースなど「ミックスの中核を担うトラック」に使うと効果的です。
ただし、すべてのトラックに使わなければならないというわけではありません。
たとえば、サブ的なパーカッションや補助的なFXトラックには、シンプルなEQだけで十分なケースもあります。
Channel Stripは処理の一括管理がしやすいので、バスやグループチャンネルでの活用もおすすめです。
無理に全トラックへ適用するのではなく、音作りの中心となるパートに優先的に導入すると良いでしょう。
Q2. プラグインをたくさん持っているけど、Channel Stripを使う意味ある?
あります。
むしろ、プラグインを多く持っている方ほど、Channel Stripの「選択肢を減らしてくれるメリット」が活きてきます。
ミックス中にあれこれ悩まず、音作りに集中できる環境を整えてくれるのがChannel Stripの強みです。
また、1つのプラグインでEQ・コンプ・ゲートをまとめて管理できるため、プロジェクトの軽量化や視認性の向上にもつながります。
使い慣れたプラグインと併用して、用途に応じてChannel Stripを取り入れるのが理想的です。
Q3. Channel Stripの音はどれも似ている?メーカーごとに違いはある?
音のキャラクターには明確な違いがあります。
たとえば、Neve系はしっとりとした暖かみ、SSL系はシャープで抜けの良い音、API系はパンチ感のある力強い音が特徴です。
同じSSLでもWavesとUADでは微妙にニュアンスが異なり、メーカーごとの音作りの哲学が反映されています。
用途や楽器のジャンルによって、適したChannel Stripを選ぶことで、よりプロフェッショナルな仕上がりになります。
まずは2〜3種類を比べて、自分の好みに合うものを見つけるのがおすすめです。
Q4. チャンネルストリップと単体プラグイン、どう使い分ければいい?
基本的な音作りにはチャンネルストリップが適しており、EQ・コンプ・ゲートといった処理をまとめて管理できます。
一方で、より細かいコントロールが必要な場面や、特定の音作りに特化したサウンドを追求したい時は、単体プラグインの出番です。
たとえば「もっと透明感のあるEQが欲しい」「ヴィンテージ風のリバーブを加えたい」など、目的が明確な場合は単体プラグインで補完しましょう。
チャンネルストリップを“基礎整音の軸”として使い、必要に応じてプラスαで個別プラグインを加えるのが理想的な使い分けです。
Q5. チャンネルストリップを使うべきなのはどんな時?
ミックス全体のバランスを整えたい時、あるいは各トラックの基本処理(EQ・コンプ・ゲート)を効率的に進めたい時に最適です。
特にドラム・ボーカル・ベースなど、ミックスの中心となるトラックに挿すと、統一感が出しやすくなります。
また、グループバスに挿して全体の質感をまとめる際にも重宝します。
作曲中の仮ミックスにも向いており、プリセット活用でスピーディな整音が可能です。
Q6. チャンネルストリップを使わない方がよいのはどんな時?
特殊な音作りをしたい時や、すでに加工済みのトラックに細かい調整を加えたい場合は、単体プラグインの方が柔軟です。
たとえば「アナログテープの質感を強調したい」「中域だけを繊細にブーストしたい」など、目的が明確であれば、専用のEQやコンプを使う方が適しています。
また、プロジェクト全体のCPU負荷が高い場合や、すでにほかのプラグインが多数使われているトラックには無理に追加しない方がよいこともあります。
Q7. Channel Stripを使うと重くなる?
製品によって異なりますが、一般的にアナログエミュレーション系のChannel StripはそれなりにCPU負荷があります。
とくにUADやPlugin Allianceのような高精度なモデルは、1トラックごとに挿すとセッションが重くなることがあります。
そのため、全トラックに挿すのではなく、重要なトラックやバスに絞って使うのが現実的です。
WavesやSlate Digitalなど比較的軽量なモデルを選ぶのも、ひとつの対策になります。
Q8. DAW付属のチャンネルストリップでも充分?
DAWに標準搭載されているチャンネルストリップも、十分に実用的です。
特にStudio OneやCubase、Logic Proなどには、使いやすく音質も良好なチャンネルストリップが含まれており、基本的な整音にはまったく問題ありません。
ただし、ヴィンテージ機材のキャラクターを再現した“音の色気”や“倍音の質感”を求める場合は、サードパーティ製に分があります。
まずは付属のものをしっかり使いこなしてから、必要に応じて追加導入するのがよいでしょう。
まとめ|Channel Stripはプロの音へ近づくための最短ルート
EQ・コンプ・ゲートなどの基本処理を、1つのプラグインで完結させられるChannel Strip。
それは、音作りにおいての「迷い」を減らし、クリアな判断を助けてくれるツールでもあります。
プロが当たり前に使っている理由は、操作効率だけでなく、音質と一貫性を同時に手に入れられるからです。
まだ使ったことがない方も、この機会に「最短距離でプロっぽい音に近づく」選択肢として検討してみてください。
あれこれ挿すより、「1つで完結」の安心感
プラグインを何種類も立ち上げて、それぞれの設定を追いかけるのは、意外とストレスになります。
Channel Stripであれば、必要な機能が一画面にまとまっており、音の流れを俯瞰しながら調整することが可能です。
視線も思考も分散せず、ミックス作業に一貫性が生まれます。
何より、直感的に「音を整える」ことに集中できるのが最大の安心感です。
種類と用途を知れば、音の方向性がすぐに見える
Neve、SSL、API、AMEKなど、各Channel Stripには“性格”があります。
「ふわっと柔らかく仕上げたいならNeve」「パキッと輪郭を出したいならSSL」など、種類と向いている用途を知っておけば、音の方向性が迷わず決まります。
これは、EQやコンプの細かい設定をいじる前に「まず雰囲気を決める」近道でもあります。
色彩の違う筆を持つように、シーンに合った1本を選ぶだけで音楽の世界観が固まっていくのです。
迷っているなら、まずSSLとNeveを試してみよう
最初の一本としておすすめなのは、汎用性が高く使い方もシンプルなSSLと、温かみがあり歌モノに強いNeve系です。
SSLはドラムやポップスに合いやすく、シャープな音像を簡単に作れます。
Neveはボーカルやアコースティック系にしっとりと馴染み、豊かな倍音で厚みを加えてくれます。
この2つを触り比べることで、自分の「好きな音の傾向」も見えてくるはずです。
最初は深く考えすぎず、プリセットから試すだけでも大きな一歩になります。

はい。調査は以上になります!
意味はわかったけど、使いこなすのは経験が必要だね。
あと、やっぱり個別にチャンスト・プラグインの使い方を知っておかないと、挿したあとに「で、どうすりゃいいんだ?」と途方にくれそう。
「1つマスターすれば、あとはどれも同じ要領でいける」と思うから、とりあえず好きなやつをマスターしてみようかな。
とりあえず、プラグインは安くなるセールを狙うべし!定価で買うと超高い!(ほぼ二重価格よね)

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“鼓(コ)と音(ネ)”です。ドラマーです。
ドラマーだって曲を作りたい!そんなDTM初心者が試行錯誤で曲作りに挑戦&苦戦してます。そこで学んだ事、物欲&散財の様子、DTM関連のおすすめレビューなど、奮闘模様をご覧くださいませ。
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