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ブラックフライデーで買った「FX Collection5」の元を取るために始めた、恒例の「プラグインの使い方をマスターするぞ!」シリーズ。

今回は「プリアンプ・プラグイン」の使い方をガッツリ調べてみました。

Arturiaの3種のPreampプラグイン(1973-Pre/TridA-Pre/V76-Pre)がありますが、何をどう使ったら良いか?そもそもプリアンプのプラグインって使うべき者なの?…という初心者のギモンを調べてみました。

いつものようにChatGPTにArturia公式のTutorial動画やYoutuberのレビューを学習させて、使い方をまとめてもらいました。

コとネ

ブログ・エッセイの口調で書いてもらったので、1人称が「ぼく」になってたりします。ぼく=ChatGPTのことです。

それでは、早速ChatGPT先生に講義をしてもらいましょう!

Contents

Arturiaの3つのプリアンプは“ただのエミュレーション”ではない

世の中には「これ、◯◯の名機を再現しました」っていうプラグイン、けっこう多いですよね。

でも、その多くは“音っぽさ”が似ているだけで、実際にミックスで使ってみると「うーん……なんか違うな」って感じることがよくあります。

その点、ArturiaのFX Collectionに入っている3つのプリアンプ、これはちょっと別格なんです。

1973-Pre、TridA-Pre、V76-Pre。

どれも実在した超有名なアナログ機材がモデルで、ただの雰囲気じゃなくて「音の出方」や「倍音のつき方」まで丁寧に再現されています。

DAWでミックスしていて、何か物足りないなと感じたとき。

この3本を挿すと、音がふっと立ち上がる感覚があります。

一見地味な変化かもしれないけど、その“ちょっとした違い”が、ミックス全体の印象を変えてくれるんです。

プラグイン名元になった実機主な特徴
1973-PreNeve 1073中域の押し出し・パンチ感。3バンドEQ+トランス切替。
TridA-PreTrident A-Range独特なEQカーブ。空気感や高域の開放感が特徴。
V76-PreTelefunken V76真空管の柔らかさ。挿すだけでローが太くなる。

Neve、Trident、TelefunkenをDAW上に再現する意義

1973-PreはNeve 1073、TridA-PreはTrident A-Range、V76-PreはTelefunkenのV76。

どれもレコーディングスタジオではおなじみの、レジェンド級のプリアンプです。

たとえば、

  • Neveなら、ロックやポップスの中で“前に出てくる音”。
  • Tridentなら、高域の開放感やEQで空気をコントロールする感覚。
  • V76なら、真空管ならではの太くて滑らかなローエンド。

こういった“音の味”は、EQやコンプだけではなかなか作れないんですよね。

Arturiaは、そういう「音の振る舞い方」までちゃんとモデリングしています。

挿した瞬間にちょっとした太さが出る、倍音がにじむ、音が自然に馴染む。

そういう実機ならではの反応を、DAWの中でも感じられるようになっているのがポイントです。

なぜ“3本セット”で展開するのか?音の個性と用途に注目

この3つのプリアンプ、見た目も音のキャラクターもぜんぶ違います。

でも、バラバラに使うんじゃなくて、あえてセットで持っておくと強いんです。

たとえば、ドラムにはNeveでパンチを出して、ギターにはTridentで抜け感を足して、ベースにはV76で低域の厚みを加える。

そんなふうに、それぞれの“得意分野”があるから、音源に合わせて最適な選択ができるんですよね。

そして不思議なことに、3つとも違う方向性なのに、ミックス全体に統一感が出るんです。

倍音や歪み方のバランスがうまくできているからだと思います。

結局のところ、どれか1本だけを使うんじゃなくて、“用途に合わせて選べる”というのが、このセットの一番の価値なんです。

コとネ

なるほど、それぞれキャラクター(色付け?)があるのか。これは使って耳と感覚で覚えるしか無いね。

それぞれのプリアンプが持つ“キャラクター”と使い分けの勘所

この3つのプリアンプ、どれも「プリアンプ」という括りには入るけど、正直まったくキャラが違います。

音の立ち上がり方、EQのクセ、歪み方──全部違うんですよね。

だからこそ、使い分けが大事。

どれをどんな音に挿すかで、ミックスの仕上がりが大きく変わってきます。

ここでは、ぼくが実際に使ってみて感じた“向いてる使い方”を紹介してみます。

1973-Pre(Neve系)|パンチ感と中域の厚みで音を“前に”出す

Neve系って聞くと、いわゆる“王道ロックの音”を思い浮かべる人も多いかもしれません。

1973-Preはまさにそのイメージ通りで、特に中域がグッと押し出される感じがあるんです。

ぼくはドラムとかベース、エレキギターなんかに使うことが多いです。

音がぐっと前に出てくるんですよね。

ローも引き締まるし、高域もわりとパリッとする。

ただし、やりすぎるとちょっと硬くなりすぎるので、そのへんのさじ加減は要注意。

このプラグインには、トランスフォーマーの切り替え機能があって、「Type 1」と「Type 2」で音のキャラが結構変わります。

Type 1はすっきりめ、Type 2はちょっとだけローが持ち上がってウォームな感じ。

ぼくはベースのときはType 2、ドラムのオーバーヘッドはType 1を選ぶことが多いかな。

あと、EQの効きがすごく素直で使いやすいです。

100Hzあたりでキックを太くしたり、7kHzでシンバルの輝きを足したり。

必要な処理がサクッとできるので、作業のスピードも落ちません。

TridA-Pre(Trident系)|抜けの良さとミッドの個性を操るEQ

TridA-Preは、3本の中でも一番“開放感のある音”が出ます。

音がスッと広がるような、でもちゃんと芯があるような、不思議なキャラクターです。

EQが独特で、4バンド+ハイパス・ローパス付きなんだけど、帯域は固定なんです。

でもこの固定ポイントが、すごく音楽的で絶妙。

たとえば250Hzを少し下げるだけで、こもった感じがスッと抜けてくれるし、7kHzや12kHzを上げればボーカルやギターがふわっと前に出てきます。

ぼくはギターと女性ボーカルに使うことが多いです。

ギターはカッティングでもリードでも、ミッドに味が出てくるし、ボーカルは声の“艶”を引き出す感じがあるんですよね。

あと、ハイパスとローパスを複数組み合わせてスロープを変えられるのも、地味に便利です。

使い方によってはかなり大胆な音作りもできるので、「ただのキャラクター付け」だけじゃなくて、「EQで主役に仕立てる」こともできる一本です。

V76-Pre(Telefunken系)|太くて滑らかなローで包み込む

V76-Preは、挿しただけで音が太くなるんです。

ほんとに何もいじらなくても、ローがぐっと下から支えてくれるような、そんな安心感のある音になります。

これは真空管プリアンプが元になっているからだと思うんですけど、倍音の出方がとにかく自然で、柔らかいんです。

ベースとかピアノとか、あとはボーカルにもすごく合います。

EQはとてもシンプルで、ローとハイをそれぞれ±10dBまで調整できる棚型。

だけどその効き方が絶妙で、「ほんの少しだけ整えたい」ってときにすごく重宝します。

音の印象を変えすぎずに、丁寧に方向付けしてくれる感じですね。

あと、このプラグインにはローパスフィルターもついてて、80Hz/300Hzを切ったり、完全バイパスにしたりできます。

ドラムバスやボーカルバスの“まとめ役”としてもすごく優秀なので、ついつい使ってしまう一本です。

コとネ

なんとなく、低・中・高の帯域とか空気感で個性が分かれた3つがチョイスされている感じかな?(とりあえず、そう理解しておく。)

DTMでもプリアンププラグインは“使う意味がある”のか?

DTMをやっていると、「プリアンプって録音のときに使うやつでしょ?」って思いがちですよね。

実際、インターフェースからすでにラインで録ってるし、ソフト音源だったらそもそもマイクも通ってない。

だから、「プリアンプのプラグインなんて必要ある?」って声も、よくわかります。

でも実は、DAWの中でもプリアンプの“効果”ってちゃんと意味があるんです。

特に、音の表情や空気感、ちょっとした押し出し感を加えたいときには、EQやコンプでは届かない領域に手が届くんですよね。

何を隠そう、ぼく自身も最初は「これは気のせいかも?」って思ってました。

でも、一度ミックスの中で複数トラックにプリアンプを通してみると、「あ、全体がちょっと豊かになった」って感じられるようになります。

それくらい“微細だけど確かな違い”があるんです。

そもそも、プリアンププラグインの役割とは何か?

プリアンプって、もともとはマイクや楽器からの小さな信号を持ち上げて、使いやすいレベルにしてくれる装置です。

でも、実際のアナログ機材って、ただ音量を上げるだけじゃないんですよね。

音を通すことで、倍音が少し足されたり、ちょっとだけ歪んだり。

そういう“クセ”が音に表情を与えてくれるんです。

それが「キャラクター」とか「色づけ」と呼ばれてる部分。

で、プリアンププラグインは、そういう実機の“振る舞い”をソフトウェアで再現するもの。

EQでもコンプでも届かない、ほんの少しの“あじわい”を加える役割を持っています。

ただの音量調整じゃない。

「音の質感を整える道具」として、思ってる以上に使える場面があるんです。

使うことで得られる音の変化|期待すべき3つの効果

プリアンプを使ってみると、「音がすごく変わる」というより、「音が自然に馴染む」ようになります。

その効果をあえて言葉にすると、だいたい次の3つに分けられます。

1つ目は、倍音の付加

デジタル音源って、キレイすぎて無機質に感じることも多いんですけど、そこに少しだけ倍音が加わると、ぐっと音が立体的になります。

耳に入りやすくなったり、前に出てきたりするんですよね。

2つ目は、音の密度感をコントロールできること。

EQやコンプって、処理が目に見える分、やりすぎて不自然になることもあるけど、プリアンプは“なんとなく良くなる”感覚で調整できる。

これはすごく大事なポイントです。

3つ目は、音同士のなじみが良くなること。

たとえば同じプリアンプを複数のトラックに通すと、ばらばらだった音が「同じ空間で鳴ってる」ように聞こえてくるんです。

これはEQでもコンプでもなかなか作れない、プリアンプならではの魅力です。

どういう場面で“必要”になるのか?現場での判断基準

じゃあ、どんなときにプリアンプを使うべきなのか。

これは一言でいうと、「音がのっぺりしてるな」とか「なんか薄いな」って感じたときがサインです。

たとえば、ベースやキックのローが物足りないとき。

シンセやアコギの音が前に出てこないとき。

ボーカルの存在感がちょっと足りないとき。

そういうときにプリアンプを使うと、音が自然に引き締まったり、奥行きが出たり、立体的に聞こえるようになります。

これって、ミックスの最終段階だけじゃなく、録り音がすでにある素材でもすごく効果的なんですよね。

それに、マスターやバストラックで軽くかけると、全体にまとまりが出てきます。

派手なエフェクトじゃないけど、使うことで“プロっぽい仕上がり”に一歩近づける。

それが、プリアンププラグインの面白さであり、底力なんです。

EQとサチュレーションの“色”はどう違う?3機種を並べて比較

EQって「音を変える道具」、サチュレーションって「音を育てる道具」、そんな感覚で使い分けている人も多いんじゃないでしょうか。

実際、Arturiaの3つのプリアンプは、その両方がちょうどいいバランスで組み合わさっていて、それぞれに“音の色”が違うんですよね。

EQでできることと、サチュレーションで生まれるものって、似ているようで全然違います。

だからこそ、「音が気持ちよく鳴ってるな」って思えるポイントを見つけるには、この違いをちゃんと知っておくとすごく役に立ちます。

ここでは、各機種のEQのクセと、サチュレーション(倍音)の出方の違いに注目して比べてみましょう。

各機種のEQ構造と帯域コントロールのクセ

EQだけを見ても、それぞれのプリアンプに個性があります。

どれも「ただの3バンドEQ」では終わらないのが面白いところです。

まず1973-Pre。

これは3バンドのパラメトリックEQに加えて、スイープ式のハイパスフィルター付き。

Neveっぽい中域の押し出し感を生かしつつ、100Hz〜7kHzあたりの調整がかなり使いやすいです。

ぼくはベースに使うとき、100Hzあたりを少し上げるだけで低域に深みが出て、バスドラムと喧嘩せずにグッと前に出てきます。

次にTridA-Pre。

これは固定の帯域を選んでスライダーで調整するタイプのEQで、ちょっと珍しい設計です。

でもこの“制限”が逆にいい方向に働いて、音楽的においしいポイントが自然と引き出されます。

特に250Hzや1.5kHzを触るだけで、音の重心がガラッと変わるんです。

最後にV76-Pre。

EQはシンプルにHigh/Lowのシェルフだけなんですが、これが意外と効くんですよ。

10dBまでブースト/カットできるんだけど、効き方がすごく自然で、“EQしてる感”があまり出ません。

ピアノやボーカルに使うと、ほんのちょっとトーンが整う感じで、気づいたらミックスに馴染んでるんです。

それぞれ表にまとめると、こんな感じです。

プリアンプEQタイプ特徴と用途例
1973-Pre(Neve)3バンド+HPFロー〜ミッドの押し出しに強く、万能型
TridA-Pre(Trident)4バンド固定+HPF/LPF中域を大胆に作り変えられる個性派
V76-Pre(Telefunken)High/Lowシェルフ+LPF滑らかな補正。自然なトーン作りに最適

倍音の出方、音の張り方、質感の違いを見極める

EQの話も大事なんですが、やっぱり“このプリアンプの味”が一番出るのはサチュレーションの部分。

つまり、どんなふうに音が歪んで、どう倍音がつくかっていうところなんです。

1973-Preは、入力ゲインを上げていくと、まずローとミッドがちょっとずつ太くなってきます。

さらに追い込むと、少しザラついた高域が現れて、パワフルな音に。

ドラムとかエレキベースに挿すと、まさに「音が前に出てくる」って感覚があります。

TridA-Preは、わりとクリーンな音だけど、実はミッドのところにじわっとした歪みがあって、これがすごく気持ちいい。

リードギターとか女性ボーカルに合うのは、このミッドの表情が豊かだからだと思います。

EQでブーストすると、その部分の倍音がふわっと広がってくれる感じですね。

V76-Preは、もう最初から“太い”。

ゲインを少し上げただけでローがまろやかになって、密度が増してきます。

ハードな歪みではなくて、包み込むような、あたたかい倍音。

ピアノやストリングス、あと歌モノのバラードなんかでは、これが抜群にハマります。

それぞれの質感をざっくり言うと、こんな印象です。

プリアンプ倍音の傾向合う音源例
1973-Pre(Neve)ミッド強め。力強く前に出るドラム、ベース、ギター
TridA-Pre(Trident)ミッドの色づけが独特。ヌケがいいボーカル、ギター、シンセ
V76-Pre(Telefunken)ロー中心の柔らかい倍音ピアノ、ストリングス、バラード系

サチュレーションって、がっつり歪ませるだけじゃなくて、“ちょっとだけ厚みを足す”くらいでも全然OK。

むしろ、そういう微妙な加減こそが、プリアンプの一番おいしい使い方だと思います。

この音源にはどれを挿す?実際に使って見えてきた“適材適所”

「とりあえず全部にNeve挿しとけばいいんじゃない?」っていう気持ち、わかります。

ぼくも最初はそう思ってました。

でも実際にいろんな音源で試してみると、それぞれのプリアンプが“得意な素材”を持ってることが、だんだん見えてきたんです。

音の立ち上がり、倍音の出方、EQのクセ。

こういう細かいポイントが、ミックスの中で意外なほど大きな差になります。

ここでは、ドラム・ボーカル・楽曲ジャンルなど、それぞれのシーンで「どれを選ぶと気持ちいい音になるか」を実体験ベースで紹介していきます。

コとネ

はい。私も「とりあえずNeveいっとくか」って考えてました。。。

ドラム・ベース・ギターでの使い分け方

ドラムに挿すなら、ぼくの定番は1973-Preです。

キックのローがタイトにまとまって、スネアのミッドがグッと前に出る。

オーバーヘッドに使うと、高域のザラッとした歪みが心地よくて、バンドのグルーヴが引き締まります。

ベースには迷うところなんですが、トラックの雰囲気によって使い分けてます。

タイトにまとめたいときは1973-Pre。

逆に、ローをふくよかにしたいときはV76-Pre。

モコモコせずに厚みを出してくれるので、スピーカーでもイヤホンでも“芯のあるベース”に仕上がるんですよね。

ギターはTridA-Preの本領発揮。

ミッドにちょっと歪みが乗ってくれるので、バッキングにもリードにも絶妙な“抜け”が出ます。

個人的には250Hzを少し引いて、7kHzを軽く持ち上げるだけで、ものすごく立体的な音になります。

ボーカル・鍵盤・シンセで感じた相性と手応え

ボーカルは、素材のタイプでベストなプリアンプが変わってきます。

男性ボーカルで力強さが欲しいときは1973-Pre。

声にハリが出て、前にぐっと出てくる感じが作れます。

一方で、女性ボーカルや繊細な歌モノには、TridA-Preの透明感がいいです。

ちょっとEQをブーストしただけでも、声に空気がまとわりついてくるような印象。

ミッドに魔法をかけられる、そんなEQですね。

鍵盤系だと、ピアノやエレピはV76-Preが相性抜群です。

真空管っぽい温かさが加わって、アタックが丸くなりすぎず、でも耳にやさしい音にまとまる。

電子ピアノっぽさが和らぐので、バンドアンサンブルの中でも馴染みやすいです。

シンセは迷いどころなんですが、音色次第で3本とも使えます。

鋭いリード系なら1973、空間系パッドならTridA、ローの土台を強くしたいベースにはV76。

少しサチュレーションを足すだけで、音の存在感が変わってくるのを実感できます。

楽曲タイプ別(ロック/EDM/アコースティック)に考える選択肢

ロックなら、1973-Preを中心に組み立てるとハマりやすいです。

ドラム・ベース・ギターの“押し出し”がしっかり作れるので、ミックス全体の力強さが生まれます。

ここにTridAでボーカルを飾ってあげると、輪郭が立って抜けのいい仕上がりになります。

EDMやクラブ系のトラックだと、TridA-Preの空気感が役立ちます。

特にハイを持ち上げたときの開放感があって、ハイハットやシンセのきらびやかさが生きてきます。

とはいえ、キックやベースにはV76を挿してローを安定させるのもアリです。

アコースティック寄りの曲では、V76-Preの自然な倍音とトーンが強い味方になります。

アコギ、ストリングス、ボーカルなど、ナチュラルな素材に温かさと奥行きを加えてくれる。

EQで無理やり整えるより、こっちの方が断然“音楽的”なんですよね。

どのジャンルでも言えるのは、1本に頼るのではなく、素材に応じて使い分けるのがいちばん自然で美しい結果につながるということです。

コとネ

おぉ、使い分けができるようになったら、なんか上級者っぽくていいかも。こういうのは経験を積むしかないよね。直感的に「これがよさそう」って思うくらいまで使い倒すしか無いか。

3つを比較して見えた、それぞれの強みと実用性

ここまで紹介してきた3つのプリアンプ、音の違いだけじゃなくて「使い勝手」の面でもけっこう個性があります。

見た目のレイアウトや、操作のしやすさ、DAW上での軽さや安定性。

こういう部分って、日々の制作でストレスなく使えるかどうかに直結してくるんですよね。

このセクションでは、実際にプロジェクトで使っていて感じた「使いやすさの違い」「導入のしやすさ」をまとめてみました。

GUI・ワークフロー・操作性の違い

まず見た目(GUI)について。

どれもArturiaらしい洗練されたデザインで、つまみの配置も直感的。

でも、細かいところでそれぞれ違いがあります。

1973-Preは、3バンドEQと入出力ゲイン、トランス切替が縦にまとまっていて、操作がとてもシンプルです。

入力→EQ→出力の流れが頭の中で自然につながるので、初めてでも迷いません。

EQポイントもスイープ式で、細かい調整がしやすいのもポイント。

TridA-Preは、見た目がちょっと独特です。

EQはスライダー式だし、固定周波数だけど4バンドあって帯域も豊富。

使い始めは「どこ触ればいいの?」ってなるかもしれませんが、一度慣れると“音楽的に美味しいところ”だけを効率よくいじれるのが気持ちいいです。

V76-Preは、操作系が最もシンプル。

EQはローとハイのシェルフだけで、あとはローパスフィルターとゲイン。

迷う余地が少ないぶん、感覚的に音を整えるには一番スムーズに使えます。

どれもリサイズ対応で画面に合わせやすいし、ツールチップ表示も丁寧。

プラグインに慣れてない人でも安心して使える作りになっています。

CPU負荷、安定性、プロジェクトでの導入しやすさ

プラグインを使ううえで気になるのが「どれくらい重いか」ですよね。

特にミックスの後半や、プロジェクトが大きくなってくると、CPU負荷は無視できません。

この3本に関しては、実際に使っていて「重いな」と感じたことはほぼありません。

サチュレーション系のプラグインって意外とCPU食いがちなんですが、Arturiaのこのシリーズはわりと軽めです。

ぼくの環境では、1プロジェクトに10本以上挿しても問題なく動作しました。

また、どれも安定性は非常に高くて、クラッシュや不具合もなし。

オートメーションやバイパスもスムーズに動作します。

プリセット読み込みも早くて、A/B比較も簡単にできます。

プロジェクトに挿すだけで“自然に音がまとまっていく”ような感覚があるので、音作りの早さという面でも大きなメリットを感じています。

特にリファレンスを気にせず、自分の耳を信じていけるのがうれしいですね。

結局“どれが一番”かではなく“どれをどう使うか”

最後に、「結局どれが一番いいの?」って聞かれることがあるんですが、正直に言ってしまうと、それはもう“ケースバイケース”なんです。

素材、ジャンル、曲の雰囲気、そのときの耳の状態──いろんな要素でベストな選択は変わります。

むしろ、この3つを“選べる状態にしておくこと”が一番大事なんじゃないかと思っています。

EQで整えて、倍音を足して、空間に馴染ませていく。

その流れの中で、「あ、このプリアンプがハマるな」っていう感覚が自然と出てくるんですよね。

個人的には、1973-Preは「ミックスの土台作り」、TridA-Preは「ニュアンスの調整」、V76-Preは「温かみと広がりの演出」に使うことが多いです。

でも、これはあくまでひとつの例。

あなた自身の耳と好みに合わせて、「この音にはこれだな」と思える組み合わせを見つけていくのが、いちばん楽しい使い方だと思います。

アナログ感を足す時代の“新しいスタンダード”として

今の音楽制作って、もう最初から最後まで完全に“イン・ザ・ボックス”で完結する時代ですよね。

マイクも使わない、シンセもサンプルも全部デジタル。

便利だけど、どこか「味気なさ」を感じることがあるのも正直なところです。

そんなとき、プリアンププラグインみたいな“アナログ感を足す”ツールが、すごく頼れる存在になります。

それも、ただの“劣化”じゃなくて、“音楽的な色気”として足せるもの。

まさに、こういう時代のために生まれたプラグインだなと思います。

他社製プリアンププラグインとの比較で見えた位置づけ

実は、ぼく自身いろんなメーカーのプリアンプ系プラグインを使ってきました。

たとえば、WavesのScheps 73やSSLのChannel Strip、UADのNeve 1073、SoftubeのTube-Techシリーズなど。

どれもそれぞれに良さがあるし、人気があるのも納得です。

でもArturiaの3つのプリアンプには、ちょっと独特な立ち位置があるなと感じています。

一言で言うと「キャラの再現度と、実用性のバランスがちょうどいい」。

UADなんかは実機そっくりで“音マニア”向けの再現性がウリだけど、ちょっと重かったり、扱いがシビアだったりもします。

一方で、Waves系は軽くて使いやすいけど、ちょっとエミュレーションがざっくりしてるなと感じることもある。

その中でArturiaは、「音の個性はしっかり再現しつつ、日常使いできる軽さと柔軟さ」があって、ちょうど中間地点なんですよね。

しかも、GUIが現代的で、操作しながら音が変わっていくのが視覚的にもわかりやすい。

この“使ってて気持ちいい”っていう感覚は、他社と比べてもかなり強いと思います。

ハードウェアと同じ“色気”をどこまで再現できているか

「やっぱり実機には勝てないんじゃない?」って声、ぼくもよく聞きます。

正直なところ、100%同じ音かって言われたら、そりゃ違います。

でも、それって本当に問題なんでしょうか?

大事なのは、「そのプラグインを通すことで、音楽が良くなるかどうか」なんですよね。

ぼくは、Arturiaのこの3本を挿して「うわ、気持ちいいな」って思える場面に、何度も出会ってきました。

ローが丸くなる。

中域が前に出る。

空気感がまとわりつく。

こういう変化は、実機を知らなくても「心地よい」と感じられるものだし、逆に“プラグインでここまで来たか”って驚くレベルでもあります。

あと、ハード機材にありがちな「一発で決まらない感じ」も、こっちでは感じません。

すぐに思い通りの音が出てくるし、セッションの流れを止めずに作業できる。

それって、今の制作環境にはすごく大事なことなんですよね。

つまり、“同じ音を出せるか”じゃなくて、“同じ感動を生み出せるか”。

Arturiaの3本は、間違いなくその答えに近い場所にあると思っています。

コとネ

なるほど「色気」ね。まあ、これ系のプラグインはロマンだったりするよね。なんか挿したくなるというか・・・。

よくある質問|プリアンププラグインって、実際どうなの?

ここでは、プリアンププラグインに関して、よく聞かれる質問をまとめてみました。

DTMユーザーの目線から、できるだけわかりやすく答えてみます。

Q1:DTMにおいて、プリアンプのプラグインを使う必要はありますか?

結論から言うと、「なくても曲は作れるけど、使うとミックスが1段階上がる」っていう感じです。

ソフト音源やサンプルだけで完結するなら、物理的な“増幅”は不要なんですが、音の“質感”を整えたり深みを加えたりする目的では大いに役立ちます

EQやコンプとは違って、もっと感覚的に音がまとまってくれるんですよね。

「なんとなく音が薄い」「デジタル臭くて無機質」って感じたときには、プリアンププラグインがいい仕事をしてくれます。

Q2:使う場合は、どの様な意図や期待する効果がありますか?

主な目的は、次の3つに集約されます。

意図/効果内容
サチュレーション(倍音)を加えるデジタル臭さを減らし、温かく立体的な音に近づける
トーンシェイピング高域をきらびやかに、低域をタイトに、などEQよりも“質感”に影響を与える
音の個性を加えるNeve系はパンチ感、Telefunken系は滑らかさ、Trident系は開放感など“色づけ”を狙う

1つ目は、倍音の追加

音に深みや“にじみ”を加えて、耳馴染みのいいサウンドにしてくれます。

とくに中域〜高域の抜け感がガラッと変わることも多いです。

2つ目は、音のトーンを整えること

EQを使わなくても、軽くドライブさせるだけで音の印象が自然に変わるんですよね。

ローが引き締まったり、ミッドが前に出たり。

3つ目は、音同士のなじみを良くすること

同じプリアンプを複数のトラックに挿すと、バラついていた音たちが「ひとつの空間に収まる」ようになります。

これはDTMにありがちな“質感のばらつき”に対して、すごく効果的なアプローチです。

Q3:どの様なケースで、プリアンププラグインを使う必要性がありますか?

ケース理由や効果
ソフト音源が無機質・平坦に聴こえる倍音を加えることで“前に出る音”に変えられる
複数のトラックをなじませたい同じプリアンプを通すことで“共通の質感”が生まれ、まとまりやすくなる
EQやコンプだけでは表現しきれない質感が欲しいプリアンプは“加工”ではなく“音の個性付け”に適している
ボーカルやギターをもっと存在感ある音にしたい実機のようなトーンの押し出し感を狙える
マスタリング前の微調整サチュレーションで音圧・質感を整える

ぼくがよく使うタイミングは、以下のようなシーンです。

  • ベースやキックのローが「何か物足りない」と感じるとき
  • ボーカルが埋もれていて、EQじゃどうにもならないとき
  • シンセやアコギの“ハリ”や“空気感”を足したいとき
  • ドラムバスやマスターで全体に温かみを加えたいとき

逆に、すでに録音段階でしっかりキャラクターが出てる場合は、あえて挿さないこともあります。

でも、プリアンプを通すことで「音が前に出てくる」「なめらかになる」と感じたなら、それは十分“使う理由”になるはずです。

まとめ|3本とも“主役”にできる、実戦向きのプリアンプ

Arturia 3 Preamp おすすめ用途表

用途/音源1973-Pre(Neve系)TridA-Pre(Trident系)V76-Pre(Telefunken系)
ドラム全般パンチ・厚みを出すのに最適スネアやオーバーヘッドに空気感と抜け感太く豊かなローエンドで重量感を加える
ベースタイトで引き締まった低域に仕上がる中域に独特の色づけ、変化球的に使える極太ローで“ふくよか”な音、ウォームな存在感
エレキギタークリスピーに仕上げたいときミッドの歪みが心地よく、最も相性が良い柔らかく分厚いトーンに仕上げたいとき
アコースティックギター細やかでナチュラルなニュアンスが出しやすい音が前に出る。EQで空気感を演出音像に奥行きが出るが、やや“色づけ”強め
ピアノ/鍵盤全般パンチ感が出て“輪郭のある音”になる高域がきらびやかで広がりがあるあたたかくヴィンテージ感のあるサウンドになる
ストリングス系音の芯を強調しやすい広がりやすく、ふわっとした立体感芯と厚みが自然に加わる
シンセ/電子音抜けを良くしたいリードやベースに効果的開放感があり、トランジェントの保持に優れるローファイ風や温かい厚みを加える処理に
ボーカル(男性)中域の太さ、存在感を加えたいときに特定帯域のコントロールに優れる滑らかで自然なコンプレッション感が魅力
ボーカル(女性)抜けの良さと明瞭度を加えるミドルの歪みが絶妙で一番“ハマる”ソフトで包み込むような音像
マスタリング/バストーンシェイパーとして万能Mid-Side加工で空間演出にも使える“一体感”と“温かみ”を加えるのに最適

各プリアンプの“音のキャラクター”比較表

プリアンプ名音の特徴得意な楽器向いている用途感
1973-Preパンチ・厚み・中域の押し出しベース、ドラム、男性Vo太く前に出す
TridA-Pre抜け感・中高域の輪郭・ミッドの個性ギター、シンセ、女性Vo明るく立たせる
V76-Pre滑らかなロー・広がり・丸みピアノ、ストリングス、全体Bus包み込むような温かさ

EQ構造と帯域傾向の比較表(簡易)

プリアンプEQの特徴操作性キャラの傾向
1973固定Q・4バンドシンプル粒立ち良く芯が出る
TridA固定Q・複数選択式・ピーキー寄り少し慣れが必要ミッドの変化が劇的
V762バンド(固定帯域)直感的音全体が大きく変わる

サチュレーションの出方と使いどころ

プリアンプドライブ感使いやすさ特にハマる素材
1973粘りのある太さボーカル、ベース
TridA歯切れとハリやや高エレキギター、ドラム
V76なめらかで広がるアコースティック系、バス処理

DTMでの使いどころマトリクス

用途/素材使いたいプリアンプ目的と理由
ボーカル(男性)1973中域に厚みと前に出る力
ボーカル(女性)TridA高域の抜けと明るさ
ベースV76 or 1973ローの量感/芯の太さ
アコースティックV76包むような柔らかさ

他社製プリアンプとの比較(ざっくり)

製品名キャラ傾向Arturiaとの違い
Waves Scheps 73ネイティブで軽量色の出方が控えめ
UAD Neve 1073実機寄りの質感専用DSP必要
IK Vintage Preヴィンテージ寄り音が太めで荒さも
Arturia 3種色の幅が広く使いやすいモダンなワークフローに合う

実際のジャンル別おすすめチャート

ジャンルおすすめプリアンプ理由
ロック1973 or TridA攻めた音像とハリ
EDMTridA抜けと粒立ち重視
アコースティックV76ナチュラルな広がり
Lo-fi/チルV76+TridA併用柔らかさと味付け

プラグインって、どうしても「これ1本で全部いけるか?」みたいな視点で選びがちなんですよね。

でもArturiaのこの3本に関しては、「1本を選ぶ」というより、「3本を使い分ける」ことにこそ意味があると感じました。

それぞれが違う個性を持っていて、どの音源に、どの曲に、どの場面で使うかで効果がガラッと変わる。

Neve系の1973-Preで土台を作るもよし。

Trident系のTridA-Preで抜け感やエアーを足すもよし。

Telefunken系のV76-Preで包み込むような温かみを加えるもよし。

EQの効きもそれぞれにクセがあって、サチュレーションの出方にもキャラクターがあって。

でも、共通して言えるのは、どれも“音楽の中で気持ちよく使える”ということなんです。

ぼくはこの3つを、それぞれ“色を持った筆”のように使っています。

音を無理に整えるんじゃなくて、少し味を足して、立体にして、空気に馴染ませる。

その感覚がしっくりくる人には、このセットはほんとうに頼れる道具になると思います。

とにかく大事なのは、「自分の耳が気持ちいいと思えるかどうか」。

もしこの記事を読んで、「ちょっと試してみようかな」って思ってもらえたら、それが何よりうれしいです。

コとネ

先生、ありがとうございました!
ChatGPT学習の参考にしたArturiaのチュートリアル動画にも感謝!

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CoToNe
“鼓(コ)と音(ネ)”です。ドラマーです。
ドラマーだって曲を作りたい!そんなDTM初心者が試行錯誤で曲作りに挑戦&苦戦してます。そこで学んだ事、物欲&散財の様子、DTM関連のおすすめレビューなど、奮闘模様をご覧くださいませ。
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