プラグインやソフトウェア音源をホンネでレビューするシリーズ。
実際に買ったやつだから、良い事も言えばイマイチなことも言っちゃいます。(でも個人の感想なので参考程度にね。)
今回は「Addictive Drums 2」です。
Contents
どんなプラグインか?
お手頃な価格ながら本格的なドラム音源として人気の「Addictive Drums 2」。XLN Audioというメーカーの製品です。
とにかくコスパが良いから、「はじめてのドラム音源」としても最適だと思います。
かくいう私も、最初に買ったのはこのAD2(Addictive Drums 2)でした。
買い方・値段・セール情報
価格に関しては、色々と選択肢が合って迷います。(というか、最初は意味がわからなかったです。)
基本的には、
- ADpacks・・・音源(音の種類、ドラムセットの種類)
- MIDIpacks・・・ドラムパターン集
- Kitpies Packs・・・追加のちょい足し機材(スネアとかカホンとか)
という3種類で構成されています。
しかーし!
最初は「〇〇 Collection」という、スターターキット(本体・音源・パターン集などがセットになったセット)を買う必要があります。この「〇〇Collection」には「Addictive Drums2 エンジン」っていう本体が含まれているためです。
「ADpacks」「MIDIpacks」「Kitpies Packs」は、あくまで『拡張用』の追加オプションなので、本体の「Addictive Drums2 エンジン」が無いと話にならないです。
買う時は「Custom Collection」の一択!
という事で、まずは「〇〇Collection」を買うのですが、これまた色々と種類があります。
「Rock Collection」とか「Metal Collection」とか…。
ですが、これらはメーカーが「こんな組み合わせがいいんじゃね?」と勝手に(?)色々と組み合わせたやつなので「自分にはいらないもの」まで含まれている可能性があります。
そこでオススメなのが「Custom Colletion」です。というか「Custom Colletion」以外の選択肢はありません。
Custom Collectionは、お好きな「ADpacks」「MIDIpacks」「Kitpies Packs」を3種類ずつ選んでね!というやつです。そう!自分で3つ選べるのです!
でもって、値段を見ると「Rock Collection」みたいなやつと全然変わらない。むしろお得な気がします。
という事で「Custom Collection」を買いましょう。
ちなみに「Custom XL」は6種類。「Custom XXL」は10種類選べます。まあ、最初は3種類のやつを買って、あとはAddictive Drumsが気に入ったら「もう1回Custom Collection(3つ選べるセット)を買う」という作戦がお得かな?と思います。
価格/セール
「Custom Collection」の場合、通常は20,000円くらいです。…が、定期的にセールをやっていて45%OFFとか50%OFFになります。
だいたい10,000円〜12000円になれば買い時かな?ってのが目安です。
↓Amazonだと通常時でも14000円くらいで買えるかも?
良いところ・イマイチなところ
軽い
さて、Addictive Drums 2の良い点といえば、何と言っても「軽い!」です。気軽にサクサク使えるのが嬉しいですね。
音が出来上がってる
あと、基本的には「音が出来上がっている」ので、そのまま使って色々と加工せずとも「それなり」の感じになります。
逆に言うと「出来上がった音にしかならない」とも言えます。これがポイントで、結構クセがあるというか、悪く言うと「打ち込み臭くなりがち」な音だったりします。
そのため、使うジャンルや曲調を選ぶと思います。生っぽさが欲しい楽曲には不向きかな?と個人的には思っています。
…というか、ドラマー的には不満が多いです。響きが人工的過ぎるというか、誰が叩いても同じ音にされるライブハウスのPAさんに当たった感じというか…。まあ、そんな感じで「ドラムがガツンと中心来て欲しい」人にはイマイチ抜けてこないストレスがあると思います。(ドラマーが目立ちたいだけなのかな??)
操作性
操作性に関しては、若干クセがあるというかXLN Audio製品全般に言える独特のUIです。ボタンとか機能はシンプルで使いやすいです。直感的に使えると思います。
ですが「買ってない音源も出てくる」ので最初は混乱するかも。もちろん、買ってないやつは使えません。…が出てきます。(そして欲しくなる…という策略にハマります。)
慣れてしまえば気にならないですが、最初は「ん?これどういうこと?」みたいな戸惑いがあると思います。
グルーヴ/パターン集は微妙…
ドラム音源にはリズムパターン集/フィルイン集が付属している事が多いです。AD2にも「MIDIpacks」として色々なMIDIパターンが用意されています。
ですが、「可もなく不可もなく…というか微妙」です。(個人の感想です。)
ドラマー的には「うーん、ちょっとカッコよくない。打ち込みっぽいなぁ」って感じのパターンが多いですね。
なんというか、平坦でウネりがないというか、抑揚がないと言うか…。よく言えば「無難」。悪く言えば「つまらない」感じのパターンです。
そのため、ドラムがガツンと腰にくるジャンルにはイマイチ。逆に、ドラムに主張して欲しくない感じの楽曲であればハマると思います。
どんな人なら買いか?
ドラムの音源を持っていない人は、最初のドラム音源として良いと思います。
現時点では、ToontrackのSUPERIOR DRUMMER 3がドラム音源の最適解だと思うけど、お値段が…。なので、手軽にコスパの良いドラム音源を使いたい方はAddictive Drumsがオススメです。
音源の拡張パックも充実しているので、好きな音色・やりたいジャンルにハマりそうな音色を選べるのが魅力です。
おすすめ度
はい、持っていて損はないです。そのうち「SUPERIOR DRUMMER 3」とか、他のドラム音源が欲しくなると思いますが、だからと言って使わなくなる事は無いと思います。
AD2の特徴である「出来上がった音」の感じは他には無いので、「ブリッジの部分だけちょっと雰囲気を変えたい」みたいな使い方もできるし、他の音源と薄く重ねて使うのも面白いと思います。